きっとツナガル ．．．

春が来たー春が来たー
やっと春が来た
なんて温かな一日だろう
花粉症も鬱陶しいが気分が落ち込む性分の自分には不得手な季節でもある
でもやはり眩しい陽光が嬉しい

あの震災から八年が経った昨日はNHKが関連番組を放送した
避難先の体育館が津波に襲われ目の前で祖父母を失った若い女性が
自責から故郷へ帰ることが出来なかったと涙していた
辛い日々を送ってきたのだろう
きっと同じような身の上の人は数え切れないほどいることだろう

娘と孫を失った夫婦は天候に拘わらず毎晩夜空を見上げているそうだ
愛する家族を星に見立てているのだろう
あの日の夜空は地元の人々でさえ驚く満天の星空だったという
失われた命たちが残された者へ別れを告げていたのかも知れない

あの日見上げた　夜空の色を
きっと一生　忘れはしない
息をひそめて　耳をすませて
それでも遠い　光見ている

一つ二つと　消えてく星が
誰かのために　輝いたこと
誰の心の　奥にもきっと
かけがえのない　星があること

歌手のクミコが作詞した「きっとツナガル」の一節だ
彼女自身も石巻で被災した
着の身着のままで高台に逃げたとき見上げた夜空の星が忘れられないと
当時言っていたっけ ．．．
改めて歌詞を読み直すとあのときあの場所にいた者にしか表現できない
恐怖だとか不安だとか絶望だとかが伝わってくる
でも満天の星空を見上げた彼女や多くの人々は一瞬でもそれらを忘れ
美しいとだけ感じたのだろうな

ねじ曲がった根性の輩はいくらでもいる
満天の星空を見ていない自分だが気持ちだけは被災者と同じように
ずっとそれを見続けたいと思う
希望はきっとある

何もできないけど ．．．

警報器と化したスマホが静かになった
夏を思わせる空が広がっている
ちょっと動くと汗がにじみ出る

テレビのニュースからはどれも悲惨な映像が流れている
まるであの３月１１日の映像が重なったように ．．．
気象庁は５０年に一度の豪雨とは言っているがこんなにも脆かった国土に唖然とした
画面が映し出す瀬戸際の人たちに思わず声を上げる
上げたって何の役にも立ちはしない
あのときと同じだ

安保法制の狂騒　稚拙な五輪の祭り騒ぎ　消費税率引き上げの茶番劇 ．．．
どれもこれも国民の姿形が見えやしない
今すぐにでもやることができたじゃないか
東北の復興もさることながら大雨で泣く被災者救済をね

BSフジに話題の「SHIELDs」リーダーと「ママの会」リーダーが出演していた
自民党の武見敬三さんとの安保法制バトルだったが口八丁手八丁の武見さんに
飲み込まれそうだった
「SHIELDs」リーダーには ”青き"　反論ながら好感が持てたが「ママの会」代表は
なんだかなぁって感じだった
でも今回の大災害の前ではこんなブログを書いていちゃ不謹慎の極みになるな

亡くなられた方々に心からのお悔やみを
いまだ行方が不明な方々のご無事を
被災された方々の安心と安全を心から願っています

人って．．．

午前中に強い地震があった
震源地は山梨でどうも忍野辺りだという
週刊誌やWebで大地震が来るぞ来るぞと煽り立てている
ここのところ毎日のように揺れがやって来る
本当に覚悟を決める日が近いのかも知れない．．．

雪国は異常な豪雪で生活に大きな支障が出ているという
日本列島を猛烈な寒波が襲っている
被災地の人々の苦労が偲ばれる
何でこんな試練が次々とやって来るのだろうか
神や仏にその理由を聞いてみたいものだ

人々の記憶からあの震災が遠くなっているような．．．
己自身もそんな風だ
明日は我が身．．．こんな事ではいけないって分かってはいるのだが．．．

それではと云う訳ではないが 「遺体　震災、津波の果てに」 を読み始めた
様々な立場の人々による献身．．．津波の恐ろしさ．．．原発．．．
そして焦燥．．．
冷静な文章が人の尊厳を強く滲ます
牙をむいたときの自然の恐怖　
人間の手による原発の脆さ　それを助長した人間の愚かさ．．．
それでも助け合い支え合う人の奥深さ．．．

いろんな事を考える　
考えたって小さな己に何が出来るのか．．．
明日はどうなるのか．．．
心構えはどうしよう．．．
ああでもない　こうでもないって考える
でも　確信したことがある
それは優しくなることだ　笑顔でいることだ
友や家族を愛おしむことだ
生きとし生けるものを愛することだ

なんだか自分が変だ
弱気になっているような　臆病になっているような
そんな年代なのかも知れないけれど．．．

笹かまぼこ

吹く風が涼しい

気温の上げ下げが定まらない
風邪を引く人が多いようだ
我が家も嫁さんがダウンした

大勢の子供が相手の職場だからか
しばしば体調を崩す

何処へも出掛けず　
日がな一日　音楽を聴いていた

昨日はクミコの石巻ステージを堪能させてもらった

もう　あの大地震から昨日で３ヶ月が経過したのだな

掛け声ばかりの復興に苛立つ．．．

クミコの配信終了後に宅急便が届いた
宮城で被災した友人からの小包．．．
何だろうか？

箱を開けると笹かまぼこの袋が．．．

馬鹿だなぁ．．．

役にも立たないような見舞いへの返礼である
何と言って良いのか．．．

これが東北人なんだな
義理堅いというのか　律儀というのか

そして絵手紙が入っていた
”思いやりありがとう” だって．．．
こんな言葉貰えるほど　俺って優しくないのにな．．．

それにしても不思議だな．．．
クミコの節目には　必ず何かあるんだ　俺にもね
やっぱり棺桶には　CD入れてもらわなきゃ

昨日はクミコで泣かされ　友で泣かされ．．．
でも決して哀しみの　涙じゃなかったよ

人って何なのだろう　自分って何なのだろう．．．

苦労．．．苦労の人達に頑張れなんて言えないよ
でも他に言葉が見つからない
だから　頑張れ！
だから　明日に向かって走れ！

愛は勝つ．．．

花曇り　暖かい
今日も春

昨日は親馬鹿書いちゃった
読んだ人　気分悪いと思う　うん
でも今の俺の気持ちだから　

久しぶりに釣り仲間であるKさんの顔を見た
Kさんはタクシー運転手
しばらく故郷へ帰っていた
故郷は壊滅した気仙沼だ

東北自動車道の開通に合わせて帰郷したという
いつもの数倍も費やした時間．．．
故郷は無かった．．．
ただ呆然と立ち尽くすだけだったと言っていた

窓の外を見る
駅には小田急の電車が．．．
高校生のざわめきが．．．
携帯で仕事の打ち合わせをする会社員が．．．
いつもの光景だ

Kさんが自虐気味に笑って言った
TVが映し出す惨状はまだ可愛いと．．．　
とてもじゃないが　言葉では言い尽くせないほどの地獄絵図だと
ちょっと怒るように言っていた

Kさんの実家は漁師業だ
家も船も何もかも流された
身内が無事だったことだけが幸いだった

避難所で肩を寄せ合い生きていた身内の顔が忘れられないという
長兄は自暴自棄になり　何を話しても上の空だったらしい
それでも次兄が絶対に船に乗ると　頑張っていたことが　唯一の救いだと言っていた
甥姪が可哀想だと声を震わせた
就職内定も肝心の会社が無くなった
自分が引き取って　こちらで仕事を見つけなきゃって呟いたけど　その言葉に力は　なかった．．．

菓子類は山ほどに溢れていたという
でも　主食が無いんだって．．．
おにぎり１個に菓子パン１個だって．．．今でも

俺　何にも言えなかった
口を開くと　自分が惨めになりそうで．．．
偽善に思えちゃって．．．

今朝”FM YOKOHAMA”から”KAN”の「愛は勝つ」が流れてきた
所属事務所の歌手達が被災地のために吹き込んだらしい
良い歌だな　涙が流れたよ
「心配ないからね．．．．」KANって優しい人間なんだろうな
こんなフレーズで歌い始めるんだからさ
多くの歌手が歌で励ましてるけど　俺は今朝のこの歌に一番心が揺さぶられた

ところで昨日の選挙
我が県は”元フジテレビ”だった
働いてはくれるのだろうが　コメントと表情が心許ない
東京は慎太郎さんの再選
好きな人では無いがコメントが良いよね
「パチンコ．．．．自販機．．．」その通りだもの
でも何時の選挙でも全国的に”玉”が無いよな

偽善も積み重ねていけば偽善じゃ無くなる
無力で何にも出来ない俺だけど　少額募金だけは　続けることに決めた

ラジオ

雨が降り出しそうな　今朝の空
昨晩から　凄い風だ

親父が投票に　行くという
行くって言ったって　一人で行けるわけも無い
俺が連れて行くしか　ないじゃないか．．．

そんで　行ってきたよ　投票場へさ
我が県の知事候補は実質”元フジテレビ”と”元NHK”の対決だ
はたして　親父はどっちを入れたんだ？

昨晩の地震も　驚いた
弱虫の俺など　大騒ぎする
お陰で　またもや　寝そびれた

いつもの通り　夜はラジオを聴く
地震の時はTBSの「Dig」だった
この夜のテーマは「震災報道と心のストレス」　
番組も半ばになりかけたとき　いきなり揺れ出した
相当にでかい
女子アナが注意を喚起する
「津波の恐れがあるから　海岸に近づくな．．．海岸から離れろ．．．」
電話出演していた　被災地のリスナー（だったと思う）の声が聞こえる
「高台に逃げろと連呼してくれ」と．．．
女子アナ「ハイッ」と答える
ところが彼女「海岸に近づくな．．．海岸から離れろ．．．」の連呼ばかり．．．
呆れた
NHKにダイヤルを　合わせてみた
こちらは冷静な声で”高台に避難”するようにの注意喚起

この女子アナ結構生意気な物言いをする面白い娘だ
だからいつも聴いている
ところがこの様だ

一大事には何よりも頼りにされるラジオ．．．
これじゃ　困るよ
やっぱり　NHKに頼るしかないんだな．．．

有り難い．．．

花曇りの朝
花粉症が酷い
頭がボーッとしている
重要書類作成にも集中が足りない
色んなものが息吹く春は苦手な季節だ　やっぱり．．．

静岡の消防が非難された
放射線汚染地域での搬送を拒否したかららしい
ちょっと待ってくれよ
何の指示無く無防備で被災地へ派遣され
さあ　汚染地域へ出向いてくれと言われても
行けるわけないじゃねぇか

それでも隊員はそれに従うと思うよ
だけど隊長や消防局が止めるはずさ
だって何の準備もしてないんだからさ

如何に国や中央省庁が現場を把握していないかの証明だ
目的も目的地も定めないまま　むやみに命令を出している証だ

言っとくけど　被災地へ派遣された消防員がどんな風か書いとくね
帰ってきても口聞かないよ
普段でも事件・事故の詳細なんて家族にも話さない
それが彼等の職業だから．．．
でも「今日は大変だった」位は話してくれるよ
じゃあ今回の被災現場はどうだろう
恐らく殆どの隊員が無言だと思う
実際　俺は身近に感じているもの．．．
こっちも聞かない
任務とは言え同じ人間だよ
どれほどの衝撃を受けていることか
自衛隊員なら尚更だと思う

石原慎太郎さんが非難されたよね
「ポピュリズムへの天罰だ」って　コメントしてさ
言い方は悪かったね
でも前後が飛ばされてた
彼の言った”我欲”．．．
俺　そう思う
前にも書いたけど　日本人変わりすぎたよ
いつもと変わらない日常に浸っている俺には言う資格など無いんだろうけどね

ACジャパンの垂れ流しCMの例じゃないけど　日本の御用メディアは信用出来ないよ

俺たち　いや俺の代わりに被災地で働いてくれる名も無き人々に感謝するのみ

煙草．．．

今日は晴れ
我が家の南側は　障害物が一切無し
一日中　陽が当たる
よって　日中はポカポカだ

停電は中止

共用部分を除き　自宅も仕事場も　灯りは最低限の利用だ
親父の部屋だけ　１時間だけ暖房する

飯を食っても　風呂に浸かっても
申し訳なさだけが　頭に残る

神奈川のそして我が市の今に　どれだけの　東北人が　貢献してくれたのか
鉄道を敷く　建物を建てる　港ができる　公園が　遊園地が．．．
数え切れない豊かさに　どれほど彼等が　手を貸してくれたのか．．．

我が市は国からの借金が無い　
余剰金も生まれている
それは市民の誇りでもある

百円．．．千円．．．一万円．．．と募金をする
自分の生活があるから　多くの市民はこの程度だろう
心苦しいと思っている人達も　少なくないだろう
できれば　もっと多くの募金を．．．
できれば　被災地に　飛んで行って　働きたい．．．
こんなジレンマに　体調を崩す人もいると聞く
正直　今の俺がそうだ

我が市の救済策など　新聞の片隅にも　載りゃしない
余剰金の半分でもいいじゃないか　被災地に提供してくれよ
自分等の税金が　義援金に生まれ変わるのなら　喉元の閊えも　少しは和らぐ
文句をつける市民など　それほどいるとも　思えないのだが．．．

今回のことに限らず　我が市長は　目の付け所が分かっていない
市長の出身は　エリート集団の松下政経塾
彼等はエリート故に　本当の痛さを知らない
頭でっかちの典型だ　よって　俺は大嫌い

禁煙できない俺の煙草　一箱４４０円也．．．
でも　吸うのを止めた　そして　この金を毎日募金することにした
こんな事ぐらいしか　今は　思い浮かばない　馬鹿頭．．．

役にも立たない口元の煙が　スコップ一本にでも　変わってくれたなら　幸いである

水．．．

今日は薄曇り
少しだけ　暖かくなってきた
水仙が咲き出した　春になったことを実感する

毎日　ブログする
訳も分からず　キーを叩く衝動に　駆られていた

でも　落ち着いてくると　それも虚しい
日記代わりとは言え　変わらぬ日常に　ただ身を委ねるだけ

テレビを点ければ　廃墟の被災地　そして　原発．．．
各局御用達の大学教授による　放射能の俄教室．．．
スーツ姿で　責任を擦り付け合う　国会議員．．．
あんたら　報酬カット　申し入れなさい
あんたら　助成金　返上しなさい

陽気なことを書こうとしても　最近は　消極で気の重いことばかり．．．
お立ち寄り人にも　申し訳ないことだ

丹沢にヤビツという名の峠がある　ハイカーや登山者には　有名な峠である
定期バスも通っている位なので　誰でも容易に行くことができる

ここに天然の湧き水がある　多くの人がタンクを手に　それを汲みに来る
当然　無料だ
この水で沸かしたコーヒーは　最上の味わいである

次々と発せられる　水道の汚染情報．．．
お陰で　ここの湧き水に　毎日　長蛇の列ができると聞いた

スーパーにもコンビニにも水は無し．．．

ちょっと考えてくれよ
気持ちは分かるが　大人が買い占めてどうするんだよ
赤ん坊や幼児にまわそうよ

誰かが　訳の分からぬ　死に方は嫌だと　呟いていたけど　誰だって　そう思う
だけど　今更言ったって　仕方が無いじゃないか
結果がこの有様　なんだからさ

次に来るのは　魚だね

俺は決めてるんだ
そこにある物　飲み食いするよ　
だって　今日まで５０年以上　元気で　そこそこ幸せに　生きて来られたんだからね
悪いと言われても　口にするよ
魚は釣ってくるよ　例え　汚染されたとしてもね　　
その分　安全な物を　赤ん坊とそのママやパパに　
これからを託す　若者に譲ってやろう

小さい国土の日本なんて　放射能に汚染されるの　時間の問題かもしれない
それほど酷い壊れ方だよ　福島原発

ネット上の奇妙な連帯．．．
アメリカの救済作戦名に　乗じた訳でも無かろうが　嫌だなあ

多くの芸能人が　チャリティーを宣言している
合理的なことだと思うよ

でも　大義名分はいらない
やる気があるなら　何回でも　街へ出て　アカペラでも　カラオケでも　
ギター一本でもいい　人は集まるよ　　　

待避所の人々　もう　ストレスで爆発寸前だろう　
そこへ行って　ガス抜いてやってくれないか　
人に夢を与える特権を持った有名人が　隣にいたら　唄ってくれたら　
どれほど喜ぶか　どれほど力になるか
その場合　カメラ無しで　願いたい
ちょっと　幼稚な発想かな
　　
それなら　お前は何が出来るのかって？
そう　何にも出来ないよ

でも　人としての軸は　ずらさないでいたい