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足が重かった武尊山 ... [自然]

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春の陽気になってきた。
半袖Tシャツにフリースを重ねただけなのに暖かい一日だ。
春はすぐそこまでやって来たのだろう。
ダックスはクッションを入れた小さなベッドで一日中寝ている。
散歩に連れ出そうにも横になったまま動かないので昼間の散歩は中止にした。

今度は森喜朗さんの女性蔑視発言で大騒ぎだ。
なんだか言葉にするのも馬鹿馬鹿しくなる日本の実態。
本人も周囲も頭の程度が軽すぎる。
つくづく納税するのが無駄に思える我がニッポン。
それでも確実に花粉と共に確定申告がやって来る。

先週の土曜日は3時半に起床した。
眠りの浅い日々が続いているがこの日の睡眠時間は賞味2時間弱だった。
K君が4時半に迎えに来てくれた。
その日は上州武尊山への雪山登山に出掛けたのである。
高速出口は関越道の沼田だから3時間ほどの長距離ドライブになる。
往復ともK君が受け持ったから助手席の自分は楽ちんだった。
コロナ感染に注意してSAへの立ち寄りは止めることにしていたが、
如何せん自然現象は抑えられない。
しかし、神経質な自分は外へ出掛けると用足しが出来ないで困る。
子供の頃からそうだった。だから、気分の悪い一日を過ごすことになる。
トイレ休憩のため赤木SAに立ち寄る。
空が白み始め遠くの山々が銀色に光り出していた。
沼田インターを降りて30分ほどでこの日の目的地川場スキー場に到着した。
登山口までスキーリフトを乗り継ぐので気楽な雪上トレックと考えていたが、
それが大間違いだったと後で気付くことになる。
受付で登山届を提出し、リフト券と遭難時に必用な「ココヘリ」をレンタルする。
「ココヘリ」は遭難した場合、電波で遭難者の居場所が分かる装置で、
最長16kmが探知可能らしい。
何も山岳だけではなく、どんな場所でも役立つアイテムだ。
最低年会費の3000円ちょっとで命が助かるのだから使わない手はない。
第一、救助隊の労力も軽減されるから入会は必須なのだ。
自分も入会しようとは考えているが、深い山岳を歩くわけでもないからと躊躇っている。
山好きとしては失格だろう。

スキー客のほぼ9割が若者で、そのほとんどがスノーボードが目的のようだった。
コロナ禍の割には客数は多かったが、例年に比較すればそれも半分程度だろう。
リフトを2回乗り継ぎ終点に到着する。
風も弱く気温も程好く空は快晴。
雪の白さが目に痛いほどだった。
アイゼンを取り付けストックを両手にさあ出発だ。
出発地点からそこそこの急登が迎えた。
今冬初めての冬靴とアイゼンで足取りは重い。
登山者の数も多く、他人の尻を見上げながら進むので却って都合は良かった。
振り返ると谷川連峰の山々や浅間山が美しい。
アイゼンを付けた足下がギュッギュッと音を立てる。
西峰に到着すると小さな祠が建っていた。
修験の山を感じた。
当然のこと周囲は白一色の世界だ。
目の前に剣が峰がそびえる。まるで小さなマッターホルンのようだ。
写真だけ見るとここが日本かとも感じてしまう。
雪庇も多いのでうっかりトレースを外さないように前を進んだ。
登山者が多かったのでトレースには困らないから助かった。
青息吐息で剣が峰に取り付いた。
スパンは短いのだが如何せん急登だからちょっと気分が萎えてきた。
それでもアイゼンの威力で難なくピークに辿り着く。
さぁ今度は下らなければならない。
それまで補助してくれたストックからピッケルに交代する。
ピッケルの先端を打ち込みながら慎重に降りる。
ここでもアイゼンの前爪が身体を支える。
多くの人が長いピッケルを杖代わりに使っているが、
ピッケルは短い方が効果的なことを実感した。
あくまでピッケルの役目は斜面の支えと思った方が正解だろう。
ここまでやって来ると周囲の風景はパノラマである。
遠くに武尊山の山頂が見えてきた。
なだらかなスロープが美しく極上のケーキのようだった。
しかし、苦しい。
K君の調子はすこぶる快調で常に先行して貰ったが夏山とは正反対の道行きである。
年甲斐も無く悔しくなった。
40分ほどで武尊山山頂に到着した。
360度の大展望に思わずため息が洩れる。
多くの登山者が銘々に記念撮影をしていた。
風は弱いが滅茶苦茶冷たい。
疲労困憊の自分はザックからサーモスを出すのも億劫になっている。
見かねたK君が温かなカフェオレを差し出す。
紙コップのそれを飲み干し、そそくさと下山準備に入った。
朝日連峰、谷川連峰、至仏山、燧ヶ岳、白根山、皇海山、遠くにアルプス等々と
まるで絵はがきの展望に別れを告げ来た道を引き返す。
あぁまたアップダウンの連続かと考えると心底から嫌になる。
こんなに困ぱいしたのはいつ以来だろうか...
上りに3時間強下りに2時間強を費やしたが、
コースタイムより少しだけ短かったようだ。
下山後ココヘリのチップを受付で返却すると500円を戻してくれた。
車に戻ってから知ったことだが今日の山は日本100名山だった。
なるほど素晴らしい山だったわけだと今更ながら実感している。
帰りに立ち寄ったトンカツ屋のカツ重の不味さだけが唯一の失敗だったか。







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