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坂の上の雲を歩いた ... [自然]

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大型の台風10号の影響で強い雨が降っている
エアコンが吹き出す風が生暖かっか昨日に比べ
今日はぐっと気温が下がっているようだ
とにかく昨日の湿気には参った
ダックスもケージを出てタイル張りの玄関の床に涼を求めいていた

白馬山荘に到着し受付を済ます
この日も多くの登山者が此処で宿泊する
見知らぬ人との雑魚寝が苦手な自分は個室の空き状況を尋ねる
運良く二人用の個室が空いていた
二人で8千円の料金超過だがK君もその方が良いという
これで少しは睡眠がとれるだろう

一服のためレストランに入った
K君は生ビールを自分はアイスコーヒーを頼む
さすがに日本一の山荘だけにどの施設もでかい
ガラス越しに山々を見ていたら腕組みの男性に目がいった
どこかで見かけた人だ
山行番組でよく見かける山岳ライター高橋庄太郎だった
アウトドア派のカリスマ的存在の人でこの日もカメラマンを伴い取材登山らしい
握手して挨拶をしたがK君はビールに夢中で気がつかなかったと後悔していた

夕食後山荘直下の花畑を散策する
可憐な花々を見つめていると何だか胸が熱くなった
まるで乙女の心境だ
しばらくすると目の前の旭岳に日が落ち始めた
湧き出すガスの向こうに剱岳の姿が微かに見える
グッと気温も下がり始めたので部屋へ引き返し身体を横たえる
消灯時間前に翌日の準備を済ませ眠りについた

恐らく5時間程度は眠れたのだろう
5時の起床時も体調が良さそうだった
K君とご来光を拝みに外へ出る
この日も天候には恵まれそうだ
多くの人たちが稜線で朝日を待っていた
眼下に広がる雲海からオレンヂ色の太陽が昇り始めた
まるで新鮮な卵の黄身のようだ
一斉に歓声が上がる
至福の一瞬だ
これを見てしまったら山からは絶対に離れられなくなる

体調はすこぶる良い
10分ほどで白馬岳山頂に到着する
後立山連峰が美しい
いよいよ「坂の上の雲」で使われた小蓮華山の稜線を歩けるのかと思うと
気分も高揚する
稜線歩きと少しの登りを繰り返しながら「三国境」に到着した
新潟 富山 長野の三県が接する分岐である
ここを北へ進めば朝日岳に至る

大勢の登山者が列をなしているので速度は増さない
でもこれで良い
いつもの追い抜きは厳禁である
一つ間違えば誰かが大怪我をしてしまう
急ぎ旅でもあるまいしのんびり北アルプスを楽しみたい

小蓮華山への急傾斜が見え始めた
大勢のツアー登山者が休憩をしている
時間が稼げるので休まずそのまま進む
息が弾み始めた
山頂に到着すると上り下りの登山者で賑わっている
ザックを下ろしK君を待った
20分ほどの経過後K君も到着する
腹が減ったというので残しておいた菓子パンを渡す
朝食もたっぷり食っていたK君の大食漢ぶりに思わず笑ってしまったが
本当は彼が正しいのである
自分のように小食だと必ず「シャリバテ」を起こす

さぁいよいよ憧れだったあの稜線だ
文才の無い自分には美しいそれを文字で表せないのが悔しい
白馬大池へ続く登山道は本当に美しかった

もうすぐ「坂の上の雲」の憧れも終わってしまう
素晴らしい山行だった
同行のK君に感謝
それにしても栂池までの下りは参った
おかげで足の爪の何枚かが黒くなっている ...







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