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明神ケ岳で大汗を ... [自然]

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五月の風が気持ちよい一日だ
昨日は箱根外輪山の明神ケ岳を登ってきた
連休前半は天気が落ち着かず雨の日ばかりで寒さもぶり返した
テレビのニュースは天皇の退位と即位と新元号でお祭り騒ぎの報道ばかりだった
10日間もの連休やメディアと国民のお祭り騒ぎを見ていると何だか天気とは異なる
寒さを感じてしまう
物言えば唇寒しではないがなにか異論を唱えると罪人扱いされそうな空気が怖い
天皇や元号変わっても実社会が様変わりするわけではない
格差はますます広がり人心はもっと荒廃するだろう
世の悪も増殖するばかりかも知れない ...
まぁこんなことを空頭で考えていた連休も明日で終わるか
それにしても長すぎた休みではあった

行楽のニュースばかり見ていたから”コンチクショウ”と思った訳ではないが
低山縦走をしてきた
いつものバスに乗り仙石で降りた
どうせ金時山はごった返しているだろうからと
矢倉沢峠分岐で明神ケ岳に向かう
アップダウンを繰り返しながら直下に到着する
それにしても暑かった
金時山の賑わいとは異なり行き交うハイカーも少ない
これなら山頂で腰を下ろせるかもしれない
やって来たトレランの男性に様子を尋ねると
「数名だけでしたよ」との答えで嬉しくなった
汗を拭いながら山頂に到着すると10名ほどのハイカーが休憩している
適当な岩に腰を下ろしコーラと大福で一息ついた
白煙を上げる大涌谷やそれと一体をなす外輪山が箱庭のように美しい
15分ほどの休憩で先を進む
怪しげな雲が覆ってきた
予報だと夕方から雷雨だという
急ぎ足で明星ケ岳を目指す
当然高いところから低い場所への移動だからほとんどが下りなのだが
それがやけに長いので飽きてしまう
ほぼ正午に明星ケ岳に到着した
祖父ちゃん祖母ちゃんを囲んだ家族が昼飯を食べていた
挨拶すると小さな子供が大きな声で返してくれた
こんな雰囲気は心地が良い
ところがここで分岐を間違えてしまい相当先まで進んでしまった
エスケープするところもないし時刻も早いのでそのまま進む
以前アナグマ夫婦と出会した樹林帯に入る
相変わらず風は吹かないので汗が滴り落ちる
舗装の車道に出たところで一服する
車道を下ってバスか紫陽花電車に乗ろうか迷ったが相当な距離を歩かなくてはならない
意を決して苦手な阿弥陀寺コースを進むことにした
10分ほど車道を進むと塔の峰入り口の案内板が目に入る
短いアップダウンを繰り返し塔の峰に到着したが眺望などは全くなく
ただ案内板が立っているだけだ
そのまま阿弥陀寺へ下るが遠くで雷鳴が聞こえる
阿弥陀寺を参拝し長い参道を下るが豊かな樹林に陽が遮られ周囲は暗い
時計を見ると14時ちょっと前だった
疲れた ...長いトレッキングだった
箱根湯本駅に到着すると見渡す限り人の波で大型連休を改めて実感した
みんなが平和で安全な国であることを願うばかりだ
帰宅すると雨が降っていた
雹も降ったというのだから驚いた
汗以外に濡らされることのなかった一日が何と運の良かったことか






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懲りずに大山へ ... [自然]

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いよいよ半袖の季節になってきた
ダックスの散歩に出かけてきたが汗が滲んだ
数日前に登った天狗岳での寒さが嘘のようだ

東西の天狗岳を周回してきたので山歩きはしばらく先と考えていた
十分過ぎるほど足も仕上がっていると感じているし ...

いつもの秦野駅前バス停に立つ
止せば良いものを天狗の3日後にまた大山を目指した
実はこの日の夜中3時にガラケーが鳴ったのである
以前釣り仲間であったOさんの倅からだった
Oさんのみの付き合いだったためにO家のことはよく知らない
だから何故倅が自分の電話番号を知っていたのかは不明だ
ましてやガラケーは防犯カメラの受信専用としているから通話機とは使用していないのである
まぁ何かのおりに生前のOさんが知らせていたのだろうが真夜中の呼び出し音は迷惑千万で腹が立った
おまけに掛ける相手を間違えていたのである
Oさんの顔が浮かばなければ怒鳴りつけていた
気持ちを抑えて間違いを告げた
それにしても夜中の3時に遊び呆けているとはさぞかしOさんもあの世で悲しんでいるかも知れないな ...
それから眠れなくなってしまい困った
スマホでradikoを聴くことにしたが結局5時には床を外れた

そんなわけで予定していなかった大山を歩いてきたのである
この日もバス停は多数の登山者が列をなしていた
当然ヤビツ峠まで立ちっぱなしで胃が揺さぶられる
大半は表尾根を目指していて大山登山者は20名ほどのようだ
バンダナを締め早めにスタートした
3日前の天狗周回が功を奏しているのかすこぶる足の運びが良い
息も大した荒さにならず山頂に到着した
早すぎる到着で休憩の登山者は数名だけだ
紅茶で喉を潤した
ちなみに魔法のコーラは持参していない
如何せん3日前に2本飲んでいるのでちょっと身体が心配だった

見晴台経由で10時には下社の参拝を済ました
ところがいつもの喫茶店は準備中の看板が下がっている
10時半からの開店らしくそれまで店前に腰を下ろし一服した
足下に視線を下げるとなんと左足の靴先に裂け目が入っているではないか!
色使いが気に入って衝動買いしたマムートのトレッキングシューズだ
ソールとトウが柔らかいことが気になったが履き心地は満足だった
トウ部分は樹脂の一帯形成で少々心許ないがまぁハイキング靴としては上等だ
ところがその様なことは何処吹く風でいつもの通り走り下っていた
途中で岩の角にでもぶつけたのだろう
大抵の登山靴の場合ラバーランドが覆っているので滅多に裂けたりはしないが
軽量靴に自分のような使用方法が間違っているのだろう
清掃後瞬間接着剤を傷箇所に流し込んだがちょっと気持ちが落ち込んでしまった
いい気になっていると思いも掛けない落とし穴に填まることを肝に銘じた



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西の天狗さんにもご挨拶 ... [自然]

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気持ちの良い一日だった
そろそろ鯉のぼりが泳ぐ季節になるが
昔と違い最近ではその姿を見ることも少なくなった
来月から元号も変わる
「フランダースの犬」を知らない世代が増えてきたことをネット記事で知った
物語の舞台であるベルギーでは多くの国民がこの話を知らないらしい
アニメの影響が大きかったのか日本では若年層を除けばほとんどの人が知っている
児童文学だ
フジテレビが放送していたこのアニメの最終回を思い起こすと今でも目頭が熱くなる
ネロとパトラッシュそして優しいお爺さん ...
キーを叩いていても涙が滲んでくるのだからなんともはやなことではある
もしかして知らず知らずにダックスをパトラッシュに重ねているのかも知れないな ...
日本が優しかった時代の名作だと思うよ 本当に ...

東天狗岳を下る
急傾斜は凍ったガレ場のうえおまけにアイゼン着用ときているから緊張の連続だった
救いはほとんど風がなかったことで強風下だと一瞬の躓きで鞍部まで転げ落ちる

登り返しが終われば西天狗岳の山頂だ
駐車場で言葉を交わした男性がそこにいた
彼は西天狗岳から詰めてきたのである
それにしても随分と時間がかかっている
「雪が深くて参りましたよ」 
「体力的にきついので東天狗は諦めました トラバースで黒百合ヒュッテに向かいます」
と言って東西の鞍部に下りていった
これで西天狗岳の山頂も二人で独占だ
時計の針は13時をまわっている
「おい!暗くなるから出発するぞ」と2座達成でご機嫌のK君の尻を叩いた

樹林帯に入ると言われたとおりモフモフの雪に迎えられる
スキーでも出来そうな柔らかい雪だ
K君は足の疲労が強いのか幾度となく踏み抜いてしまっている
深さはおよそ1mはあるからなかなか足を引き抜けない
これを何度もやってしまうと体力がどんどん消耗する
「おれが先行するよ」
自分が前を歩きトレースを作ることにした
とにかくこの日出会った登山者は5名だけだ
そのうち4名が東西天狗岳のピストンだったからトレースは無いに等しく
自分も数回ぶち抜きをやってしまいアイゼンの爪でカッパのズボンの裾を裂いてしまった

分岐手前から登山道は圧雪状態で固くなり歩きやすくなったがK君の姿が見えない
分岐で一服しているとやっと彼の姿が見えだした
「もうここからは大丈夫なのでこのまま先行して下さい」とK君が言う
それじゃと言って先を進む
楽しみな高速の下りの始まりだ
アイゼン付きとは言えいつものペースで飛ばす
たちまち唐沢鉱泉の建物が見え始めた
駐車場に到着した時刻はちょうど15時だった
積雪時の東西天狗岳の周回にしては上出来のコースタイムだ
この日感じたことは出会った登山者の気持ちよさだった
やはり本格的な山屋はマナーと心が良い
「八ヶ岳ブルー」のような清々しさがあった
尚登場人物はご機嫌なK君でした





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天狗さんはご機嫌だった ... [自然]

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ダックスへの湯たんぽ配達がやっと終えそうだ
寝心地が悪いのか湯たんぽから外れ隅で寝ている
「もういらないよ」と上目遣いでこちらを見ている気がした
町中は半袖姿の若者が多い
いよいよ初夏の始まりだ
月末には異常とも思える長期連休がやってくるが
今のところ何の予定もない
まぁ毎日が休日みたいなものだから取り立てて慌てる必要もないのである

昨日は早朝の4時半に我が家を出発した
K君との山登りだ
目的地は長野県茅野市にある「天狗岳」だった
運転が億劫な自分のため進路が逆にも拘わらずK君が迎えに来てくれた
アイスバーンを危惧してまだ冬用タイヤを履いている我が愛車で出発だ

8時ちょっと前に唐沢鉱泉に到着した
唐沢鉱泉は明日から今年の営業が始まる
無料駐車場はバリバリのアイスバーンで滑ることこの上なかった
平日のためか先行車は2台だけで山は貸し切り状態であることが想像できた
隣で準備をしていた中年男性と挨拶がてら状況を確認し合う
どうも前日に雪が降ったらしく日陰斜面は相当の残雪らしい
その人は「西天狗」から詰めると言っていたがラッセルその他で手こずるのだろうか ...

この冬2回目の専用靴で登山開始だ
夏用に慣れきっている足にはやはり重たい
それでも毎週の低山登山のおかげか樹林帯の雪道を順調に進む
低温が幸いし息も上がらない
あっという間に後ろを歩くK君の姿が見えなくなった
90分ほど歩くと木々の間から建物が見え隠れしだした
皇太子も利用した「黒百合ヒュッテ」が現れた
ケーキの評判が良い山小屋である
K君が到着する
「何ですかその早さは!」と苦しそうな顔で口を尖らした
K君はこの日で「天狗岳」は5回目になるという
いつものんびり登っているそうで申し訳ないことをしたと反省する
自分はホットココアで一息入れK君はコーヒーとケーキのセットで笑顔に戻った
1時間ほどのくつろぎの後いよいよ核心に向かう
小屋前でアイゼンを履いていると年配の単独男性がやって来た
前夜小屋に泊まり早朝に「東天狗」を詰めてきたという
年齢を聞くと84歳と答えた
横須賀から一人でやって来たらしい
毎年この小屋を利用するらしく常連さんだ
それにしても電車とタクシー利用で雪山にやって来るのだから大した山屋だ
仲間と立ち上げていた山岳会も一人減り二人減りで自然消滅したという
K君が「こんな人もいるのだからあと20年は大丈夫ですよ」とからかった
とんでもないそりゃ無理な話だよと自嘲気味に返した

数分で中山峠分岐に到着する
八ヶ岳登山の入門山塊の謳い文句どおり初心者でも心配の少ないコースだ
右手には「東天狗」がそびえ立つ
思いの外雪が張り付いていない
急峻な登山道に5名の先行者が点のように見えた
さあいよいよ始まる
雪とは名ばかりでコースのほとんどが氷と化している
12枚爪のアイゼンがそれを突き刺す
2500m付近で少し気分が悪くなった
まずい!高山病か!
安全そうな岩場で順応のため立ち休みをとった
守り神のコーラを少しだけ流し込む
K君はかなり先を進んでいる
「大丈夫ですか 僕はもの凄く快調になりましたよ」とご機嫌で声を掛けている
チクショウ!青息吐息で俺の後をついていたのに ...
山頂までは数十メートルだ
息を整え歩を進めた
岩場を回り込み山頂に立った
K君と握手をする
だーれもいない
二人で2646mを独占だ
登りはじめに覆っていた灰色の雲もいつの間にか消えている
空はいつの間にか八ヶ岳ブルーに染まっていた
中央アルプス 北アルプス 白馬 蓼科山 美ヶ原 と360度の展望が広がった
そして目の前には白く輝く八ヶ岳の名山がそびえ立つ
腰を下ろし至極の一服タイムだ
無風状態で寒さも感じない
それどころかフリースを脱いでしまうほどの心地よさだった
目に焼き付いた絶景は心の財産だ 自然に感謝するのみだ

さて当初の計画では来た道をピストンする予定だった
でも目の前に立つ「西天狗」が気になった
一旦急傾斜を下り山頂まで登り返すことになるのだがついでに西も極めようと決めた
長くなるので次回へ持ち越し













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金時山をピストンで ... [自然]

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腹が立つほどの寒暖の繰り返しだ
自然が相手だから怒ったって仕方がないのだがつい苛ついてしまう
ダックスの後ろ足の状態が安定しない
気候も影響しているのだろうか
未だに湯たんぽを抱えさせている
食欲が旺盛なことが唯一の救いだ

昨日は金時山を登ってきた
いつもの通り大山でも良かったのだが富士山と愛鷹山塊の雪化粧を見たかった
小田原駅からバス利用で仙石に向かったが車内は登山者で満席だった
ここでも登山ブームの波を実感する

矢倉沢登山口から出発したが先行者は10名ほどだった
この日の足下はマムートのハイカットで最近購入した靴だ
ハイカットとはいえ本格的登山には不向きなハイキング靴だ
でも低山歩きが主の自分には適しているようだ

矢倉沢峠までは身体が若干重く快調とは言えなかったが
休みを取らずに先を進むことにした
人気の山なので先行者が多い
隙を見つけては追い抜き荒い息で山頂を目指した
途中の広場は景観が素晴らしく雪を被った大涌谷が美しい
設定タイムの30分で金時神社コースとの分岐に着いた
ここから核心部に入るが多くの登山者が立ち休憩をしている
得意の岩場を登れば山頂だ
岩場といってもそこはハイキングコースだから大した事はない
頭の上で賑やかな声が聞こえ出せば山頂だ
素晴らしい眺望が眼前に広がる
多くの登山者が感動の声を上げていた
よくわかる
低い山とは言え目の前の景色は登った者にしか見ることができないのだからな
登山口からの合計タイムは約45分だったので年齢の割には早かった
景色と名物猫をスマホに納め15分ほどの休憩後にピストンで引き返す
この日は明神ヶ岳も丸岳も予定しなかった
一刻も早く下山し家に帰ると決めていた
理由はダックスのシャンプーである
1週おきと決めているシャンプー日が前日だったのであるが
あまりの寒さに中止したのだ
決めたことをやらないと気の済まない性格だから始末に負えない
それなら山登りなんて先に延ばせばよいのにこれも決めたことだからと
眠い目をこするのだから何ともはやである
急ぎ足で下山している途中で往きに追い抜いたグループに出会した
「えっ!もう登ってきたんですか?」
「ハイもう帰ります」

下山後国道沿いの洗い場で泥を落とし仙石バス停に向かったが
足は全然物足りないと言っているようだった
バスを待っているとK君が電話をしてきた
「今日も登っているのですか?呆れちゃいますね
ところで今週八ヶ岳に行きませんか?」
春とは言え2000メートルを越える山々はまだまだ冬である
「冬山だから即答は出来ないよ ちょっと考えさせてくれ」と電話を切る
まぁ結局登ることになるのだろうが夜中の出発が老体にはきつい ...









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薬は毒か ... [自然]

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どんよりした花曇りの一日だ
花粉の飛散がひどく目が痛痒い

昨晩のラジオで拓郎が喉の癌に冒されていたことを話した
声を仕事にしているだけにどれほど辛かったことだろうか
あまりあれこれ感想を書き出すと際限が無くなるから止めておこう
今ではコンサートも復活できているし本当に良かった

花粉症対策で買った薬が強すぎて朝起きられないで困る
服用を止めるか時間帯を変えるかしかない
先週の土曜日など8時まで目が覚めなかった
幸いというか雨も降っていたので山登りは止めたが
どうも就寝時の服用は翌日に影響するようなので
試しに夕方に飲むことにした
それが正解だったのか昨日は5時に目覚めた
そんなわけで電車に乗って大山へ行ってきた
山では前日の雨が雪になったようでヤビツ峠は凍結しているらしい
この日も秦野駅前バス停は登山者が長蛇の列を作っていた
バス会社の案内人が自分の所へやって来て
「申し訳ございませんがヤビツ峠までは凍結しているので行けません
蓑毛が終点になります」
みんなが自分を見ている
偶然だろうが何故自分に言ってきたのだろう
もしかして集団のリーダーとでも勘違いされたのだろうか
短時間で臨時バスが増発されていたので待ち時間は短く助かった
いつもは閑散としている蓑毛バス停付近は登山者で賑わっている
自分的には嫌な状況だ
大勢の登山者と歩くのは御免被りたいので全員を見送ってから出発した

薬のせいか身体が怠いそして足も重たい
1週間の間を空けたせいもあるのだろうか
たった1週間と言っても高齢になると復活には時間がかかる
蓑毛越え経由の大山は結構きつい
山頂は止めて下社コースに変更するかなんて弱気になるほど身体が重い
間違いなく花粉症の薬が影響していることを実感する
それでも何組かの先行者を追い抜きイタツミ尾根の分岐に辿り着く
そこを少しだけ下り富士山と丹沢主脈の絶景を堪能した
次々と登山者がやってくる
蓑毛からヤビツ峠経由で登って来たのだろう
どうりで蓑毛越えコースが空いていたわけだ
荒い息を吐きながら山頂に到着する
ここまでの時間は2時間半弱で前回と同じだからバテた割には頑張れた
寒さはあまり感じたなかったが時計の温度計はマイナス1度で思いの外低温だった
奥宮の屋根を伝う雪解け水が氷柱になっていた

下社を参拝しいつもの喫茶店に立ち寄りコーヒーとソーセージで少しだけ腹を満たした

女坂を下りバス停を目指す
まだミカンを売っていたが触ってみたらブヨブヨしていたので諦める
今週末には姿を消しているのだろう
それにしても薬に頼っていると碌なことがない


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鍋焼きうどんの鍋割山 ... [自然]

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春の天気は気ままのようで晴れ後雨で落ち着かない
今日も夕方から雨が降り出した
明け方は富士山に帯状に雲の影が映っていて一瞬雪が溶けたのかと思った

北朝鮮がミサイル打ち上げの準備をしているらしい
アメリカとの交渉が頓挫した腹いせだろうか
トランプを甘く見ていたジレンマだろう
馬鹿大統領だと世界中が嘲笑していたのに今では中国まで慌てている
独裁者の怖さがじわじわ浸みてきたようで不安を感じる

昨日は小田急線新松田駅に足を運んだ
寄集落から鍋割山を目指すためである
渓流釣りに填まっていた頃何度か訪れていた場所だが
その頃は山より沢に興味が向いていた
だから山の風景などそれほどの記憶も残っていない

8時少し前のバスに乗り終点の寄に向かった
座席は満席でほとんどが登山者で数名が渓流釣り客であった
そうか今月から渓流が解禁になったのだ
すっかり山女魚にもご無沙汰している
ときどきブログを覗かせてもらっているIさん(http://blog.livedoor.jp/ayujizou/)も
いよいよ本番が始まったのだな

30分ほどで寄に到着した
バス広場周辺は保養施設や運動公園があり週末の息抜きには最適な場所になるのだろう
かなりの数の登山グループがストレッチをしていたがその大半が「シダンゴ山」方面に
向かいだした
ちなみに名前だけは知っていたが自分はその山を歩いたことがない
鍋割山への登山者はそのほとんどが若いグループだった
事前に調べたコースタイムはおよそ4時間なので年配者には少々きついのかもしれない

いくつかの民家脇を通り茶畑に出ると山並みと集落が美しく広がり
里山の原風景を味わえた
地元の人々が拓いたロウバイ園を過ぎるが花の時期はとうに終えたのだろう
少しばかりの黄色い花が迎えてくれた

獣よけのフェンス扉を開け登山道に入る
暗い樹林帯を進む
道標は表丹沢ほど多くはなく小さな分岐では少々手間取った
先行者の姿が見えない
さすがに若い連中は足が強いなと思った頃年配のソロ男性に追いついた
言葉を交わすと塔ノ岳まで縦走すると言っていた

樹林帯が終わり櫟山(くぬぎやま)に着いた
立派な赤松の老木が立っていたが不思議な感じがした
相模湾の展望が素晴らしかったが休憩を取らず再び登りの樹林帯に入る
やせ尾根を通過し後沢乗越と呼ばれる分岐まで来ると山頂はあとわずかだ
しかしここからは苦手な木段地獄が始まる
先行していた若者グループが一息ついていたがそのまま休まず進んだ
さすがに飛ばしすぎた報いに襲われる
ちょっと吐き気をもよおした
水分と行動食の摂取不足が原因かと思うが判っているのにそれをしないから山屋失格だ
立ち止まりコーラをググッと口に含む
息が整ったところで前へ進んだが多くの先行者が先を譲ってくれるので困った
みんな相当に疲労困憊の様子で礼を言っても返事がない
とにかく経験上立ち止まってしまったら動けなくなるので重い足を上げ続ける

賑やかな声が聞こえだした
山頂だ 
約2時間半で山頂に立ったが座る場所を見つけるのが困難なほど登山者で溢れている
金時山山頂に等しい
一様に鍋割山荘名物の鍋焼きうどんを手にしている
空いていれば自分もと考えていたが行列を目にしてしまうとそれもしんどい
第一神経質な自分が食えるわけがない
山小屋で一番大事なものは水である
ふんだんに湧き出る沢でもあれば別だがそんなところはそうそうはない
食器の水洗いだって家庭でのそれ同様とはいかない
けっして不潔だとか何だとかケチをつけているわけではないが
自分の場合それでは食えない
今までで一番嫌だったのが仙丈ヶ岳中腹の馬の背ヒュッテでの食事だった
出てくるのは定番のカレーなのだが一緒にペーパータオルが渡される
食べ終わったとき各々がそれで皿を拭き取るのである
翌日の朝食はキャンセルし早々に山頂を目指したのだがザックに入れておいた
緊急用のパンがどれほど嬉しかったことか ...

写真だけ撮り山頂を後にして先を進む
雪化粧した蛭ケ岳や丹沢山そして先日登った塔ノ岳が素晴らしかった
ザックを下ろし登山道脇の林で軽い食事をする
食事と言ったって朝売店で買ったホットケーキとチョコレートだ

塔ノ岳分岐までの尾根は浅く雪が積もっていた
この冬最初のおにぎりが出来る雪である
それにしても行き交う登山者が多い
何となく分岐(金冷やし)に向かうことを躊躇った
それに大倉尾根を下るのも嫌だった
結局手前の小丸尾根を下り二股分岐に降りることにしたが
赤土の狭い急斜面は溶けた雪でグチャグチャに泥濘んでいた
丸木で滑り尻餅をつくがザックのおかげで身体はどこも打たないで一安心する
慎重に駆け下り二股に到着する
数名のハイカーが新緑を楽しんでいた
ここからバスの発着場がある大倉まで4キロ強かと思うとため息が出る
残っていたペットボトルの紅茶を一気に飲み干した
旨い
長い林道を早足で進む
何人追い越しただろう
途中で年配の男性から「駐車場まではもう少しかね」と声をかけられた
「大倉だったらあと2キロぐらいですね」と答え先を進む
1キロほど進んだところであれっ!もしかして県民の森のことかっ!
心配になり引き返すと先ほどの男性がやって来た
「失礼ですけど駐車場って森の中ですか?」
「歩き始めにゲートが2カ所ありましたか?」
と問うと「そうだった」と答えるではないか!
ゲゲッ!
そこへ向かう分岐はずっと手前なのである
「あそこの白い建物が病院でその脇を進んだでしょ?」と対岸に見える病院を指さした
「あぁ!あの病院の前を通った!」
気の毒だがかなりの距離を戻るしかない
しばらくすると2人の年輩女性がやって来た 
連れだったのだ
疲れ切っているその顔が歪んだように見えた
三人と別れバス停へ急ぐ
「ありがとう」の一言もなかったことが残念だったが
彼らのショックを考えるとそれもしかたないことか ...

松田町が初心者向きと紹介しているがいやいやなかなか手強い裏ルートだった






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年寄りを実感する ... [自然]

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いい加減止んでくれないかな雨 ...
寒いしTVはつまらないしダックスが外に出られないし
雨の日はしょうがない しょうがない ...
小室等さんの「雨が空から降れば」の心境かなぁ

取り立てて予定もやることもない
だからなんだってことなのだけどつまらないまま一日が終わりそうだ

昨日は予報通り温かな一日だった
馬鹿真面目に大山を登ってきた
欠かさずの山登りをまた更新した
もうこうなると強迫観念なのかもしれない
中断が怖いのである

車の運転がますます億劫になる
車を使えば選択する山の数は倍増するのだがなかなか腰が上がらない
だから登る山は自ずから決まってしまう
車以外にも原因はある
遅くなるのが嫌なのだ
これは今始まったことではなく若い頃からのことだ
夕方以降の外出が嫌で堪らないのだ
外出したらしたで最悪でも夕方までには帰宅したい
でもコンサートをはじめ舞台鑑賞は大抵夕刻以降がほとんどだから嫌になる
それでも真梨子さんや拓郎だと出かけるしかない
駄々っ子みたいな性分で恥ずかしくなる

そんなわけで昨日の登山はいつものとおり大山だった
昨日の秦野駅バス停は前回と違い数え切れないほどの登山者が列をなしていた
増発されていた臨時バスに乗ったが運良く座ることが出来た
身動きが出来ないほどの満車状態でヤビツ峠に向かいバスが動き出す
このときまでは表尾根を登るつもりでいた
でもこれだけ多くの登山者が同じ目的地だったらと思うと気が滅入ってくる
ヤビツ峠で様子を見ようか

峠に着くと凄い人数の登山者が発着ロータリーを埋めていた
一服とストレッチのためそこから離れて様子を見ることにした
ほぼ7割が表尾根登山口へ流れている
もうこれで決まりだ 今日はイタツミ経由で大山だ
歩き尽くしている登山道だけに変化を加えるしかない
限界まで速度を上げてみよう
数台のマイクロバスがやって来た
降りてきたのはたくさんの子ども達だ
ゲゲッ!大山のハイキングか!
追われるように登山口へ急ぐ
コーラを二口だけ口に含み走って木段を登った
そこからは決めたとおり早足で進む
息が弾み汗まで滲んできた
当然のこと次々と先行者を追い抜く
きっと馬鹿じゃないかと思っていただろうな
自分でもそう思う
春の息吹など何処吹く風だもの ...
おかげで新記録を達成した
とうとう50分台を切り45分で山頂に到着した
万歳だ!
15分の休憩後見晴台経由で下社に下った
早い時間帯のためか登山者はほとんどいない
いつも通りガンガン走った
見晴台分岐手前でトレラン風の先行者が見えた
こりゃ面白いと更に飛ばす
分岐を過ぎたところで追いつき抜き去る
「いやぁ速いですね いい汗かいてますね」と
声をかけられる
「お互い転ばないように行こうね」と答えそのまま走りすぎた

下社入り口の階段を登り参拝を済ます
階段を降りるとき茶店に先ほどのトレラン青年が座っているのが見えた
旨そうにビールを飲んでいる
挨拶を交わすと笑顔で我が足を褒めてくれた
「追い掛けたのですがダメでした」
「いやぁあなたも強かったですよ」
「失礼ですがお幾つですか?」と聞かれたので
正直に実年齢を言うと
「えーっ!」と言ったまま言葉が出ない
自分にとっては嬉しい驚き方ではあるが同時に
端から見ればそれなりの年寄りなんだとちょっと侘しい気分にもなった
暫し山談義をし靴の選び方やポールの使い方などを質問されたので
素人知識を開陳してしまった

もうミカンの時期は終える頃なのでいつもの無人販売所は素通りしバス停へ向かった
13時には帰宅できたので取りあえず強迫観念らしきものからは解放されたのである















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ミツマタの花が ... [自然]

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朝顔の花がまた開いた
あと一つだけ小さな蕾をつけている
年をまたいでいくつかの花を咲かせてくれた
夏の花なのによくぞこの冬を越したものだ
胸がツーンとした ...

朝5時に目が覚めた
まだ外は暗い
春が近いようで暖房は要らない
眠い ...
ひとしきり床に入ったまま考える
今日はどうしようか
山である

結局7時前に電車に乗っていた
面倒臭いので乗り継ぎ案内は使わず終いで
そのとき来た電車に乗った
こんな時は上手く出来ているもので待つことなく
乗り継ぎがスムースなのである
おかげで飴一つ買うことが出来なかった
それでも駅構内の自動販売機でコーラと水だけは手に入れた

秦野駅に到着し急ぎ足でバス停に向かう
何とか座れる位置を確保しなければならない
ところがバス停に着くと登山者らしき客が数名だけ ...
こんなことは初めてでキツネにつままれたような気がした
ヤビツ峠行きにはかなり待ち時間がある
どうしたものか
ザックを置いて朝食用のパンと行動食でも買いに行こうかと考えていたら
蓑毛行きのバスがやって来た
待ち客は全員それに乗り始めた
馬鹿な自分もそれに釣られて乗ってしまった
ガラガラの車内は静まりかえっている
通常なら笑い声や話し声が賑やかなのでちょっと不思議な心持ちになる

結局飴一つピーナッツ一つも持たないまま蓑毛越を目指すことになった
登山者失格である

蓑毛からの大山ルートはヤビツ峠からのそれよりはかなりハードである
コースタイムは3時間強だ
樹林帯をただただ進む
途中バスで同乗だった二人の中年男性を追い越した
健脚者向けコースだけに二人とも歩き方がベテランの域だった
舗装された林道に出るといよいよ本番の入り口である
着ていたフーディーを脱ぐ
これから猛烈な汗が湧いてくることは判っていた
ついでに帽子も脱いでバンダナを巻いた

ジグザグの急登が始まった
先行していた男女のペアに追いつく
狭い登山道なので付かず離れず後ろについた
男性が丹沢の鹿被害を説明している
頭数や駆除猟師の話がなかなか詳しい
女性はどこまで真剣なのかは不明だがヘェだとかエーだとか聞き入っている様子だ
もしかして行政の担当者なのかなぁなどと感じながらしばらくそれに付き合ったが
いっこうに先に進まない
登山道が少しだけ広くなったところで声をかけ追い越させてもらったが
男性のストックを見て驚いた
なんと先端にゴムキャップが填まっていなかった
何だよっ!偉そうに山を語るんじゃねぇぞっ!
尖った金具で生まれたての草木の赤ちゃんが死んじゃうじゃねぇかっ!
何のために山の関係者達がキャップの填め込みを推奨していると思っているんだ
山をやっている人間なら誰だって知っていることだ
考えてもみて欲しい
例え赤ちゃんの草木の芽を押しつけたって多くの場合ゴムキャップなら凹むだけで済む
植物は思いの外強いからまた立ち直れる
ところが尖った金具で押しつければそこで切れてしまうのだ
そこで命が終わってしまう
女の前で軽いうんちくを披露する似非やまやに気分が悪くなった

蓑毛越の手前で中年男性に抜かれてしまった
健脚ぶりに唖然とする
馬鹿な自分は鼻っ柱を折られたかのように少しばかり意気消沈した

これからは急なガレ場が延々と続く
まぁ粋がらないで一歩一歩確実に進もうと気を立て直した
やっといつもの愛道であるイタツミ尾根の分岐に合流する
ここまで来ればあと一息だ

山頂に到着した
此処まで要した時間は2時間20分でまあまあの出来か
人は少なくいつもの賑わいはなかった
奥宮が開いていたので賽銭を放り込み無事登頂の礼を告げた
犬を連れた若い登山者が上がってきた
先ほどのゴムキャップではないが自分的にはこんなのが嫌いだ
まず犬のことを考えて欲しい
岩場が連続する登山道を上り下りすることでどれだけ足と腰に負担がかかることだろう
野生動物たちとは違うのだ
これって虐待に等しいと思う
自然環境ではどうだろう
オシッコやウンチをどう始末するのだ?
そこでその場所で生きている動植物に間違いなく悪影響が及ぶはずだ
大山や金時山ではしばしばこの光景を目にする
そしてオムツをしている犬にタダの一回もあったことがない

年寄りの山屋の愚痴ではあるが身近な山に登ると腹の立つことが多すぎる
「15分で百名山」も良いが基本もたまには放送してくれよNHKさん!

大山寺を下ると「ミツマタ」の花が咲き出していた
もう春がそこまで来ている







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FBIと山中毒に ... [自然]

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夕方から雨の予報だ
早めにダックスの散歩に出かけてきた
やはり昨年同様二月に入ってから後ろ足の具合が悪いようで甲が汚れてしまう
暖かくなって好転してくれることを願うしかない

BSDlifeで放送している「クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪」が面白い
実在する行動分析課のプロファイラーたちが捜査する犯罪捜査ドラマだ
旧作でリーダー的存在だったジェーソン・ギデオンが失踪してしまい心配をしていた(笑)好きだった大学時代の女性が殺されてしまったことが原因だった
しばらくの間ギデオンが話題にされることもなく回数を重ねていたが昨晩直近回の録画を観て驚いた
なんとギデオンが殺されていたのだ
彼の若い頃に起きた未解決猟奇殺人の犯人に殺されたのである
話の筋を書き起こす訳ではないのでここらで止めておくがドラマながらショックを受けた
存在としてのギデオンが好きだったからだ
「異常犯罪」と銘打っているぐらいだから毎回気味の悪い犯罪ばかりである
録画鑑賞だから大抵の場合寝床から観ることになる
単純な性分から翌朝は嫌な夢で目が覚めてしまうのだから自分のことながら呆れる

先週は頭痛が酷かった
気圧の変化が原因だったようで今はそれもなくなった
頭痛意外に確定申告の準備もしなければいけなかったので
毎週欠かさないでいる山登りをどうしようかと迷っていた
そんなわけで土曜日はPCの前に座り続けていたのだが全部は終わらなかった
こりゃ日曜日もダメだなと諦めたのだが情けないことにやはり山へ行った
もう中毒になっているようだ

東海道線で小田原まで行き仙石までバス利用だ
目的地は金時山と丸岳でいつもの行動パターンである
空は朝からどんよりしていた
仙石に着いてもそれは変わらず富士山の絶景は諦めた
いつもの通り国道沿いにある休憩場で準備を始めていると高速バスで到着した
中年夫婦がやって来た
挨拶を交わし暫し話をした
乗り換えもなしの高速バスだからとても楽だったと言っていた
つくづく東京は便利だと思う
南北アルプスだって新宿から深夜バスがたくさん出ている
我が家も近くにあればどれだけアルプスを堪能出来ることか ...

互いの安全を言い交わし先に出発させてもらった
頭痛もあるし右足も重い気がしたが舗装された坂道を進み登山口に着いた
どうもこの日は体調が悪い
酷くなるようだったら引き返すことになるかも知れないが取りあえず九十九折りの道を進んだ
分岐の矢倉沢峠に着いた頃は汗が滲んできた
フリースを脱ぎ飲料を口にする
どうやら頭痛は軽くなったようでそのまま先を進むことにした
出来上がっている足だけは快調のようで右足の重さもなくなっている
次々と先行者を抜き山頂直下の急登を詰める

いつもの通り山頂は老若男女で賑わっていた
富士山は全く姿を見せないままだ
ザックを下ろし駅で買ったあんドーナッツを頬張る
3~40分休憩し乙女峠への下山準備を始めた頃出発時に出会った夫婦がやって来た
「お疲れ様です」と声をかけると
「どこかで会えると思っていたのですがどれだけ速いのですか」と答えた
体調が悪かった割にはいつものペースで登り切っていた
「大体50分ぐらいですよ」と言うと「信じられない」と夫婦が顔を見合わせていた
スピード登山を実践している自分には嬉しい反応だが嫁さんに言わせれば子どもっぽくて
卑しいらしい 
言われてみれば確かにその通りだが自己満足の世界にドップリと填まっている自分には
快感でしかないのである
スマホに撮っておいた乙女口の時刻表を確認する
なにしろ御殿場方面からやってくる箱根湯本行きのバスは一日に2本しかないのである
ゲゲッ!11時19分とある
時計の針は11時ちょっと前をさしている

富士山の出ない丸岳はつまらないと考えてはいた
でもこりゃ無理だな やはり丸岳をまわって桃源台に向かおうかと
なかば諦めたのだがもしかして乙女峠に下れば間に合うかも知れない
夫婦に別れの挨拶を済ませ急いで峠分岐に向かった
いくら走っても間に合わないだろうことは判っていた
それでも走り続けるのだからどうかしている
ところが上りの登山者のなんと多かったことだろう
すれ違いに時間がとられとうとう分岐手前でバスの到着時刻に近づいてしまった
もう仕方ない丸岳まで縦走しよう

分岐手前にはまだ新しいテーブルと椅子がある
もう急いでも仕方ないのでここでコーヒーでも入れようかとザックを降ろした
それでも何か気にかかるのでスマホの時刻表を見直す
ここで再びゲゲッ!である
なんと11時19分は強羅経由のユネッサン行きだったのである
箱根湯本行きは乙女口に11時59分とある
間に合うじゃないかとザックを背負い直し分岐に出る
そうだ乙女峠に向かえば時間を短縮できると判断しそちらに身体を向けた
このコースは一度も利用したことがなかったので不安も過るが乙女口コースよりも単純だと考えた
予想は当たり林道に近いなだらかな登山道だった
国道のトンネル前に到着しそのままバス停に下る
乙女峠のバス到着時間
は11時55分でまだ15分近く余裕を残していた
国道脇の温度計は4度を指している
ここまで感じていなかった寒さがワッと襲い慌ててフリースを着込んだ
目の前には「何だ!来なかったのかよ」と丸岳が美しい姿で立っていた

14時に我が家に到着し残っていた確定申告書類に手をつけた
本日で毎週の山登りもほぼ3ヶ月を迎えた
飽きっぽい性分にしては良くも続いている
いよいよ登山中毒に浸かってきたようだ

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我が愛道の「イタツミ尾根」 ... [自然]

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大雪の予報に反しただただ寒いだけの連休だった
まぁ見事に外れたものだ
ちょっとだけ腹を立てている
何故かと言えば雪山歩きが幻になったからだ
でも世間的にはこれで良かった
大雪が降れば日常の全てに支障を来すのが都会だからな

冬山用登山靴のフィッティングを確かめたかったので
昨日はいつもより遅めの時間に秦野駅前に立っていた
この日もヤビツ峠手前の蓑毛が終点だった
悪天候の予報と遅い時間帯が幸いしたのか登山者の数はほんの数名だけで
車内はガラ空き状態だった

蓑毛に到着する
靴紐を締め直しすぐに出発した
夏靴に比べれば足下はかなり重い
おまけにソールの反りが全くないため段差に注意しながらの歩きになる
先行のバスに乗った登山者が見えだした
一様に軽い登山靴を履いている
厳冬期のアルプスを歩くかの重量靴が気恥ずかしい
分岐に到着し右手に折れる
勝手知ったるイタツミ尾根を進んだ
先週同様表尾根を選んだ方が雪との巡り会いはあったのかもしれないが
如何せんおろしたての重量靴ではリスクが高すぎる
途中どんな不都合が生ずるかも知れない

いつものペースで歩みを進めた
ほんの少しだけ雪山の気配を感じだした
登山道が微かに白くなる
視線をあげると霧氷で化粧した木々が美しい
一切の休憩を挟まず急坂を登る
蓑毛から合流する分岐に着いた頃は気温がグッと下がったようで手先が冷たくなった
ザックを下ろし手袋を探す
ゲッゲッ!忘れてきた!
無いと知れば余計に冷たさが増してくる
痛いほどの冷たさだ
人間の思考なんてほんとに都合が良い

丹沢の山々が美しい
先週登った塔ノ岳までの稜線が線を引いたようにくっきり見えた

頂上に到着すると大勢の登山者とハイカーが休憩をしていた
自分のことは棚に置いてまぁご苦労なことだと胸で呟く
残っていたコーラを飲み干し最短コースで下山を始める
新調の靴も馴染んできたようで重さが気にならなくなった
一気に下社まで駆け下りる
本当に下りは楽しい
結局蓑毛から大山バス停まで約3時間弱で歩き通した
帰りの電車内でほろ酔い加減の男性に声をかけられた
「この時間だと引き返してきたのかね」
「いや歩き通しましたよ」
「えっ!まだ2時前だよ」
「はぁいつもだと1時前にはこの電車に乗っていますよ」
この男性も山を歩くらしいが行程を話すと信じられないような顔をしていた
なおかつ年齢を明かすと驚いた表情を浮かべた
昨年末から毎週の山歩きを欠かしていないから足の強さに
磨きがかかっているのかもしれない
笑われそうだが今ならどの山にも行けそうだ
ただし富士山をはじめとする名だたる山の冬行はこんな程度では死ぬだけである
ホームコースと決めているイタツミ尾根が自分には最善最良の愛道なのだ

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薄い雪化粧の丹沢表尾根 ... [自然]

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久しぶりの雨がやっと上がった
それにしても寒い
ダックスが恨めしそうに自分を見ている
天気予報によると明日は小春日和で週末は雪だそうだ

先週の日曜日はヤビツ峠に向かうため秦野駅でバスを待っていた
それなりの人数が列を作っていたがどうやら座れそうな順番に入れホッとする
この日の目的は丹沢表尾根縦走だ
大山でも良かったのだが我が家から望む丹沢は薄ら雪化粧をしている
雪道を歩くのも良いじゃないかとこのコースを選んだのである
それに途中の眺望が素晴らしい

バス会社の係が「本日は凍結のためヤビツ峠には行けません 手前の蓑毛が終点です」
ゲッゲッ!蓑毛からヤビツまで歩くのかよ!
途端に気持ちが折れた
とりあえず一番奥の席に座る
しょうがない大山に切り替えるかと考えていたら隣の中年男性が
「今日は豆まきで人だらけですよ」と言った
あぁ!そうだ今日は節分だった
普段でも相当な人混みなのに節分となればどれほどか ...

あれこれ思案してもしょうがない
ヤビツ峠で考えよう
バスは終点の蓑毛に着いた
当然全員が降りる
三ノ塔で引き返すだとか菩提に下りるだとか会話が聞こえてくる
自分の場合蓑毛からヤビツ峠を歩いたことがない
バスでの行程から推測すればそれなりの登りが続くのは明白だった
持参した地図のコースタイムは1時間だ

予想していたきつい登りはなかったがそれでも背中と頭は汗がべと付いた
50分でヤビツ峠に到着する
腹を決めて表尾根を目指すことに決めアイゼンを調整していると
隣に外国の青年が腰をかけた
なかなかのイケメン青年で何処の国からと問うとウクライナからだと言った
東京に住んでいるが山が好きで時々丹沢を歩くらしい
行動食のナッツを分けるとアリガトウと笑った

ストレッチを終え登山口の富士見橋へ向かう
数名の登山者が準備をしていたが中年男性のストックが真っ直ぐにならないと騒いでいる
自分のものと同様三折れタイプのストックでどうやら初めて使うらしい
おいおいそんな具合で雪の残る表尾根を歩くのかいとちょっと心配になる
舗装道路をしばらく進むといよいよ登山道入り口に着く
いきなりの丹沢名物階段の始まりだ
有名なバカ尾根(大倉尾根)に比べれば赤ちゃんみたいなものだが超が付くほどそれが
苦手な自分は気持ちが萎えてしまう
それでもアイゼンを使用するところもなく順調に先を進んだ
三ノ塔 烏尾山(からすおやま)でパノラマの絶景を堪能する
この日目指す塔ノ岳までの稜線が目の前に広がり山頂に建つ「尊仏山荘」が豆粒ほどに見える 
まだまだ遠い 
少しだけ気が萎えそうになるがグッと抑えて前に進む
烏尾山の下りでアイゼンをつけた
僅かな距離だが相当に滑る
ちなみにこの日のアイゼンはこの区間だけだった

行者ケ岳を過ぎ新大日に到着し大汗を拭う
塔ノ岳山頂への最後の登りだ
数回の立ち休憩で息を整え無事登頂に成功する(大袈裟)
ここまで要した時間は3時間強で久しぶりにしては順調だった
この日持参した飲料を飲み干していたので山荘でコーラを買い
ついでにピンバッジも手に入れた

遮るもののない360度の空間に強風が吹きつける
残念なことに途中まで見えていた富士山の姿はなかったが
丹沢主脈や愛鷹山塊そして箱根の山々が美しかった

名残惜しかったがあまりの寒さに15分ほどで下山を決める
恐怖の階段地獄の始まりだ
登っても下ってもバカ尾根は嫌いだ
いつもの通り駆け下りたがさすがに最後まで続ける気力はなかった

大倉バス停前の蕎麦屋で天ざるを食べたが暖房の効いた店内は火照った身体を更に熱くし
汗を拭いながら蕎麦を手繰った

この日感じたこと
ハードな山行だけに熟達者が多いにも拘わらずマナーが悪い
街のチンピラ風の若者グループに違和感を生じた
崩落箇所がいくつかあり入山制限を真剣に考えるべき
まぁ年寄りの戯言ではあるがファッションから入る今の登山ブームが
事故の誘発と自然を消滅させる原因の一つだと強く感じた
何事も基本が第一だ ましてや相手が自然の場合には ...

あっ!それと吉田拓郎ツアーの抽選は一会場だけ当たりました
今までは二つ当たっていたのになぁ ...




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帰りはもちろん「ロマンスカー」 ... [自然]

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今日は寒い一日だった
暖冬気配だった油断から薄着で寝てしまい喉をやられた
それと一昨日歩いてきた金時山から箱根湯本駅までの縦走で流した汗のせいかもしれない
久しぶりの長丁場は思いの外身体に堪えた

珍しく東海道線利用で小田原で下車した
生憎御殿場方面行きのバスは既に発車していたので桃源台行きに乗り仙石に向かう
小田原駅で弁当だけを買った
飲料は矢倉沢登山口にあるローソンで買えば良い
下車後登山口に向かったがありゃっ!ローソンが空っぽだっ!
通年営業が難しい観光地だからか撤退していたのである ...
仕方がないので対面にある自動販売機で水とコーラを買ったが詰めが甘い性分が
こんなところにも出てしまった

金時山山頂までいたって快調に飛ばす
さすがに有名な山だけあって人の流れが途絶えない
想像通り山頂は人だらけで座るところがなかなか見つからないほどだった
大半が中高年の女性で失礼ながら姥捨山の様相だ
ブームとはいえ女性は本当に強いことを実感する

10分ほどで下山開始
元来た矢倉沢までピストンで飛ばす
次の目標は明神ヶ岳だ
アップダウンの繰り返しに汗が滲んだ
明神目前で腹が減り丹沢大山を眺めながら買ってきた弁当を頬張る
「あの町はどこですか?」
大きなピンク色のザックを背負った中年女性に声をかけられた
「松田町だと思いますよ ほらあれが東名高速です」
石川県からのソロ登山だという
翌日は丹沢を歩くらしい
羨ましいほどの健脚女性だ

明神に到着するとここも大勢の登山者で賑わっていた
植生保護のため休憩する空間は以前より狭くなっている
手前で弁当を広げたことは正解だった
この日富士山は一回も顔を出さずじまいだったが箱根の山々が美しかった
腰を下ろさずそのまま明星ヶ岳へ向かう

途中自分よりかなり年上のおじさんグループとすれ違った
「明神ヶ岳まではどの位か」と尋ねられたが
グループの顔を見るとみんな疲労困憊の様子だ
「今のペースだと2時間はかかるから下山をすすめますよ」と答えたが
どうしただろうか ...
いつも書いているが山は標高ではない
高かろうが低かろうが危険は同じだ
計画は綿密さと余裕が必要だ

明星ヶ岳を過ぎ一旦舗装の林道に出る
しばらく歩くと塔ノ峰への入り口に着いた
後もう少しだ
なんだかヘロヘロになってきた ...
やっと最後の阿弥陀寺へ着いた
皇女和宮様の香華院で有名な寺だ
本堂に手を合わせ湯本駅に下った
もちろんのこと帰りの手段はロマンスカーでした

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(続)下ノ廊下の秋 を行く ... [自然]

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               阿曽原温泉小屋HPより借用
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寒暖が激しい11月だ
就寝前にダックスの寝床に湯たんぽを入れる
ヘルニア持ちのダックスには辛い季節になった

欲の話で辟易していたら真打ちに「ゴーン欲」の事件が露見した
聞けば聞くほど 読めば読むほど 呆れた強欲話ではある
大企業と国家の企てが絡む事件なので自分にとっては雲の上の話ということだ
十八歳で免許を得てから何台の日産車に乗ってきたことだろう
ブルーバード510型からスカイラインまで十数台になる
身内に日産関係者がいたためだが記憶に残っているのは
510の1800SSSとマキシマぐらいだ
技術の日産と謳っていた割には大した車がなかった
信じられないぐらいいい加減な組み立てに呆れたことも多い
営業マンもあまり褒められる人間には巡り会わなかった
経営が傾きだした頃「自業自得」だなと思ったことを憶えている
結局日産という企業は昔も今も一番重要なユーザーを軽んじてきたのだろう
今回の事件でそれを確信した

黒部から以後は河口湖にある「十二が岳」を歩いた
測量士のK君の誘いだった
「ヘルメットを用意してください」
「えっ!そんなに危ないところなの」と問うと
「エヘヘ」と笑った
その名の通り一から十二にまでのピークがあるという
もっともそれらのスパンは極めて短く4~5時間の登山らしい
十までは何の苦痛もなく進んだが十一からが厄介だった
約50mを降りては登る鎖場だ
ほぼ垂直の壁を登るため緊張感が増す
登りの途中で中年の夫婦が休んでいた
どうにも足が動かないという
極めて危険な行為で脚力と腕力に自信のない者が登る山ではない
中高年の遭難が多いわけである

”続下ノ廊下”
日のあるうちに阿曽原温泉小屋に到着した
先行していたA君はテントの設営中で笑顔で迎えてくれた
「悪いねぇ 面倒ばかりかけて」
「いいんですよ それより足は大丈夫ですか?」
「グロッキーだけど心配ないよ」
仙人谷ダムからの直登時に寝袋と着替えやコンロなどを
A君が引き受けてくれていたので恐らく彼のザックは40キロを超えていただろう
技術もさることながら飲料や行動食の摂り方まで逐一注意を払ってくれた
第一級のガイドである
仕事としてなら一日3~4万円のガイド料が発生するだろう

辺りがすっかり闇に包まれた18時過ぎに露天風呂に向かった
4畳ほどの風呂に10名以上の男達が浸かっている
素早くA君が隙間を見つけそろそろと湯船に浸かる
手を伸ばしても足を伸ばしてもオジサンの誰かに触れてしまう ...
若者風に言えば「キモイ」だろうか ...

テントでの夕食の宴だ
持参したちょっと高価なカルビを焼き始める
しかし全く食欲が湧かない
疲れ切っているせいだろうがA君が次々と自分の皿にそれを積み上げる
「嫌でも食ってくださいよ!絶対にシャリバテになりますよ!」
鬼軍曹の如く強い口調で強要する
無理矢理口に押し込んではみたもののやはり食いたくなかった
「ところで悪かったね荷物持ってくれて」
「いいんですよ厳冬期の北岳をクライミングする予定なので荷重をかけたかったのです」
A君はまだ新婚なのに氷の世界と化すあの「北岳バットレス」を登ると言う
新婚早々だった一昨年のゴールデンウイークにホワイトアウトした穂高の「ジャンダルム」で
遭難しかけた大事件があったにも拘わらずまたもや命懸けの冒険をするらしい
これだから「山屋」の女房殿は並の神経ではつとまらない

翌日は事前に調べておいた天気予報通り早朝から小雨模様で気温もぐっと下がっていた
この日で「阿曽原温泉小屋」も小屋閉になる
もしかして飲料が半額になるかもなどとのスケベ根性でコーラを買いに行く
結果は通常通りの500円だった
小屋内は満員の客でごった返していた
結構な年配者もかなりいる
みんな10人以上の団体らしい
僅か1ヶ月半ほどの営業だから毎日が許容以上の宿泊客で埋まる
毎日相当数の客が日が落ちてから到着するらしい
危険極まりない
だから小屋番の親父さんは途中まで迎えに行くという
運が良ければ大怪我で大抵の場合は死んでしまう行程だ
体力も落ちそれほどの技術がない者は遠慮すべきトレッキングでもある
なおかつ高齢者の団体が歩く場所ではない
多くの人に迷惑をかけてしまうのだからな

雨の中をテント場に別れを告げ「欅平」を目指し歩き始めた
急登に息を弾ませ進んで行くと「水平歩道」が始まったが前日の「下ノ廊下」ほどの緊張は
なかった
堰堤の内側や手掘りのトンネルを抜けたりと小冒険を楽しんだ
トンネルを抜けるとき気絶するほどの勢いで頭をぶつけた
ヘルメットを被っていなければ大怪我をしていたかも知れない
今も時々首の付け根や肩が痛くなるのでちょっとしたむち打ち症になっているだろうか

「穂高」も「甲斐駒」も「八ヶ岳」も「谷川岳」も「尾瀬」も素晴らしい秋模様だった
しかし「黒部」の秋の迫力は今でも夢に現れる
今日にでももう一度行ってみたい
A君という一級のガイドのおかげで冥土への土産が出来た
もう一度行けたなら何時死んでも構わないとさえ思っている



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下ノ廊下の秋を行く ... [自然]

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朝夕の冷え込みはさすがに冬を意識させるが
昼間の気温の高さは温暖化を実感させる
ガラス越しに見える富士山の雪も大分溶けてしまった

欲に絡んだ相談事が多く辟易している
そりゃ誰だって欲はある
だから今日まで仕事を戴いてもきた
おかげでなんとか生きてこれた
でも強欲は嫌だ
詐欺に遭った被害者が多いことにも驚かない
みんながうまい話に飛びついてる
1しかないのにそれを2にも3にもいやそれ以上にしようと考える
綺麗事を言うわけじゃないが現状で満足出来ないのかなぁ ...

そんなわけで今年は大した仕事をしていない
嫁さんには本当に申し訳ないと思っている

久しぶりにA君からメールが届いた
山の誘いである
「黒部の下ノ廊下を歩きませんか」
ややっ!若い頃から憧れてきたあの「十字峡」をこの目で拝めるのかっ!

黒部が大好きでこれまで「黒部ダム」を5回以上訪れている
そしてその都度ダムのてっぺんから見る黒部の渓谷をいつか歩いてみたいと思っていた

通称「下ノ廊下」「水平歩道」と呼ばれる危険な断崖歩道を果たして歩けるのだろうか ...
A君に迷惑をかけないだろうか ..
期待と不安を胸に24時に我が家を出発した
大町温泉郷入り口に4時前に到着したが道中の記憶は全くない
ずっと寝ていたからだがハンドルを握りっぱなしだったA君に感謝するのみだ
「宇奈月温泉」まで車を回送してくれる業者にキーを渡し6時に扇沢に到着した
A君が予定していた6時30分始発のトロリーバスは繁忙期のみの限定で
通常は7時30分だったことをチケット売り場で知ることになり二人でため息をつく
A君がしきりに謝ってくれたがそんなことはどうでも良かった
彼の誘いがなかったら一生歩くことがなかった秘境へこれから足を踏み入れるのだから ...

黒部ダムでバスを降りる
当然のこと下車した全員が同じ目的だ
黒部川をめざし山道を下る
生まれて初めて黒部ダムを下から見上げた
意外なほどスケール感を感じなかったが放水の飛沫が顔を濡らす
さぁいよいよ憧れの断崖歩道だ
ヘルメットを被り出発する
歩道の幅は40センチぐらいだから一歩間違えば奈落の底へ落ちて行く
唯一のお守りは断崖に沿って張られている番線のみだ
登山とは異なるので大きなアップダウンはない
それでも徐々に高度感は増してくる
垂直の断崖をトラバースで歩き続けた
谷間も最深部では100mはあっただろうか
高所が苦手な人には恐怖の連続だろう
紅葉はますます濃さを増しそして深くなる
誰かのブログに「暴力的な紅葉」であると記されていたが正しくその通りだった
それにしても人間の力に驚かされる
よくぞ人力で岩を砕き道を築いたものだ
先人の苦難に感嘆し感謝するのみだ

出発前の心配は何処吹く風で全く怖さを感じない
左手で軽く番線を掴み右手のマイクロカメラで動画を撮り続ける
「大丈夫ですか?足下に注意してくださいよ」と半ば呆れ顔でA君が声をかける

憧れだった「十字峡」に到着するが20名ほどの中高年のグループが腰を下ろし
休憩していた
谷を降りれば十字峡の迫力を目の当たりに出来たのだが登り返すのも厄介と判断し
休憩を取らずに前進した

白竜峡S自字峡と順調に進む
やがて岩肌にスペード型にも似た穴が見えてきた
黒部川第四発電所の送電線が伸びるトンネルだ
ここまで来ると恐怖の断崖歩道(下ノ廊下)はひとまず終了だ
長い吊り橋を渡り対岸に出る
しばらく歩くと「高熱隧道」で有名な「仙人谷ダム」に到着した
映画「黒部の太陽」で宇野重吉さんと寺尾聰さんの親子が共演した名場面のロケ地だ
トンネル工事は160度を超える熱湯が噴き出し困難を極めたという
ここで300名を超える死者を出したそうだ
登山道はこのダム施設の中を通る
ドアを開け足を踏み入れると一瞬にしてメガネが曇る
さらに進むとサウナ風呂のような湿気と熱気に包まれた
出口についた頃には背中の汗でシャツが張り付いていた

冷気が火照った身体を包んでくれる
あぁ気持ちよい ...
小さな公園にも似た広場に「関西電力」の「人見寮」が建っている
立派な4階建て(だったと思う)の建物で室内には灯りが点っていた
「あと1時間半ほどで阿曽原温泉小屋ですよ」とA君が励ます
ここまでコースタイムより1時間も早い
こりゃ大順調だと自分を褒める

ややっ!梯子が目に入ってきた
もう10数キロ歩いてきただろうか
やはり下半身に大きな疲労が溜まっているようで太股が怠い
しばらく急登が続き息も絶え絶えの有様になった ...























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北アルプスの女王 ... [自然]



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k君のイビキがいつにも増してでかい
スマホの時刻表示は午前3時だった
状況から再び寝付くことは難しい
山小屋特有の匂いに少しだけ酔ってもいる

早々に寝床を片付け着ていたダウンからハードシェルに着替えた
トイレも済ましヘッデンの明かりを頼りに出発準備をしているとK君が目を覚ました
「早いですね」
「起こしちゃって悪いね」
お前のイビキで眠れなかったとは言えないしな ...

朝食の知らせで食堂へ入る
いつもだとコーヒーとパン1個の朝食だが今日はご飯と味噌汁の純日本風だ
K君はご飯を三杯もおかわりしていた

さあ出かけるか
燕岳は目の前にそびえている
それにしても寒い ...

花崗岩の山域で白砂が美しい
天気にも恵まれた
昨日同様手前に大天井岳その後ろには穂高から槍ヶ岳と北アルプスの峰が連なる

山頂への道沿いにはイルカ岩やメガネ岩などと呼ばれる奇岩が目を楽しませてくれる
20分ほどで待望の頂に到着した
非常に狭い空間なので感動をカメラに収め直ちに次の人に場所を譲った
絶景のおかげなのか体調がすこぶる良くなった
己の気分屋ぶりにあきれる
これじゃ大天井岳までピストン出来るかも知れないなどと過剰な自信が頭をもたげた
いやいや夕食時に燕山荘グループの総帥である赤沼さんが
「真冬よりも今が一番危険なシーズンです 大天井岳を目指す人はトラバースを避け直登してくださいね」と言っていたっけ ...
装備はあるにしても高所での計画変更は無責任極まりない
イメージだけで満足することにした
しかしなんだか物足りない
「俺 北燕岳まで行ってくるよ」とK君に伝える
「えっ!行くんですかそれじゃ僕も」とK君が答える

燕岳山頂から10分ほどで北燕にたどり着く
30メートルほどの急斜面はベッタリと雪が張り付いていた
雪とは言え高所だけにほぼ氷状態である
トレースがほとんどないので登る人は少ないのだろう
ピッケルを打ち込みアイゼンを蹴り込む
少しだけクライマーの気分になった
頂からは後立山連峰が薄く見えた
憧れの剱岳も姿を見せている
ずっと居続けたくなる至極の絶景だった
見下ろすと二組の登山者がやって来たがそのまま引き返していった
燕岳に目をやるとお花畑のように赤や黄色のジャケットが揺れている
南の仙丈ヶ岳を和風美人と例えるなら燕岳はショートヘアーの洋風美人が適当か ...
いずれにしても南北アルプスの女王共すこぶる美人であった

下山はいつも通りのハイピッチでコースタイムのほぼ半分で
K君を30分も置き去りにしてしまった
それにしても燕岳が100名山から漏れた理由を深田久弥さんに聞いてみたいものだ



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連休はじめに北アルプスへ ... [自然]

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プルルルル...プルルルル...
頭のどこかで柔らかい音が響いている
...枕元のスマホが鳴っていた
寝ぼけ頭のまま受話モードに指を滑らせた
「今 何をしています」
声の主はK君だった
しまった!寝過ごした!
「今 何時よ」
「午前2時ですよ」とK君が答える
ゲゲッ!
24時にはK君の住む厚木に着いていたはずなのだ
洗顔もそこそこにザックを背負い自宅を飛び出た
我が家から厚木まで約30分を要する
K君に悪いことをしてしまった

この日から1泊止まりで燕岳を登る計画をしていたのだ
黄金週間が始まったので登山者も多いはずだ
はたして駐車場が空いているだろうか ...

愛車の運転はK君が引き受けてくれた
安曇野経由で中房温泉まで相当な長距離だ
8時ちょっと前に目的地に到着したが 
登山口から1キロは離れている第三駐車場をパスして
駄目元で第一と第二の駐車場を目指した
案の定どちらも満車で駐車スペースは全くなかった
来た道を下り第三に滑り込むとまだかなりのスペースが空いていた
恐らく連休中盤からはこちらも満車になるはずだ
登山口までは舗装路を歩くことになるが下を流れる中房川の清流が
逸る気持ちを落ち着かせてくれた

登山口で登山計画書を提出しいよいよ合戦尾根を目指す
老若男女の登山者で急な登山道も賑やかだ
K君が「小屋のスペースは畳一枚ありますかね」と苦笑いする
結構な登りが続くが近場で足を作っておいたせいか我が足はいたって順調だ
第一第二の休憩所を通り抜け第三辺りになると雪が現れてくる
早い人はもうアイゼンを履いていた
ここで自分もアイゼンを取り付けたがK君はまだ未着用だ

スイカで有名な合戦小屋に到着する
当然スイカの時期にはまだ早すぎる
すでに持参した1.5Lは飲み干してしまっていたので
1Lの水とコーラを購入した
コーラはその場で飲み干しいよいよ合戦尾根に足を踏み入れる
北アルプスの三大急登と呼ばれている割にはあまり苦労はしなかったが
やはりそれなりにはきつい
遙か上方に”燕山荘”が見えてきたそして左側には槍の穂先がそそりたち
山々は雪の衣をまとっている
気温も0度を下回り春とはいえまだまだ冬山の装いだ

ほぼコースタイム通りのペースで”燕山荘”に到着した
”燕岳”山頂までは30分ほどだが二人とも少々バテ気味だったこととあまりの寒さに
楽しみは翌日に持ち越すことにした
大きな山荘だけに心配していたスペースも余裕で確保できた
ただ山小屋だけに寝具は嫌な匂いが染みついている
これは何処の小屋も同様なので仕方がない
いつもだと寝袋のカバーを持参するのだが今回は重装備のため
少しでもザックを軽くしたかったので外していたのだ

夕食前に笠ヶ岳方面に沈む夕日を眺めに外へ出た
気温はマイナス6度で寒いのなんの ...
穂高から槍まで北アルプスの山並みが前面に広がる
その手前には大天井と常念岳の雄姿が映える
スマホを構えた ...
オレンジ色に染まる北アルプスに大勢の宿泊客が歓声を上げた
帰宅してそれを再生するとなんとUFOらしき白い影が上下左右を動き回っていた
恐らく光の悪戯だろうが初めての経験に鼓動の早さを止められないでいる

登頂は次回に


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足を作っていざ「仙丈」へ ... [自然]

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前回も書いた中島みゆきさんの「 Nobody Is Right」が心にとまる ...
「正しさと正しさとが 相容れないのはいったい何故なんだ...」

週刊誌のスクープ記事とそれを後追いするテレビを見ているとこの歌が
強烈に頭を過ぎる
芸能人から政治家までフリンフリンのオンパレードだ
秋を告げる虫の音じゃあるまいし ...
失礼ながら浮気なんて今始まったことじゃない
地位と金を手に入れたら後は女だけってのは世の東西を問わず
太古の昔から卑しい男の性ってもんだ
それが今じゃ女も同等のようだ
とんだところで男女機会均等だ
まぁそれだけ女性が強くなったんだろうね
いつも書いているけど女性がリーダーシップを発揮する世の中って素晴らしいと思う
だから下世話な話題を提供する女達には心底腹が立つ
「どうせ女だから」と蔑みの評価を下す男の数は一向に減らなくなる
選挙制度も考え直さなきゃいけない曲がり角に来ているような気がする
こんなことを書き連ねている自分だけどみゆきさんに「辛いだろうね」と声かけられるような人間じゃないし後ろめたい部分もたくさんある
あれっ!おれは何を書いてんだ 馬っ鹿じゃねぇのか ...

今月の初め久しぶりに箱根外輪山の三国山を歩いた
暑い日だったせいもあったのだが途中で吐き気をもよおすほどバテた
天候悪化で歩けなかった8月のおかげですっかり駄足に戻っていた
毎週だと箱根周辺は交通費が馬鹿にならないし丹沢はヒルが嫌だしとあれこれネットを
検索していたら「湘南平」を取り上げたブログを発見した
登山から観光までを簡潔丁寧にまとめてくれているブログで大いに参考にさせて貰った
※もしご興味のある方はURLを貼り付けておきますので是非ご訪問を ...
 http://iwalkedblog.com/

2週続けて大磯を巡り足作りに励んだところで「仙丈ヶ岳」に効果の確認に行ってきた
「北岳」でも「甲斐駒ヶ岳」でも良かったのだがまずは比較的楽の出来る仙丈ヶ岳で様子を見ることにした

単独行だったので登山よりも長距離の運転が嫌だった
午前10時発のアルプス林道バスに乗車した
23人乗りのマイクロバスは老若男女で満員になる
もっともほとんどが老男女だったが ...

終点の北沢峠手前の「大平小屋」で下車する
降りたのは自分一人だけでホッとする
よく「一人で寂しくない 怖くない?」なんて問われるが偏屈な俺には最良の環境なのである
小屋泊とはいえ途中で何があるか分からないので結構な重量になったザックを背負い
「大平小屋」の脇から出発だ
樹林帯をしばらく進み沢筋に出る
想像に反し沢を流れる水量が少ない
丸太を渡り対岸で一息突く
「iQOS」で一服する 
あぁ不味い ...タバコとは全然違う ...
八ヶ岳SAで買ってきたウインナーパンをかじっていると
年配の夫婦と単独行の男性が上がってきた
やはり同じ場所で休憩をした
夫婦の方は相当にバテているようだった
でもここから急登が始まるのである
挨拶をして先に進んだ
振り返ると「鋸岳」がはっきりと見える
大汗をかきながらガレ場を進む
大滝が見えてきたがいつもより水量が少なく迫力に欠ける
いよいよ「甲斐駒ヶ岳」が姿を現した
雪のような白い肌が美しいこの山が本当に好きだ
疲れがすっと抜けてくれるような景色にただただ見入るだけだ

沢筋を外れ再び緑の空間に戻る
登山道が歩きやすくなった
いよいよ今夜の宿である「馬の背ヒュッテ」が近くなった
コースタイムより30分は早く到着したが自分の足を褒めてやった
小屋はほぼ満室で畳1枚の空間がマイルームである
(ただしカーテンその他の囲いは一切無いのでただの雑魚寝です)
夕食はウインナー付きのカレーライスでおかわりは自由と言われたが
食欲もいまいちだったので早々に引き上げた
ちなみに今年から経営者が美人女将になったが
自分には以前の元気な兄ちゃんが良かったような気がした
続きは明日書きます


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観る山を登った ... [自然]

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連日の猛暑でしばらくは山歩きも中断かと思っていたら
測量士のK氏から「富士山」登山の誘いが入った
自分もK氏も富士山は登ったことがない
毎日我が家のベランダ越しに美しい姿を見せてくれる日本一のあの山だ
我が家から見渡せる山々はほぼ完登したのだが富士山だけは除外していた
やはりあの山は観るものだと心に決めていた
独立峰で五合目からは植物や動物ともほぼ無縁のあの山は遠くから眺めることが
最良の鑑賞になる
ただ「山をやっていて富士山を登ったことがないの?自分は登ったよ」と多くの知人からからかわれることもしばしばだった

早朝3時30分に我が家を出発し厚木でK氏と合流した
東名高速を御殿場で降りて富士宮登り口に5時過ぎに到着した
5合目駐車場はすでに登山者達の車で埋まっており最下段のスペースに愛車を止めた
神秘的な影冨士が新参者を迎えてくれた

ストレッチを終え登山口へと歩を進める
上を見上げると荒涼とした茶色の斜面が空まで延びていた
はたして無事に登れるのだろうかと不安が頭をかすめる

赤土と石ころだらけの斜面をジグザグにただただ進む
K氏は体調が悪いようだ
彼は2000mを超えるといつもこの調子になる
登山口が2400mだったからおそらく出発の時点で変調していたのだろう
7合目付近で「戻ろう」と声をかけたが「頭痛も吐き気もないから大丈夫」と答えた
K氏は結構百名山を歩いている経験者だから無茶な行動はしないと信じ
「じゃあ無理をするなよ」と先へ進んだ
自分はと言うと毎週の山歩きのおかげか信じられない程足が出来上がっていることに驚く
何人もの登山者を追い越して生涯初めての富士山頂に辿り着いた
まだ所々に残雪が敷かれている
残念だったのは浅間神社が閉ざされていたことだ
おそらく7月10日から開かれたのだろう

9合目に下ったときK氏とすれ違う
足取りは重そうだったが体調は好転しているみたいだ
「下の小屋で待ってるね」と声をかけ彼を見送った

二人とも初めての富士登山を成功させたがあらためて観る山だと実感した

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ひたすら登った ... [自然]

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明日あたりから本格的な梅雨の季節になりそうだ
海老蔵さんの奥様が34歳の若さで亡くなった
二人の幼子を残してさぞかし無念だっただろう
同じ境遇だった眼鏡店のKさん家族が頭を過ぎった
環境は違えど若い母親が逝くことに世の無常が胸を突く ...

ブログを怠けて山を登っていた
ここ4週続けて日曜日は近在の山登りだった
2回は鶴巻温泉駅から大山山頂の往復で
あとは箱根外輪山歩きだった
何れも長丁場でその都度全身の汗が絞り出た
箱根は大文字焼きで知られる明星ケ岳から金時山までのハード縦走と
乙女口バス停から湖尻水門までのハイキングだった
おかげで大分足が出来てきたようで若者を追い抜く場面が多くなってきた
自分なりに登り歩きのバリエーションが増えて休むことが極端に減っている
元の木阿弥にならないよう間を空けずにまた何処かを登らなくちゃならない
それというのも来月槍ヶ岳を登る予定だからである
上高地からの長丁場を避け新穂高からの西鎌尾根コースを予定している
上高地と言えば梓川沿いの林の道ですれ違った麻倉未稀さんの病状はどうなのだろう
もう乳がん手術は終えたのだろうか ...

来週は真梨子さんのコンサートがある
真梨子さんもけっして健康とは言えないが今年もあの歌唱に会えることに感謝だ



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