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年の終わりの ”good bye" ... [家族]

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窓越しに見る富士山が衣を脱いでしまった
なんて暖かな新年なのだろう
この正月の富士山はまるで春の装いである

親友を見送った翌日に親父も逝ってしまった ...
あまりの連続性に言葉を失う ...
もっとも親父の死に涙はなかった
やり遂げたと言っては何だが己ながらよく世話をしてきた自負があった
施設の世話を受けるようになってからもう7年ぐらいになるのかな
当然本人は家に帰りたかっただろうがそれは無理なことだったから
三日と置かず毎週見舞いに行った
これはきつかった
でもそれが自分で決めたスケジュールだったから仕方がなかった
親父が嫌だったわけではない
重苦しい施設の空気に気持ちが萎えた
嫁さんにお袋で迷惑を掛けた分親父は徹底して自分が受け持った

暮れも暮れ ...
晦日 大晦日と続く葬儀のため家族のみで見送ることにした
それでもどこかで漏れ聞いたのか長い付き合いのあるお客さんから生花が届いた
ごくごく内的な密葬の予定が華やかな通夜葬儀に変わった
有り難いことである
年の最後の二日間を犠牲にして会葬もしてくれた
おまけに見送ったばかりの親友の奥さんまで焼香してくれたことには
ただただ申し訳ない気持ちに陥る

葬儀から三日が経過した
自分ら夫婦の肉体は疲労困憊だ
でもあまりに急な死だったからか未だに胸の内は納得できないままでいる
長寿で大往生だったことが何よりの救いだ
あぁ ...もうあの施設に通うこともなくなったんだ
三日に一度買っていた3個入りのアンパンともこれでお別れだ

人生の幕を新年に持ち越すことなく下ろした親父
なんて格好良いのだろう
何事も家族は第二で他人が第一だった親父
大したものだは さすがに遊び人らしいな
俺なんて足下にも及ばない小物だなぁと心底感じている

親父よっ! "so long" じゃなく "good bye" だな 「ありがとう さようなら」

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