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続 相性... [釣り]

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うちひしがれる ターチ君...

落ち着かせて 道中の記憶を 辿ることに...
小田原厚木道路を下りて 最初に寄ったのは セブンイレブン...
ここで 全員物資を 調達...
この時点では 財布はあった と 妙に自信満々のターチ君...

次に寄ったのは 港近くの釣り餌屋
イカだから餌はいらないのだが 俺がキビナゴを買うために 立ち寄らせたのである
姑息な作戦を 考えていた ものだから...
この時ターチ君 ちょっと 車外に出たと言う...
エーッ!もし その場所が現場だとしたら 俺にも責任の 一端が ってか

我が相棒の果樹園君と車を走らせる
近いと言っても3キロ程の道程だ それも急カーブだらけの上り坂...
到着するや店内に 駆け込んだ
中学生ぐらいの女の子が 目をこすりながら出てきた
そして理由を告げる

「フーン 落とし物なんてなかったよ」と 仏頂面で答えた
そして「駐車場に行ってみるか」と 店外へ...
「あっ 祖父さんが掃除しちゃったんだ」
「祖父ちゃん!ゴミん中に財布なかったか?」と 大声で怒鳴る
「馬鹿!そのくらい分からぁ そんなものなかったぞ!」
何だか喧嘩みたいになってきた

「親切にありがとう」と礼を言い 慌てて港へ引き返す

果樹園君がポツリと呟く
「サングラスと袋が離れて落ちていたよな」 「何だこんな物かと捨てたんだ」
「だから拾われたとしたら 金だけ抜いて 免許証やカード類は 何処かへ 
放り捨てて あるかもね」と...

港入口には 大きな公園がある
俺はそこで車を降りた
果樹園君の推測が正しければ 公園内に捨ててあるかも 知れないから...

上下カッパで長靴を履き おまけに ライフジャケットを羽織っている我が姿を 
早朝散歩の人達が 訝しげに見つめている
捜すこと30分...
手がかりは無し...
仕方がないので テクテク港へ...

近づくと何やら笑い声が...
ターチ君がすっ飛んできた
やたら俺の身体を触る ウッ 気持ちが 悪いじゃねーか

「すいません ありました」...?

船長が呆れながら笑って言った
「この馬鹿野郎 長靴の中にあったんだよ」
エッ!何を言ってんだか 直ぐには理解出来なかった

ズボンの尻ポケットに財布を入れ その上にカッパを着たから その間を伝い 長靴の中へ と 
らしいが 異物を 感じなかったのだろうか?

顛末はこんなところだが 一つだけ 不思議なことが...
俺のサングラスの件だ
もしターチ君のドタバタがなかったら 無事発見には 至らなかったことだろう
また残っていたとしても 人や車に 潰されて いたかも知れない し...

ターチ君 携帯 耳に当て ぺこぺこお辞儀をしている
何かと思ったら 所轄の警察へ 発見の通報
朝っぱらから お巡りさんも いい迷惑 だったな

ターチ君の奥方と我が嫁さんは 高校の同級生で 親友でもある
二人が言うには 俺たちは 性格が似ているらしい
お互い遊びでも結構真面になる 趣味もほぼ同じ ライバル心もメラメラだ
よって何事にも 相性が あまり良くない

ターチ君の奥方は 嫌な予感がして 何と早朝に盛り塩を したと 言うではないか
当然”無事を祈って”だが 何て 勘の鋭いこと...
まぁ 二人とも 事なきを得たと 言うことで 良しとしなければ...

一時間強を ドタバタで費やして 再び 釣り場へ まっしぐら...
結果は 全員討ち死に に...
当たり一つ なかったのである
こんなことは 初めてだ

気の毒がった船長が 山ほど自作の海産物を 提供してくれた

帰りに真鶴の岩港に立ち寄り 有名な塩辛を...勿論ターチ君の驕りであった


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