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思わず唸る ... [音楽]

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天気予報を信じて暖冬だなんて書いていたのが恥ずかしい ...
冷たいの何のって ...
富士山も再び白い衣に覆われすっかり冬山の様相になった

昨夜は自動録画しておいた「中島みゆきトリビュート」を再生した
8名の歌手や女優が中島みゆきに魅せられ各々が選曲した歌を唄うライブだ
その中で際立っていたのが ”坂本冬美”と ”クミコ”だった
両者の歌唱力が天下一品であることは周知ではあるが
あらためてその実力に溜め息をついた

中島みゆきが描く詩はその多くが短編小説そのものである
また芝居の脚本にも通ずる
誰しもが経験しているであろう日々の出来事が彼女のペンにより掘り起こされる
自分の場合それらに励まされたり反省したり後悔したり 時には赤面したりとリアルに
胸を突き刺されてしまう
彼女の歌を聴いていると「ああこんなことって確かにあったな」と
過去が頭を過ぎることが多い
その最たるものが「ファイト」だった

坂本冬美が選んだ曲は「雪」
良かったなぁ ...
別れが続いた今の自分には酷に感ずるほどの名曲だ
それを演歌の歌姫 ”坂本冬美”が熱唱したのだから堪らない
一人 灯を落とした部屋で聴き入っていたら止めどなく涙が流れた

「世情」は ”クミコ”にドンピシャの作品だ
リアルを歌に昇華させることのできる歌い手は彼女以外知らない
聴いていると歴史でしか知らない2.26事件や幼き頃の安保闘争
そして高校時代の三島事件やらが頭に浮かんできた
暗闇の舞台上で深紅のドレスを纏ったクミコがまるで歌舞伎役者が
見得を切るように歌い上げる
思わず身震いしてしまうほど素晴らしかった

歌は良い 海も山も素晴らしいけどやっぱり歌が一番だ
この世から歌がなくなってしまったらどうやって生きて行くのだろう ...





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