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白馬岳 坂の上の雲を辿る ... [自然]

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誠に小さな国が 開化期を迎えようとしている 
小さなといえば 明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう ...

司馬遼太郎の「坂の上の雲」の冒頭文だ

17時過ぎに白馬村にある国道沿いの簡易宿泊所に到着した
登り時と下り時にタクシーを利用するためK君が気を遣って安宿を探してくれた

予定していた白馬岳登山にやって来たのである
大雪渓を登るためヘルメットとアイゼンもザックに詰め込んだ
宿泊所の前にある道の駅で夕食を済ませ白馬駅近くにある登山用品店に向かった
K君がヘルメットを新調するというのだ
専門的な用品が多い店でアイゼンなど小指で持ち上げられる軽さのものもあり驚いた
K君は「グリベル」のヘルメットがお気に入りでブランドカラーの黄色を買った
セールという割には店内の品々の値段はそれほど安くなく自分は何も買わなかった

宿泊所に戻り近くの温泉に向かう
真新しい施設で気分が良かった

宿泊所にはエアコンが設備されていないので涼は扇風機となる
もっとも山間部の宿舎はエアコンなど設備されていない場合が多いので
何も安宿だからというわけではない
夜になれば気温だって我が住まい地より10度前後は低くなる
それでも暑がりの自分は下着で寝たが睡眠時間は2時間程度だった

早朝4時に宿泊所を出発し八方駐車場へ向かう
予約しておいたタクシーに乗り換え猿倉登山口へ向かう
料金は二人で4千円だった
登山届はWebで提出済みだったのですぐに歩き始める
山道をしばらく行くと展望が開け「小蓮華山」の稜線が美しい
いよいよ「坂の上の雲」で使われたあの稜線を歩けるのかと気分が高揚した
1時間ほどで大雪渓の入り口にある「白馬尻小屋」に到着する
いよいよ大雪渓に取り付く
さすがに大人気の山だけにツアー登山も多く雪渓には蟻のような列が続いていた

心配していた右足の痛みも影を潜めていて1月歩かなかった割には快調だ
一抱えするような岩があちこちに点在する
雪渓を転げ落ちてきたのだろう
今春には大きな崩落もあったらしい
音も立てずに転がってくるので細心の注意が必要だ
正面左に天狗菱の岩峰がそびえ立つ

雪渓を登り切ると岩場の連続になるが高山植物の花畑に癒やされた
花などに大した興味も無かった自分だが山を登るようになってから
生というものを強く意識しだした
生きとし生きるものがすごく愛おしくなる
例えそこいらに生えている草にさえだ
だからか釣りからも遠くなってしまっている

ここでも女性登山者が多い
テント泊だろうか 相当な重量を背負っている女性も多い

村営の頂上宿舎直下までやって来た
緊張が解けたのか重い疲れに襲われた
冷たく甘い物が欲しい
K君が「ハーゲンダッツを売ってますよ」と笑っている
「じゃ奢るから買ってきてよ」と1000円を渡す
1個500円のそれを口に運んだが何となく満足出来ない
そう 本当はかき氷が欲しかった
でもそんな贅沢は叶うはずもない

一休み後宿泊地である白馬山荘を目指した
あと20分ほどの行程だ
緩やかで広い登山道の先に日本で一番大きい山小屋が見え始めた





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