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飛行機 ... [徒然]

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昨日は冬至。
いよいよ今年が終わる。
萎んできたコロナもまた新型に変異したという。
もうイタチごっこの態になった。
ウイルスだけに撲滅は無い物ねだりだろう。
インフルエンザ同様、日常に浮遊する感染症と受け止めるしかない。

生あるものはいずれ消滅する。
それは自分のことでもある。
それが森羅万象というものなのだろう。
しかしダックスの死がもたらした衝撃は大きかった。
胸に大きな穴が空いたようだ。
一人になると突然、居ても立っても居られない衝動に駆られる。
叫びたいような壁に頭を打ち付けたいような心地になってしまう。
写真を見る度、一緒に歩いた風景を見る度、泣けてしまう。
欠け始めた月を見上げても、淋しげなダックスの顔がそこにある。
これがペットロスというものだろう。
落ち込んだときそれを癒やし励ましてくれたものは音楽だった。
これまでどれだけ音楽に助けられてきたことだろう。
とくに拓郎、真梨子さん、クミコ。
ところが今度ばかりはその音楽さえ聴く気になれないでいる。
聴いてしまえば、尚更、己の力なさを感じてしまいそうで。
失って改めて知った愛犬の存在の大きさ。
この状況を変えなければ。
夢を考えなければ。
毎晩冷たい空を見上げていると、赤い光を点滅させて西へ飛ぶ旅客機が小さく見える。
あぁどこかへ行きたいと想う。
「お父さん。ボクはもう良いよ。旅行にでも行ってきなよ」と
ダックスは逝ってしまったのかもしれない。
飛行機には夢がある。
遠い外国の地に思いがはせる。
そんなとき決まって頭を過るのはサーカスの歌だ。
サーカスを聴いているといつの間にか雲の上にいる気分になる。
とくに叶正子さんの声質は弱ってしまった心を優しく包み込んでくれる。
そのサーカスが1月にいつも登る山の麓で小さなコンサートを開く。
どうしても聴きたい。

人であろうが動物であろうが命に重い軽いはない。
悲しく辛い事件や事故が多すぎる。
数え上げたら際限がないほどだ。
見送られる者の悔しさと未練は如何ばかりか。
見送る者の悲しみと辛さは慰みようのないほどであろう。

己を棚に上げて、今、気になることはクミコ。
若くはない彼女の老親介護。
ブログから伝わる明るさに心がちょっとゆがむ。
テレビに映る彼女は一層細くなった。
介護の重さはやってみた者にしか分からない。
芸能人のプライバシー開示はどこまでか。
でも彼女が日常を曝け出すことが自分には救いになっている。
自分的には逝ってしまったダックス同様、
彼女の歌声は天からの授かりものと信じている。

「今日の歌」
あなたからの エアメール
空の上で 読みかえすの
窓の外は スカイ・ブルー
かげりひとつない 愛の色
心洗う 旅の日々
自由な空に 誓ったのよ
愛するひとは あなただけ
今日から もう何も迷わない

今私は コバルトの風
Feeling in America,in America
ああ きらめく季節の中で
抱きしめるから
It's America

「アメリカン・フィーリング」から引用
作詞 竜真知子
作曲 小田裕一郎
歌唱 サーカス





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