寒い朝 ... [徒然]
正月も二日目。
箱根駅伝の往路が終えた。
芦ノ湖は2.5度の表示。
寒さと乾燥。
毎年のことだが指先が切れて痛い。
絆創膏だらけの指が鬱陶しい。
帰省からのUターンで東名高速は大渋滞だとニュースが伝える。
神社仏閣への初詣も満杯らしい。
箱根駅伝の沿道も人の波が連なっていた。
このままコロナは収まってくれるのだろうか。
そんな訳はないだろう。
これから春にかけて、昨年の繰り返しになるのかも知れない。
ポストを覗くとそれなりに年賀状が。
有り難いことだがもうこんな風習は止めにしたらどうだろう。
中元歳暮、お年玉等々みんななくなれば良いのにと思ってしまうが、
この国の文化だから仕方がないのか。
たかが12枚の暦が終えるだけでお目出度うも歳を重ねると白々しい。
何か新年から一層へそ曲がりになってしまった。
立場が確保確立されている人たちには愉快で楽しい正月だろうが、
その対岸に佇む人々には盆も正月もありゃしない。
ただただ今日をどう生き延びるかだけだ。
悲惨で悲しい報道を見る度に己を見つめ直す。
恵まれている。幸せである。
それがもの凄く後ろめたい気分に陥る。
今日まで真面目に誠実に生きてきたご褒美か。
いやとんでもない。人なんてそんな綺麗なものじゃない。
ただ運が良かったと考える。
成果ばかりを重んじてきたこの国。
誠実さや優しさを軽んじてきたこの国。
努力が報われないこの国。
一事が万事こんな風な国と人が出来上がった。
正月から否定論などぶつつもりはないが、
今年も嫌なニュースが飛び交うようで暗い気持ちになっている。
「今日の歌」
北風吹きぬく 寒い朝も
野越え山越え 来る来る春は
いじけてないで 手に手をとって
望みに胸を 元気に張って ああ
北風のなかに 呼ぼうよ春を
北風のなかに 呼ぼうよ春を
「寒い朝」より引用
作詞 佐伯孝夫
作曲 吉田正
歌唱 吉永小百合・浜田光夫