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SONGS...一考 [音楽]

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「SONGS」素晴らしい NHKだからこその良質番組だ 
現在、放送されている全音楽情報番組の中でも最高峰だろう
従って、出演できる歌手は限られる 余分な味付け無しに、完全に歌手本人が主役になる
そのために、実力、知名度、話題性、人気等々、それら全てが、平均点以上でなければならない それも高得点を要する
それでも、何でこの人がと思ってしまう事も時々あるが、概ね、納得出来る人選をしている 
ただ、出演していない実力者は、まだまだ相当いるはずだ
その中には、テレビ嫌いの歌手もいるだろうが、何とも、もったいない話だ

高橋真梨子は毎年、出演しているが、彼女の場合は特別な計らい様だ
2夜連続は勿論のこと、1年を通し、季節毎の4回連続もある これは、DVDとして販売もされていて、私の宝物の一つになっている

やっとクミコにも出番がやって来たが、2人の歌手とのオムニバスだった 

植村花菜の「トイレの神様」がスタートで、広大なひまわり畑のなかに、ヒット曲が流れる 
彼女が奏でるギター一本のみの伴奏が一際、印象的だった

話題はそれるが、我が嫁さんは、毎朝この歌を口ずさむ 
尾籠な話で恐縮だが、老若に関係なく、男の多くはトイレを汚す それが、高齢になれば、更に酷くなる 
我が親父殿も90歳を迎え、ますます、その頻度が高いのだ よって、毎朝、毎夕の日課の如く、嫁さんのトイレ掃除は続いている
はじめの頃は、イライラが募り、涙を流さんばかりの愚痴三昧だったが、最近は、「絶世の美女になってやる」と件の歌を口ずさみながら、冷めた笑顔を見せる 本当に申し訳ない 自分も手伝わなければと思うのだが、腰が引ける 狡い男である 

そして、いよいよクミコの「INORI」が登場する 舞台は教会で、彼女のつぶやきによると金町らしい 私も先月、金町に行ったが、どこにあったのだろう まあ、そんなことはどうでもよい
ステンドグラスを背景に、電子ピアノ、コントラバス、ヴァイオリンの音色とともに、彼女が歌い始めた...素敵な光景ではあった でも、8月の「歌謡コンサート」の歌唱が優ったと、個人的には感じている それは、教会という狭い空間とその音響が原因と思うが...ああ、それと、ハンドマイクはないな あのシチュエーションならスタンドマイクだろう...

「INORI」は、悲しみの歌としてだけでなく、聴く者に、人の尊厳について考える気付きを、与えて
くれた歌でもある
平和への願いは当然として、現在の社会が抱える自殺・虐待死・孤独死...等々 
不条理による悲しみ、苦しみ、怒りへの慈しみのメッセージでもある

クミコと周囲の熱さにより、一人歩きをし始めた「INORI」 そろそろ、飾りはいらない
制作側の意向だろうが、聴く者の涙を誘う演出は、食傷気味だし、クミコだからと迎合するつもりもない なにより、個人的には、彼女のイメージが固定化されてしまうことが嫌である 

「SONGS」に限れば、コストを掛けたセットとデジタルの極みの中でクミコだけを聴きたい

最近の唄い手の中でも、クミコほど「SONGS」に相応しい歌手は見当たらないと思うが、NHKはどの様に考えているのだろう とても、不思議だ

ガラッパチで、小股の切れ上がった姉御肌と思える彼女だ
イメージが染みきる前に、早い次回作を...
その場合、是非とも、微笑みの涙が流れるバラードを願いたい 


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