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春はやって来たが ... [徒然]

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近くにある中学校の桜が咲き出した。
でも、今夕から春の嵐の予報。
どれだけの花びらが散るのだろう

保健所から狂犬病予防接種の知らせが届く。
昨年末、天に上ったダックスへの知らせだ。
毎年、市内の獣医で接種を受けてきたのだが、
最後を迎えたのは隣市の動物病院だったので、
そこから保健所への報告はされていなかったらしい。
慌てて電話で保健所にその旨を伝えた。
これでダックスの生きていた証は完全に消えてしまった。
当たり前のことではあるが、虚しさが胸に刺さる。
NHKのドラマで、癌に冒されて亡くなった妻が、
3ヶ月後に夫に渡してくれと病院関係者に手紙を託す話があった。
3ヶ月経てば悲しみが薄らぐからと。
3月8日でダックスと別れて3ヶ月が経過した。
すこし、気持ちが和らぎ悲しみもほんの少し消えていた。
3ヶ月の重さをドラマが教えてくれた気がする。

NHK「SONGS」の15周年記念放送を再生する。
この番組が大好きだった。
贅沢なセットに一流の奏者たち。
真梨子さんは一番多く出演しているらしいが、
それをまとめたDVDセットを持っている。
そんな上質の番組に、いつの間にか大泉洋さんがMCに起用された。
失礼ながら、数少ない大人の音楽番組が、
バラエティー番組に成り下がってしまった。
NHKの制作意図が全く分からない。

オムニバスに様々な唄い手が登場した。
なかでも、ユーミンの「春よ来い」と竹内まりやの「人生の扉」は、
感動を覚えた名作回だった気がする。

サウジアラビアの石油施設が、
イエメンの武装組織に攻撃され火災になっているとの報道。
民族が入り乱れる地域の混乱。
ウクライナの惨劇や国を持たないクルド人の悲劇も同じ。
世界中のあちこちでミサイルや銃弾が飛び交う。
とうとう、北朝鮮がアメリカ本土に届くミサイルを開発したらしい。
我々の時代はもう諦めるしかない。
今、祈ることは、生まれてきた命の未来が、明るく平和であることだけ。

「今日の歌」
君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にもあるさ

I say it's sad to get weak
You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
But I still believe it's worth living
But I still believe it's worth living

「人生の扉」から引用
作詞 竹内まりや
作曲 竹内まりや
歌唱 竹内まりや



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心の晴れないトレッキング ... [徒然]

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夜来の雨も上がり春に戻った。
それでも吹く風は冷たい・
窓越しに見る山々の雪化粧も流れて消えた。
最近は早めの夕食と入浴を済ませ、自室に籠もる。
電力不足への細やかな協力だ。
ニュースはどれもウクライナ。
悲惨な現実に言葉を失う。
本当に酷い行いのプーチン・ロシア。
大義や理屈などに正当性は全くない。
プーチンばかりが悪役は当然として取り巻きと国民は
どんな思いや考えを持っているのだろう。
これだけ世界から忌み嫌われてどんな心境なのだろう。
この国はポツダム宣言締結後に日本と日本人を蹂躙した。
敗戦を宣言しても、相手が認めなければ終戦ではないという意見もあるが、
どう考えてみても、老人達の言う「火事場泥棒」に等しい手口だった。
ヨシフ・スターリン。
恐怖の政治家だった。
敵も味方も虫けらの如く殺戮した。
天罰が下ったのか、その死に様は哀れだったという。
スターリンやプーチンにとって、国民よりも国家を優先する。
だから、今回のウクライナ侵攻においても、
自国の兵隊の命なんて紙一枚と同じ。
多くの日本人はロシアの本質を知っている。
北方領土返還など夢のまた夢。
拉致被害者を帰さない北朝鮮と同じ構造だ。
現在は少なくなっているはずだが、こんな国々を礼賛していた日本人が
かなりいたことに背筋が寒くなる思いだ。

ウクライナが頭から離れない。
いつも悶々としている。
真梨子さんのラストステージさえ、心から酔うことが出来なかった。
とにかく遊びに躊躇いがある。
血に染まったタオルに包まれた赤ん坊。
片腕を失った幼い少女。
狂わんばかりに泣きじゃくる老女。
地下室で怯え震える犬たち。

それでも、このままでは心のダメージが大きくなる気がした。
あの「東日本大震災」の惨事と同じように。
無理矢理、山に登った。
このところ支度だけはしても、目覚めると山を目指す気分が起きない。
時計代わりにテレビを点けるとニュースは全てウクライナだから。

春分の日は強引にザックを背負った。
行き先なんて決めていない。
とりあえず愛車で出発した。
東名高速にするか中央道にするか。
結局「陣馬山」を目指した。

相模湖駅入り口のコイン・パーキングに駐車する。
祭日の上、遅い時刻であったためか空きは一台分のみ。
JR中央線を渡り、「与瀬神社」からスタートした。
このコースは距離も長く登りも多い。
鬱々とした気分のまま先を進む。
止めておけば良かったと悔やむ。
やはり、自然を満喫するには自分自身を空にしておかなければ愉しくない。
頭を過るのはウクライナの惨状ばかり。
高尾山からの縦走者が多いコースにしては人が少なかった。
もっとも少ないとは言っても、すれ違いや追い抜きは度々だった。
白馬が天に嘶く山頂に2時間弱で到着した。
広い山頂は親子連れや若者のグループで賑わっていた。
売店で抹茶アイスを買った。
人出を聞くと「今日は少ないねぇ」と主人が答えた。
さて帰りはどうするか。
バス停のある登山口に下りてしまおうかとも考えたが、
結局、来た道を戻ることにした。
往復で4時間弱を要したが、晴れない気分のトレックとしては上々だった。
帰りのラジオはウクライナの惨状を伝えていた。

「今日の歌」
今二人が旅立ちの日に 分けあうものが愛しかないとき
無力な二人 歓びの日に 輝くために愛しかないとき
金も名誉も力もなく 信じられる誓いをかわし
暗い片隅を陽の光で 飾れるもの それが愛なら
唄をうたい 声をあげて
歩きはじめる今 愛
冷たい朝に貧しい人を コートで包むのに愛しかないとき
戦う人々にあしたの光を 約束するときに愛しかないとき
夢も希望も疲れきって 泥の中に埋もれてしまう
開いた銃口に話しかけるのに 何も持たないそのときには
唄をうたい 声をあげて
歩きはじめる今 愛
唄をうたい 声をあげて
歩きはじめる今 愛

「愛しかないとき」より引用
作曲 J.Brel
訳詞 クミコ
歌唱 クミコ

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