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ミカン狩りはオマケ ...その4 [旅・ドライブ]

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雲の合間から秋の陽が差し込み穏やかな一日になりそうだ
薄手のカーディガンを羽織っているが吹く風は少し冷たい

車を降りて文学館入り口を探す
何本もののぼり旗が土産物屋へ誘うようにはためいている
ここは過去何回も通過していたが立ち寄ることはなかった
今ではどこにでもある ”道の駅”の類と思っていたから
興味も湧かなかったのである
まさかこの園内に文学館が併設されていたとは想像もしていなかった

早速入口で入場券を購入し館内へと進んだが
案の定受付の中年女性に愛想は無い
最初に天城の銘木が建ち並び見事な ”神代杉” も横たわっている
昔の営林署の役人の制服も展示されていた
さすがに木の国と感心しながらも早く文学コーナーへと気が逸る
館内見学者は我が夫婦のみで時間帯がそうさせたのか
とにかく静かで良かった
ここで俄知識を披露しよう
幕府が切ることを禁じていた木としてスギ・ヒノキ・サワラ・マツ・ケヤキ・クス・
カシの7種類がありこれを「天城九木」と称し
明治時代にはこれらの木を使用し軍艦「天城」が作られたそうである

ワッ!井上靖と川端康成が ...
ガラスケース越しに自筆の「伊豆の踊子」の原稿があった!
ウーン ...感動する
歴代の踊り子と青年のパネルも展示され
ファンだった内藤洋子の踊り子も ...
でもここは”天城” だ
作家井上靖が形成された地であり 名作「しろばんば」の舞台じゃないか
「しろばんば」は井上靖が幼かった頃の自伝でもある
中学か高校の頃だったか忘れてしまったが 
小ちゃな文庫本を繰り返し読んだことと
日活で映画化されたこの作品を何回か観た記憶が蘇る
さらに ”さき子” を演じた芦川いづみのパネルまで展示されている
もぅもぅタイムマシンで過去に連れ戻されたような気分に陥った
誰もいないその空間で一人興奮し感激する自分がいた
主人公の憧れだった ”さき子ねぇちゃん” を演じた芦川いづみは
子供だった自分にとっても憧れの存在だった
子供ながらに彼女の清楚さと気品に惹かれていたのである
きっと ”さき子ねぇちゃん” に憧れていた主人公と同じだったのかも知れない

彼女は数々の日活映画に出演していたが自分には
あの「しろばんば」での ”さき子ねぇちゃん” が
強烈な残像として今も胸の内に焼き付いている
俳優の藤竜也と結婚して銀幕からもテレビからも消えてしまった
今はどうしているのだろうな ...

井上靖の初恋の人とかその人が勤めていたカフェのマダムだとかの
写真まで展示されていた
このマダムの美しいことと云ったら 可愛いことと云ったら ...
さすがに嫁さんも溜息をついていた
他にも ”梶井基次郎” ”三好達治”等の作品や手紙そして「青空」等の同人誌も展示されている
秋を迎えた天城の山中で軽薄短小の ”カサゴ” が久々に感激した
夢の一時であった
最後の井上靖生家は次回とします

追記
昨晩NHKで貧困に苦しむ若者達を特集していた
”プアー・チルドレン” ...嫌な言葉だ
家庭不和 家計の困窮 親の無責任 ...と理由は様々だが
苦しむのは子供達だ
それが原因でいじめられたり不登校になったり引きこもりになってしまった
子供達の何と多いことか ...
金が無いこと食い物が無いことぐらい惨めなものはない
可哀想でやるせなくなった
一人の男の子が「両親を恨む事なんて何もない 自分に良くしてくれているのだから ...」と質問に答えていた えらいなぁ 良い子だなぁ 
きっとどん底の生活のなかでも助け合いながら今を生きている親子なのだろう

所有するマンションで優雅に暮らし預貯金もあり満ち足りた生活を送っていたであろう男が生活保護費詐欺で千葉市に告発された
あろう事かこの男は7年間に渡り毎月30万円という大金を不正受給していたという
あまりにも狂いすぎている今の日本だ
片一方で貧困に苦しむ子供達がいるというのにあまりにも不条理すぎる

週刊朝日をあちこちで探したがどこも売り切れだった
橋下徹の出自を連載することで揉めている
佐野眞一の取材を週刊朝日が記事として連載することに
橋下徹が猛烈に抗議した
果たしてどの様な内容なのか確かめたくて近くのコンビニやキオスクを
探し歩いてみたが無駄だった
橋下徹は勿論のこと論客達も差別だと声高に騒いでいる
果たして佐野眞一の取材はそれを目的としていたのだろうか
少なくとも彼のこれまでのルポルタージュはそれほど偏狭的ではなかった
今回の騒ぎも国政にまで影響し始めた公人としての橋下徹研究ではないのだろうか
人間形成の上で一番影響を与えるものは育ってきた環境だと思う
だから公人としての橋下徹の生い立ちを調べ上げることはマスコミ人として
当たり前のことで何の不思議もないことだ
しかし週刊朝日は強硬な抗議にあっさりと白旗を揚げてしまった
これでは橋下徹を貶めるだけの売らんかな商売と嘲笑されても仕方がない
果たして佐野眞一の心境はどうなのだろう
是非とも彼の本心を聞いてみたいものである

沖縄の米兵による婦女暴行事件も悲惨だ
テレビのインタビューに答える女性の言葉が胸に突き刺さった
「日本は日本人は沖縄を見捨てている ...」
その通りである 今日まで我々はアメリカによる沖縄の植民地化を漫然と
見過ごしてきた いや単に見過ごしてきたのでなく確信的にだ
例のオスプレー配備だって同じだ
震災もそう 沖縄もそう みんな他人事なのである
もぅ俺たちは ”アリバイ証明” の狡猾さから脱却しなければならない

俺たちが直接それらに影響を与えられることは選挙しかない
しかしどこの何奴に一票を与えれば良いのだろう?
この国のことを国民のことを真剣に考える政治家なんて
この国には一人もいないじゃないか
俺にしたってこんなノー天気なブログを毎日書き連ねていること自体
恥じ入るべきなのかも知れない

気分が滅入ってしまいそうな土曜日の午後だ




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