ダックスよ永遠に ... [家族]
気忙しい師走のはじめ。
スーパーマーケットの入り口もクリスマスと正月が混在している。
富士山もすっかり雪化粧。
一枚だけのカレンダーにもの悲しさを感ずる。
自分にとって衝撃の師走になってしまった。
ダックスが死んだ。
入院先で一昨日の正午に息を引き取った。
11時過ぎに獣医から電話が入った。
「すぐに来て下さい。急変しました。」
慌てて、愛車で直行した。
40分ほどで到着すると、受付の女性が走ってやって来る。
「直ぐに介護室へ行って下さい」
車の施錠もそこそこに介護室に飛び込んだ。
介護台の上に、息も絶え絶えなダックスが横たわっている。
獣医が懸命に心臓マッサージを加えている。
ダックスの長い耳を持ち上げ「お父さんだよ!頑張れよ!」と叫んだ。
見開いたままの目からは反応がない。
ダックスに顔を埋めた。
あぁもう駄目だ。頭では理解するが心がそうはいかない。
止めどなく涙が溢れる。
走馬灯のように共に過ごした時間が過ってゆく。
12時丁度。命の終わりが告げられた。
入院してから3日目。
あまりにも急な別れだった。
「昨日はささみを少し食べてくれたのです。ただ、腎臓の数値は悪いままでした。」と
獣医が話す。
「今日の11時にバタッと倒れたのです。慌てて対処したのですが、血栓が心臓や頭に飛んでしまったようです。申し訳ありません。」
獣医が詫びた。仕方がない。我が家にやって来たときから満身創痍の犬だった。
辛かったと思う。
穏やかでいつも遠慮がちな性格だった。
8年前の秋に家族になった。
川原に落ちて上がれなくなっていたダックスを消防が救助した。
縁あって、飼い主が現れるまで預かることになった。
でも、1ヶ月が経過しても飼い主は現れない。
やはり、捨て犬だった。
我が家では、これまで4頭の犬と2匹の猫を飼っていたことがある。
そのうち一頭の犬と一匹の猫は保護したものだ。
最後の三毛猫が死んでから、もう動物は飼うまいと決めていたとき、
突然、ダックスが現れた。
家族に迎えるに当たり、獣医師の健康診断を受けた。
年齢は推定5歳で、恐らく繁殖犬だったのだろうと言われた。
鼠蹊ヘルニアと前立腺を患っていたので、そのまま手術した。
愛らしく、まるでぬいぐるみのような犬だった。
拾ったその日、自分は尾瀬に行っていた。
夜遅くに帰宅すると、小さな犬が玄関で迎えたことに驚いた。
それからは四六時中ダックスとの生活が始まったのである。
そして一年も過ぎた頃、本格的なヘルニアになってしまった。
高額な手術費用を伴う治療だ。
でも、家族になった以上、それを受けざるを得ない
術後から亡くなるまで、ずっとコルセットの日常を強いた。
辛かったであろう。
無言の帰宅をしたダックスはコルセットも外れ静かに横たわっていた。
二晩を我が家で過ごさせてやった。
可哀想だが、冷たい玄関で一番好きだったベッドに横たわらせた。
ダックスの周囲と腹の下に保冷剤を敷く。
ごめんな冷たいだろうと呟く。
叫びたい衝動に駆られた。
穏やかに眠らせてやりたいことは分かっている。
しかし、それが出来ない。
何度も何度も、顔に被せた白布をめくり頭を撫でた。
止めどなく涙が溢れる。
他人との接触が苦手な自分の話し相手だったダックス...
残りの人生に大きな穴が空いてしまった。
今日12月10日の午前10時。
我が家にいた全ての動物たちが眠る寺で荼毘に付した。
1時間後、係に呼ばれ骨上げに入る。
コロナ禍のため、骨上げは直接手で摘まんでくれとの注意。
驚くほど小さな姿だった。
骨壺を抱え帰宅する。
少しだけホッとした。
これでけじめが付いた。
ベランダへ出た。富士山が美しい。
いつも、ここで日向ぼっこをした。
たちまちその姿が現れる。我慢しようにも涙が滴り落ちる。
こんなことでどうすると自分に言い聞かせるのだが、堰を切った嗚咽は止まらない。
今夜はどうしようか。明日になるとどうなるのか。
愛おしい愛おしいダックスが星になってしまった。
8年間は幸せだったかい。我が家は居心地が良かったかい。
苦しむために生まれてきたダックス。
もう一度この腕に抱いてやりたい。
「今日の歌」
山は紅く紅く色づいて すすきが
風に風にゆれている
朝はとても冷たい もうすぐ冬がくるね
朝はとても冷たい もうすぐ冬がくるね
このごろ不思議な気分になることがある
とてもゆかいなそのくせ
淋しいような ねえどうしてぼくはここにいるの
ねえ どうして ぼくはきみとここにいるの
山は紅く紅く色づいて すすきが
風に風にゆれている
朝はとても冷たい もうすぐ冬がくるね
朝はとても冷たい もうすぐ冬がくるね
「26ばんめの秋」から引用
作詞 岡林信康
作曲 岡林信康
歌唱 岡林信康
年の終わりの ”good bye" ... [家族]
窓越しに見る富士山が衣を脱いでしまった
なんて暖かな新年なのだろう
この正月の富士山はまるで春の装いである
親友を見送った翌日に親父も逝ってしまった ...
あまりの連続性に言葉を失う ...
もっとも親父の死に涙はなかった
やり遂げたと言っては何だが己ながらよく世話をしてきた自負があった
施設の世話を受けるようになってからもう7年ぐらいになるのかな
当然本人は家に帰りたかっただろうがそれは無理なことだったから
三日と置かず毎週見舞いに行った
これはきつかった
でもそれが自分で決めたスケジュールだったから仕方がなかった
親父が嫌だったわけではない
重苦しい施設の空気に気持ちが萎えた
嫁さんにお袋で迷惑を掛けた分親父は徹底して自分が受け持った
暮れも暮れ ...
晦日 大晦日と続く葬儀のため家族のみで見送ることにした
それでもどこかで漏れ聞いたのか長い付き合いのあるお客さんから生花が届いた
ごくごく内的な密葬の予定が華やかな通夜葬儀に変わった
有り難いことである
年の最後の二日間を犠牲にして会葬もしてくれた
おまけに見送ったばかりの親友の奥さんまで焼香してくれたことには
ただただ申し訳ない気持ちに陥る
葬儀から三日が経過した
自分ら夫婦の肉体は疲労困憊だ
でもあまりに急な死だったからか未だに胸の内は納得できないままでいる
長寿で大往生だったことが何よりの救いだ
あぁ ...もうあの施設に通うこともなくなったんだ
三日に一度買っていた3個入りのアンパンともこれでお別れだ
人生の幕を新年に持ち越すことなく下ろした親父
なんて格好良いのだろう
何事も家族は第二で他人が第一だった親父
大したものだは さすがに遊び人らしいな
俺なんて足下にも及ばない小物だなぁと心底感じている
親父よっ! "so long" じゃなく "good bye" だな 「ありがとう さようなら」
ダックスでガーンっ!... [家族]
やっと春らしくなってきた
今月末には東京の桜も満開らしい
他人より第六感が強いらしく時々気味が悪くなることがある
まぁ誰しもその強弱はあるものの胸騒ぎが当たってしまうことはあるだろう
自分の場合その確立が高いようだ
人の死だとか企業の倒産だとか店の閉店だとかが結構高い確率で当たってしまう
だから嫁さんが気味悪がることが多い
だからといって宝くじが当たったなんてことは未だにないが ...
彼岸に入る直前寝室で不思議なことがあった
風も無いのにロールカーテンが大きく内側に動いた
ベッド横で寝ているはずのダックスが悪戯したのだろうと床に目を移すが
ちゃんと丸くなって眠っている
ガラス戸もロックされているしカーテンも元の位置に戻っている
慌ててカーテンの裏側を覗いたが何も無い
今までこんな現象を目にしたことはなかったのでちょっと体が冷たくなった気がした
彼岸の入り前日に墓掃除を済ます
新しい愛車をコイン洗車場に連れ出し何年かぶりに己の手で洗ってやった
夕刻に弱い雨が降り出した
何のための洗車だったのか ...
一昨日の深夜ダックスの後ろ足が動かなくなった
体に触れるとキャンと鳴いて痛がる
慌てて深夜診療の動物病院を探す
あった!江ノ島間近の片瀬にあった!
急いで身支度をしてダックスを運んだ
時計は既に1時を回っている
15分ほどで到着したが既に2頭の犬が順番を待っていた
1時間ほども待っただろうか
やっと名前が呼ばれ診察室に入る
取りあえずレントゲンを撮られた
そして待つこと20分
再び診察室に入りレントゲン写真を見せられる
7番目の背骨が白く濁っていた
あぁっ ...椎間板ヘルニアだ ...
ダックスフンドの宿命ともいえる怪我というのか病気である
取りあえず痛め止めの注射を三本打たれ帰宅する
翌朝一番で掛かり付けの獣医へ行った
「MRI検査を受けて手術になるかもしれませんね」
「当院ではその設備がないので病院を紹介します」
病院への地図をもらいそのまま車を走らせた
ダックスは嫁さんのカーディガンに顔を潜らせ横たわっている
薬のお陰か昨晩ほど痛がらないのが幸いだった
紹介された病院へカーナビを頼りに進む
横浜の戸塚区にあるその病院は人間の病院かとみまごうほど立派な建物だった
10数台は置ける駐車場は満杯状態で盛況な病院であることが推測できた
小一時間ほどで名前が呼ばれダックスを伴い診察室に入る
「取りあえずMRI 検査をしましょう」と獣医が言った
一時間ほどの検査が終了し再び診察室に入る
「間違いなく椎間板ヘルニアですね
重傷では無いが内科治療よりも手術を勧めます」
「私たちもそれを望みますのでお願いします」
「それでは全身麻酔が切れていないうちに手術しましょう
手術には1時間半ほどの時間を要します」
近くにあるファミレスで軽い昼食をとるために病院を出た
今にも雨が落ちてきそうな空模様だった
無事手術が終わりガラス戸越しにダックスがこちらを見ている
心細さそうに俺と嫁さんの顔を見ている
涙がこぼれそうになった
「無事に終わりました」と術後のMRI写真を指しながら医師の説明を受けた
「うちに帰ってからのリハビリは相当に大変です
痛みがなくなり足が自由になると犬は元気に走り回ります
それでつい買主もそれにつられてしまい再発の原因を起こしてしまうのです
できれば3週間ほど入院してこちらでリハビリをするのが一番です」
医師の言うのはもっともだ
「それでお願いします」と答える
あぁこれで良かった ...が一式の費用はガーンっ!だ
中古の軽自動車が買えてしまう金額で嫁さんの稼ぎの大半が消えてしまう ...
だが縁あって家族になったダックスだからしょうがない
ダックスが与えてくれる癒やしには代えられない
それにしても嫁さんの衝撃は大きかったようで帰宅する車内は沈黙の闇だった
あのカーテン騒動はこういうことだったのかなぁ ...
でもそんなこじつけをしてはダックスが可哀想だな
赤とんぼ ... [家族]
今日の風は心地良く爽やかだ
※爽やかは俳句の季語で秋だそうです。今は清々しいが適当らしいです。無学ですいません。
でも自分に吹く風はまだもの悲しい
昨日は予報通りに夕刻からちょっとした嵐が吹き荒れた
16時半に寺に到着した 北の空は黒くなり始めたがまだ雨は落ちていない
仕事を早めに切り上げ帰宅した娘も一緒だった
遅れて倅もやって来た
17時に火を入れると係の男性に告げられた
この寺で火葬した我が家の犬猫は4頭と1匹でこの日の三毛猫で6回目になる
これが最後になるのだろうな もぅ動物を飼うことも無いだろうから ...
最初の愛犬が世話になった頃はロッカー式の仏壇も数えるほどだった
人様の相手だけでは寺の経営も大変だったのだろう
ペットの葬儀・霊園の取扱寺としては走りだった
それが年を追うごとにロッカーが埋まりだし
慰霊祭の折など境内が参列者で溢れかえるほどになった
我が家の動物たちはお袋が亡くなった際に合同墓地に移した
だからもぅロッカーを持っていない
三毛猫も仲間達の元へ送ってやろうと考えていた
娘もそれで良いと言っていた
17時にはまだしばらくというところで係りに呼ばれた
6畳ほどの空間に家族で並ぶ
坊さんが入ってきた 一礼をし説明を終えるとお経を読み始めた
目の前には眠っているように三毛猫が横たわっている
娘の頬を幾筋もの涙が伝う いよいよ目にすることも触れることもこれが最後だ
読経が終わり坊さんが退出した
骨になるまで小1時間を要するので控え室で待つようにと告げられた
外に出ると既に雨が落ちていた
本堂の上がり口付近には6匹の野良猫が集まっている
寺の関係者が餌を与える時間らしい
人になれているせいか1匹の白黒模様の猫が擦り寄ってきた
思わず背中を撫でた
「あっ!ミューだ!」嫁さんと娘の声が響いた
驚いて目を据えると本当に愛猫にソックリな三毛猫が
警戒するようなそぶりでじっとこちらを窺っていた
雨に濡れた木立の隙間から「赤とんぼ」のメロディが流れる
それは17時を告げる役所の広報スピーカーからのものだったが
もの悲しいそのメロディはいっそう自分等の胸を熱くした
周囲はどんどん暗くなり始めた 雨も怒ったように待合室の屋根を叩く
大分時間が経過した頃「お待たせしました」と係の男性が迎えに来た
鉄製の箱の中には三毛猫の骨だけが横たわっていた
それはまるで標本の様にも感じられた
人間の時と同じように箸でつまみ上げ骨壺に移す
雨さえ降らなければそのまま合同墓地に移す予定だったが
扉を開けることが出来ないため可愛らしい赤色の骨袋に収められた
三毛猫の骨は娘に抱かれて我が家へ帰ってきた
49日を迎えたら改めて合同墓地へ埋葬する予定である
家族全員が異口同音に「別れたくなかったのだな 我が家へ帰りたかったのだな」と
呟いた
一泊旅行... [家族]
空を見上げればあちこちに入道雲が
雨が降るかも知れないな
洗濯物どうしようか...
いやね今日は親父の通院日だったんだ
早朝から頭の手術してくれた病院へ行ってきた
術後の経過を調べるためにCT撮影にね
午前中がCT撮影で午後からが執刀医の診断だ
その中間の時間が大分空いちゃう
病院で昼飯っていうのもちょっと可哀想だし
「何が食べたい?」って聞くと「天ぷら」だって...
食事制限されてるから身体が欲していたんだろうね
たまにだからまぁ良いか...ってんで
地元の名店に行ってきたよ
「九つ井(ここのついど)」
地元じゃ有名な店で大船が本店だ
他に数店の支店を出している
俺たちが食事したのはこの本店で
遙か古に数回立ち寄った記憶がある
この店の蕎麦は結構人気が高い
俺と嫁さんは天ざるを 親父は天ぷらとご飯を注文した
この店で使用している食器は全て自作だ
興味のある人には近くにある工房で
陶芸を体験させてくれるんだってさ
しかし店主の趣味なのだろうか
敷地のあちらこちらに自作の陶器が並んでいる...
フーム...
俺はこんなの嫌いだな
入口にはかやぶき屋根の門...
水車まで廻ってる...
竹藪もあるし田舎の雰囲気だ
だったら ”へんてこりん” な置物なんて置かなきゃいいのにな...
蕎麦はたしかに美味かった
でも...つゆがダメダメ...
俺の舌が貧乏すぎるのかな...
ちなみに俺を唸らせる蕎麦屋は海老名にある ”国分寺蕎麦” だ
うるさ型を連れて行っても恥をかかないですむんだ
但し、ご飯の丼物はダメダメさ
俺の作るほうが何倍も美味いもの...
まぁ人の味覚なんて当てにはならないけどさ...
親父は時間をかけてほぼ完食した
恐れ入りますだな本当に...
さて医師の診断は...
今日で治療打ち切りだってさ
ほぼ心配ないんだって
まぁホッとしたけど外出好きの親父の楽しみが一つ減っちゃったな
今週末は俺達夫婦の小旅行だ
真梨子さんだクミコさんだって歌は聴きに行ってるけどさ
泊まりの旅行なんてここ数年来行ってないんだよ
今回は ”黒部ダム” 見学だ
俺が大好きなんだ 黒部って...
若い頃から何回も行ってるよ
本当は嫁さん ”上高地” へ行きたかったんだ
でも大変じゃん 専用バスで行ったりさ...
俺?行っちゃてんだよな 山登りでね
渋々嫁さんも同意してくれたよ
但し宿泊先は「くろよんロイヤルホテル」が条件なんだ
何でこのホテルか?って言うと大きな理由はご飯なんだよ
ここはフランス料理と和食が選べるんだ
どっちかって?
俺たちは和食に決めている
ここの和食はあの ”吉兆” なんだ
とにかく美味いのなんのって
日本人で良かったなと実感するよ
ただもう何年も前の経験だったから今はどう感じるのかな...
宿泊日数はたったの一泊だよ
だって三毛猫が心配なんだもの
交通手段は我がメルセ君だ
倅が三年前にプレゼントしてくれたJTBの旅行券を使うんだ
やっと陽の目を見たってわけさ
だって親父の介護で家なんて空けられなかったしね...
一泊だけど楽しんでくるよ
ちょっと天候が心配だけど...
頭... [家族]
良い天気
気温も適度で心地良い
贅沢言えば毎日がこんな風ならいいのにな...でもね...
親父のことだけど...
術後の経過が良好だ
驚いたよ
たった一日で左の麻痺が改善されたんだ
おまけに足のむくみも大幅な改善...
凄いよな医学の進歩って...
写真撮って 原因分かって そこを取り除いて...
単純明快なシステムだよね
執刀してくれた先生から言わすと
こんなの手術に入らないって風な言い方...
自信満々だった
俺 自信満々な人って嫌いなんだけど
今回ばかりは頼り甲斐があったよ
まぁ全ての巡り合わせが幸いしたんだけどさ
まぁ良かったよ これでまた親父も長生きするかもね
でも自虐で あぁ~か...
普段の生活で頭を何かにぶつけるってこと結構多いじゃん
そんなときって余程じゃない限りそのままだよね
これが案外危険なことだって分かったよ
今回のことでさ
年取ると隙間が拡がるっていっても
何も年寄りに限ったことじゃないよ
時間をかけてジワッジワッて出血するらしいよ
それが脳を圧迫し出すと麻痺が起きてくる
だから 「慢性硬膜下血腫」 って言うんだってさ
ちなみに「急性硬膜下血腫」 は相当に危険だよ!
さっき病院から連絡があった
救急病棟から一般病棟に移るってね
だけど無邪気な親父でさ(本当にこれが困るんだけど...)
昨日見舞いに行ったら 「金は大丈夫か」 って ジェスチャーで言いやがんのさ
だからこっちも指でゼロを作ってやったよ
そのあと掌を突き出してやったんだ
そしたらさいきなりお釈迦様のポーズしてやがんの...
笑っちゃうだろ?これが90才のジジイだぜ
今日も夕方病院に行ってくるよ...
しゃくに障るからメルセ君に乗ってさ...
このメルセ君 買ってから一年 碌なところ行ってないんだよ...
倅が 「軽自動車で良かったんじゃない?」 ってからかうんだ
だから言ってやったよ 「お前なんかに絶対貸してやんねぇ」 ってさ
今夜は反省会があるんだけど男だけじゃつまんねぇな...
親父の手術... [家族]
涼しいね
半袖じゃ ちょっと寒いくらいだ
これも台風の影響だな
西ほど大した被害もなくホッとした
いやー参ったよ
何がって 親父だよ
左の麻痺が慢性硬膜下血腫からだって判明したんだ
どこかで頭をぶつけたんだな
年寄りには多い病気らしいよ
昨日 横浜医療センター(旧横浜国立病院)で手術したよ
20分程度の手術だったけど救急病棟に入院さ
入院期間は約一週間だって...
大抵の場合 麻痺が治まるんだって 血を抜くと...
良かったには良かったんだけどね...
入所したばかりの老健は取り敢えず契約解除...
だから退院してからの保証は無い
そりゃそうだよね 部屋の状況だって流動的だものさ
空き待ちしている家族が一杯いるんだものね
あぁ~ 困っちゃったよ どうすりゃいいんだ?
昨日なんて朝の8時半から夜の7時までずっと病院だった
でっかい病院だから手術の順番が回ってこないのさ
救急病棟だから出入りも厳しくってさ...
嫁さんも夏休みに入ったばかりなのに...悪いなぁ
俺 待っている間 伊集院静さんの 「いねむり先生」 をずっと読んでた
伊集院さんって優しい人だな 無頼のイメージがあるんだけどね
もてるわけだ は...
でも読んでるうちに俺が寝ちゃった...涎を垂らしてさ
夕方 携帯のランプが点滅した
先日の飲み会の幹事からだった
「金曜日に反省会をやるから来いよ」だって...
四人だけで集まるらしいよ
でもマドンナはいないってさ...
きっと怒ってんだ...
まぁどうでもいいことなんだけどね
マリンタワーでBBQ... [家族]
ハッピー・ウエディング
BBQ
ベイ・ブリッジ
大桟橋
黄昏の横浜港
みなとみらいのビル群
富士山
何だか懐かしいね
ご存じ 地元のケンさん
古くても 低くても 一番好きだ...
こんなに人が...
台風の影響かな?
狂気のような暑さからちょっとだけ解放された
感動したね 「なでしこJAPAN」には
どの位振りだろう こんな喜びは...
頭が空っぽになって涙が流れたよ
公私共に色んな事があったから余計にだな...
やっぱり女には敵わないな
心技体...みんな...
男は駄目だは...
いざとなると全然駄目...
俺なんてその代表みたいなものだよな
親父は左側が効かなくなっている
明後日は脳のCT撮影だ
でもでっかい台風が来るらしいし...
あんまり落ち込んでいたから
倅達が気分転換にバーベキューに行こうと誘ってくれた
河原?公園?
全然違うよ
マリンタワーだったよ
ほら 山下公園前のあのタワーさ
敷地の一部をビアガーデンにしているんだ
なかなか良かったよ お洒落ぽくってさ
ちょっと墓穴を掘っちゃった
いやね 久しぶりに山下公園駐車場を利用したんだ
マリンタワーの真ん前だから何かと便利だからね
ところが嫁さんは初めてだって言うんだ
そうだったかな...
アレッ!
俺は何回か利用してたんだけど
一体誰と!
まぁ倅が誤魔化してくれたからその場は何とか...
嫁さんと来なかったかなぁ...?
宴の後はタワーに上ったよ
夕闇が迫る港や富士山...
今じゃ 大した高さでも無いこのタワーが大好きなんだよ
俺 数え切れないほど上ったよ
誰と?何て忘れたけどさ...
タワーを下りてから中華街を散歩した
赤や緑のネオン看板がずっと奥まで輝いている
溢れかえる観光客で息が詰まるほどだった...
嫁さんがお気に入りの 「同發」でチャーシューを買う
もう時刻も遅かったけど最後の一本が買えたんだ
本当にここのチャーシューは美味いよ
遅くに帰ると携帯の着信ランプが光ってた
メッセージを聴くと先日の飲み会幹事からだった
「近々反省会を開くから...」って
最後に「大いに反省させるから」 だってさ
本当だよね 大いに反省しなきゃね
大人の子供としてはさ...
BBQ
ベイ・ブリッジ
大桟橋
黄昏の横浜港
みなとみらいのビル群
富士山
何だか懐かしいね
ご存じ 地元のケンさん
古くても 低くても 一番好きだ...
こんなに人が...
台風の影響かな?
狂気のような暑さからちょっとだけ解放された
感動したね 「なでしこJAPAN」には
どの位振りだろう こんな喜びは...
頭が空っぽになって涙が流れたよ
公私共に色んな事があったから余計にだな...
やっぱり女には敵わないな
心技体...みんな...
男は駄目だは...
いざとなると全然駄目...
俺なんてその代表みたいなものだよな
親父は左側が効かなくなっている
明後日は脳のCT撮影だ
でもでっかい台風が来るらしいし...
あんまり落ち込んでいたから
倅達が気分転換にバーベキューに行こうと誘ってくれた
河原?公園?
全然違うよ
マリンタワーだったよ
ほら 山下公園前のあのタワーさ
敷地の一部をビアガーデンにしているんだ
なかなか良かったよ お洒落ぽくってさ
ちょっと墓穴を掘っちゃった
いやね 久しぶりに山下公園駐車場を利用したんだ
マリンタワーの真ん前だから何かと便利だからね
ところが嫁さんは初めてだって言うんだ
そうだったかな...
アレッ!
俺は何回か利用してたんだけど
一体誰と!
まぁ倅が誤魔化してくれたからその場は何とか...
嫁さんと来なかったかなぁ...?
宴の後はタワーに上ったよ
夕闇が迫る港や富士山...
今じゃ 大した高さでも無いこのタワーが大好きなんだよ
俺 数え切れないほど上ったよ
誰と?何て忘れたけどさ...
タワーを下りてから中華街を散歩した
赤や緑のネオン看板がずっと奥まで輝いている
溢れかえる観光客で息が詰まるほどだった...
嫁さんがお気に入りの 「同發」でチャーシューを買う
もう時刻も遅かったけど最後の一本が買えたんだ
本当にここのチャーシューは美味いよ
遅くに帰ると携帯の着信ランプが光ってた
メッセージを聴くと先日の飲み会幹事からだった
「近々反省会を開くから...」って
最後に「大いに反省させるから」 だってさ
本当だよね 大いに反省しなきゃね
大人の子供としてはさ...
寅さんか... [家族]
今日も暑い一日だった
停電より人の命が重たいよ
28度設定何てしてたら病気になるよ
それより1度や2度は下げようよ
停電したらその時はその時さ
暑さで死んだなんて 砂漠じゃないんだからさ...
親父の引っ越し終わったよ
今帰ってきた ホッとした...
ガバーッと疲れが背中にのし掛かってる...
移っちゃって良かった
親父喜んでくれたもの
老健の主治医から 「どんな性格ですか?」 って聞かれた
だから俺 答えたよ
「放浪しない寅さんだって」 ってね
理由を説明すると先生腹を抱えて笑ってたよ
「愉快なお父さんだね」って
親父と言えばのんきなもので
「どうよここは」って聞いたら でっかい "まる" を作りやがった
良かった...気に入ってくれたんだ
帰りがけにはおばあさん達とトランプして遊んでたよ
笑っちゃうよな 大きなオムツパンツ穿いて...
ちょっとだけ涙が流れそうになった...
随分と家族を泣かせてくれた親父だ
この歳まで苦労を掛けるのかよっていつも思ってる
でも握力を失った両腕で懸命に車輪を漕ぐ親父を見ていると
仕方がねぇなって思っちゃうんだな...
嫁さんよく辛抱してくれたなって そっと感謝するしかないよな...
明後日はマドンナと初恋のあの娘と再会だ
うん 絶対に罰が当たる 俺みたいのは
でもさ 何がどうしてこうなったって話じゃないんで 勘弁して貰いたいよ
とにかく親父の血が流れちゃってるんだよな だから倅も寅さんと言う事か...
一息...二息... [家族]
久しぶりにちょっとだけ清々しい朝
でも動き出すと汗がダラリ...
心配事が好転した
読者の方で気にしてくれていた人がいたら報告するね
老健の審査合格したよ
一息ついたよ
大変だったんだ...
戦争でマラリアやってるし 若いとき大手術しているし
当時の輸血でC型肝炎患ってるし 膀胱も手術してるし...
診断書見れば施設側も慎重になるさ
だから親切な担当者の声も低くなってたんだ
小規模多機能は出所する時期が迫っているし 最悪自宅に戻るなんて事になったら
即救急車って...と思うよ
だから大変だったんだ俺たち...
嫁さんが良くやってくれたよ
この一週間で市内市外を問わず8件も老健巡りをしたんだ
殆どが長い期間の空き待ちさ...
審査中の施設だって
そこの専属医の判定が×だったらダメだしね
親父の足は象さんみたいに腫れちゃってるし焦ったさ
昨日の夕方の事だよ そうだな18時に近かったな...
やっぱり横浜に最近出来た老健に電話してみたんだ
そこは新築だから候補には入れてなかった
だって入所希望家族が殺到してると思っていたからね
古い施設だって場所によっては数ヶ月や年単位で待機なんだよ
それがさ 驚いたよ
事情を話したら受け入れてくれるって言うんだ
夫婦で思わず顔を見合わせたよ
それも常駐の医師が毎日審査してるんだって...
だから取り敢えずFAXで書類を送れば次の日(今日のことだね)に判定会議に諮ってくれるんだって...
そして19時に書類を送ったんだ
嫁さん涙をいっぱい浮かべながらね...
第一自宅を離れる親父に多少なりとの慰めになるもの...
自己満足って言われそうだけどね
そしたらさ俺の携帯が鳴ったんだ
何と審査中の施設から受け入れるって朗報だったんだ
俺やっと眠ることが出来る...
世の中悪い事ばっかりじゃ無いなって身体が熱くなる気がした...
最高の嫁さん貰ったって心の中で感謝した...
でも勘違いしないでね
老健って看取りまでする老人施設じゃないんだよ
数ヶ月かもしくはちょっとそれ以上しか居られないのさ(特段の事情がないかぎりね)
だから引き続き他にも申し込みだけはしとかないとね
誰だって自分の家から旅立ちたいさ 誰だって自分の家から送り出したいさ
だけど俺の場合はそれは無理...非難されたってね...
何事も言うのは簡単さ
でもそのためには言えるだけの努力と実践を心掛けないとね...
20時過ぎ また携帯が鳴る
何だろう?
いつもの悪友だった
「飲んでるから出てこい」と...
ちょっと躊躇ったよ
時間も時間だし 第一嫁さんに悪いし...
「行ってきなよ」って嫁さんと娘が言う
「あぁ そう そんじゃ...」って俺が答える
狡いよね俺って...男って...
店内に入ると俺の好きなマドンナがニコニコ顔で手を振っていた...
ウッ...
鏡... [家族]
今日も真夏...
書き出しの文章はいつも同じ 熱い...
横浜市の老健に行ってきた
心も身体も鉛を背負ったようで重い...
日曜日のためか施設内は静かだった
対応してくれた男性職員の案内で各所を見学する
まだ開設してから6年らしい
建物の外も内もピカピカだ
掃除も隅々まで行き届いている
殆どが個室でちょっとしたビジネスホテルの佇まいだ
廊下も風呂もそして個室の面積も広くて文句なし...
担当者は我が家の状況を親身になって聞いてくれた
そして「ご縁があるのかも知れない」と言った
何故かと言えばこの8日に一部屋空きが出る予定でそれが決まった時に
嫁さんの電話が入ったという
「こんなことは珍しいです」と笑って言ってくれた
入所判定は水曜日だという
医師が判定者らしいが親父は満身創痍の身...
うまく合格するだろうか...
この施設ならきっと親父も納得するかもと 強引に自分に言い聞かせる...
集中的にリハビリもしてくれるという
何とか歩行が可能になれば家にも帰れるしな
可能性は半分だ
万一判定に漏れたときを考え明日からまた施設を巡る...
帰りに建物を見上げたら認知症棟の窓におばあさんの顔が...
思わず手を振ると向こうも一生懸命手を振っている
嫁さんが笑顔で会釈するとおばあさんの頬に涙が幾筋も流れた...
堪らなくなった...
人の人生...親父の人生...
思わず目頭が熱くなる...
でもこんな事じゃ駄目だ...
現実の問題として我が家での生活は無理なのだから...
今は入所が決まることを祈ることしか出来ない...
鏡に映った己の顔をじっと見る...
そこにはやけに疲れた初老の男がこちらを見つめていた...
イライラ... [家族]
梅雨寒の朝
今日から衣替えの六月だ
でも季節はまるで春先のよう
道行く人はみんな長袖
風邪引きが多いのだろう
近所の内科医院も患者で一杯だ
今日から嫁さんは 学校で給食をとる
よって昼飯は俺だけだ
コーヒーだけでも良いのだけど 身体に悪いよな
然りとて食いたい物も 思い浮かばない
取り敢えず三毛猫の ご飯だけは用意しなきゃ...
釣り馬鹿が集まって キス釣り大会を催すことになった
別に景品なんか 無いんだけどさ
俺のお得意さんが 海釣りしたくて仕方がないんだ
連れて行くのは簡単なんだけど 船酔いが怖いじゃん
だから浅瀬のキス釣りが一番適当なんだ
俺の場合 キス釣りは年に1回位しかやらない
面白いし 美味しいし 嫌いじゃないんだけどね
釣れたキスを生き餌にして ヒラメ狙うのもスリルあるよ
でも どういうわけか やらないんだな
やっぱり 深場のカサゴが一番かな...
自治会の会計を受けた嫁さんが エクセルとにらめっこしている
どうやら自分で出納帳作るらしい...
嫁さんの要望どおりにするには マクロが必要なんだ
俺 黙ってる...
だって 面白いんだものさ
何か参考書買ってきて ああでもない こうでもない って...
そのうち 本に八つ当たりだよ 「この本 馬鹿!」ってね
でも 俺には絶対に聞かないよ 意地っ張りだからね
もっとも 最後には俺がソフトを 作ることになるんだけどね
どうしたものか... [家族]
風薫る五月...って
今日みたいな日を言うのかな
朝の八時に家を出て 午後の二時に帰宅...
親父の病院のことだ
連休の隙間の平日なので 大変な混みようだった
その殆どが老人だ
医者の診察も相当に適当だ
先の見えている高齢者だから 薬を出しとけばってな具合だね
親父は脳のCTを撮った 異常なし まぁ年相応の頭だと言われた
素人の俺でも言える 診断結果...
まぁこんなものなんだろうね 何しろ患者が多すぎるからさ
歩けないので困った それでも言うこと聞かないんだ
明日からはどんな日常に 変わってしまうのだろう フーム...
こんな時 手助けしてくれる兄弟でもいれば良いんだけどさ
愚痴ってみても仕方が無いけど 嫁さんに悪くてさ
それでも 前を見るしかないんだろうけどな...
SONYの個人情報漏れ凄いことになってるな
事件が起きなければ良いけどね
便利何だけど Netは怖いね
俺なんてこんな拙文ブログで 情報公開しちゃってるけどさ
Twitterの呟きも性に合わないな
単細胞だし 嘘嫌いだし 揚げ足を取るのも取られるのも嫌いだし
気難しいし 迎合するのも嫌いだし
こんなだからNet上で 交流する資格はないよ
それでも クミコのプロジェクト管理人さんと一部のファンは信頼してたよ
もっとクミコのこと 音楽のこと 遣り取りしたかったんだけどね
日記って殆どの場合 自分の秘密だよ
だからネットで公開してしまう日記代わりは 変なんだろうな
理解出来ない人も 多いだろうね
でも確信的に これで良いんだ 俺の場合は
外も内もその時の心を 吐露することが生きてる証なんだ
(表現がおかしいよね)
こんなのだけど 立ち寄ってくれる人がいることは この上ない幸いだよ
その数が多かろうが少なかろうがね 何となく心強い気がするもの
ごめんね 最近は気の滅入る拙文ばっかりでさ...
追記
何だよ!これって!
クミコのツィート!炎上してるじゃんよ!
ラサール石井の呟きを 支持したからなの?
飲酒で自転車乗ったからなの?
だからいつも言ってるじゃん!
流行歌手なんだから もう少し自重しないとさ!
ハッキリしないと気の済まない性格なんだろうけど
ちょっと軽率だよ!今回のは二つともダメだよ!キッパリ!
何で自分を追い込むことするの?
ネットの怖さをよーく 認識してくれよ!
巣立ち... [家族]
暖かく薄曇りの一日
今日は娘の写真撮影で 厚木へ行ってきた
卒業はしたが 時節柄 袴ではなかったためだ
憧れの袴姿が 嬉しくもあり 誇らしげでもあった
本人も けじめがついただろう
これで晴れて 社会人になる
厚木にはSONYの工場がある
入口付近は見事な桜並木で 良い日に写真が撮れた
この工場の先に 美味いイチゴ大福を売る店がある
お祝い返しは 赤飯とその大福にした
やれやれ これでお役御免だ
長かったし 金も無くなったよ
まぁ 天下の回り物だから 働きゃ良いんだけどさ
音大は本当に 金食い虫だよ
倅などその半分にも 満たなかったな
もっとも 出来た倅で 殆ど自分の稼ぎで 大学を出たようなものだけどさ
まぁいいや たった二人しかいない子供だからな
自分で言うのもなんだけど 二人とも結構美形なんだ
男は顔なんて どうでも良いんだけど やっぱりね
正義感も人一倍なんで 結構もてたみたいだ
娘は親馬鹿で笑われちゃうけど よく芸能人かと間違えられるよ
もの凄く可愛い顔してる 優しい性格で大人しいほうだ
でもスポーツは万能で 高校でも学年一の体育能力だった
欠点は人の悩みを自分が 背負っちゃうことで 随分苦しんでいた
そんなこんだで ずっと女子には苛められてきたよ いつも可哀想だった
実は大学を卒業して就職したんだ 僅かだけどね
そこは大手百貨店だった そこでも 同じ境遇だったらしい
大した化粧もしてないのに 何故か目立っちゃう...
男の俺には分からないけど 女の世界は複雑怪奇で嫌だな
でもいつまでもそんなじゃ困るから 遅かったけど背中押したのさ
そしてやっと どんぴしゃりの職場を得たんだ
まずそこなら安心だ...と馬鹿親は思ってる
二人とも 俺達夫婦には自慢の子供だよ
無事に 巣立ってくれればいいさ
何にも望まないよ
とにかく極々普通の人生を送ってくれたら...それだけだ
春... [家族]
強い風が止まない
嬉しくて 今日 二度目のブログ
故あって 娘が離職した
離職した言っても まだ1ヶ月
根性が無いと言ってしまえば それまでなのだが
震災の影響なのか 契約内容が大きく変わった
とてもじゃないが 娘じゃなくとも躊躇する内容だった
こんなご時世に やっと見つけた仕事だったが 縁が無かったと諦めた
元々の就職難に 大地震と原発事故が重なった
音大出など 選択肢は無いに等しい
さぁどうしようか 焦っても仕方が無い
集団が苦手な性格は俺譲りだし 本人も長期戦で臨む覚悟だった
金欠の状況には 少々どころか大きく痛い
だけど 本人もそれなりに遠慮しているし 一番辛いんだし...
ところが驚くような職種に内定が出た
先程 その書類が届いたんだ
恐る恐る開封する娘の手元が震えてた
書面を読んで奇声を上げる「採用だ!」ってね
俺も驚いたよ!考えも及ばなかった 仕事なんだものさ
神棚に毎日手を合わせていた 御利益かな
切手の消印が 恰好良いんだ またこれがさ
銀座なんだもの!
でも凄く地味な仕事だよ 娘にはどんぴしゃりだ
よく受かったよなと 娘を労う
それから俺 偉そうに言ったんだ
「おめでとう こんな辛く苦しい春に 望んだ職業に就ける 幸せに感謝しろよ
路頭に迷う人々が どれだけいるのか 無くなってしまったあるべき命が 幾つあるのか
きっとお前との巡り合わせだ そんな人々や 多くの命に 支えられていると 肝に銘じろ
お前の苦しみや悲しみなど 針の穴ほど小さいんだぞ
いいか世の中に感謝して これからを送れよ」ってね
馬鹿だろ?言ってる俺が 泣いちゃってるんだから...
学校から嫁さんが帰ってきた
涙を流して喜んださ 顔を真っ赤にしてね...
それにしても ちょっとおかしい... 熱を計らせた
なんと8度5分...
顔が赤いわけだ それで寝込んだ...
出来すぎてねぇか この話...
でも事実なんだよな
被災地の春もすぐそこまで来てる 我が家にも春が来た
でも比較にならないほど 申し訳ない春だ...
どうすりゃ いいんだ [家族]
何だ この惨劇は...
テレビが映し出す 悲惨な国土
マグマのように 押し寄せる津波に 思わず大声を出した
「早く 逃げろよ 早く早く...」 録画だというのに...
涙が一筋 頬を伝った
原子炉が危ない
どうしたら良いんだ
口から洩れるのは あぁ 神様...
下の子供から公衆電話の連絡有り
「先輩達と待機してるから 大丈夫だよ」 と...
良かった 流れた鼻水に 思わず 慌てる
倅からは 連絡無し...
一晩中 津波と火災のパトロールのはず...
憧れで就いた職業だ お前の人間力を発揮してくれ!
でも 俺 心配で ならないんだ
テレビが映し出す 悲惨な国土
マグマのように 押し寄せる津波に 思わず大声を出した
「早く 逃げろよ 早く早く...」 録画だというのに...
涙が一筋 頬を伝った
原子炉が危ない
どうしたら良いんだ
口から洩れるのは あぁ 神様...
下の子供から公衆電話の連絡有り
「先輩達と待機してるから 大丈夫だよ」 と...
良かった 流れた鼻水に 思わず 慌てる
倅からは 連絡無し...
一晩中 津波と火災のパトロールのはず...
憧れで就いた職業だ お前の人間力を発揮してくれ!
でも 俺 心配で ならないんだ