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人生下り坂最高 ... [自然]

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山登りの相棒K君からLINEが入った。
「どこか登りましょうよ」。
K君は花の独身。
山以外にもゴルフだ海だとなかなかのアスリートぶり。
お姉さん達との交遊もお盛んだ。
健康的行動と裏腹の自堕落のせいかちょっとメタボ体型になっている。
もっとも人のことを言える自分でもないが。

西丹沢は先日のヒル攻撃で寒くなるまで遠慮しておく。
さりとて箱根外輪山や大山はさすがに飽きた。
誇張でなく真っ暗闇でも歩けてしまうだろう。
そんなわけで目的地を御坂山塊と決めた。
十二ケ岳や毛無山方面は登っているが縦走は未経験だった。
日帰りの場合遅くとも15時には帰宅したい自分には中途半端な距離だ。
でも登る山が見当たらないから仕方が無い。

西湖湖畔から登り始めて「王岳」を目指す。
初見の山なので様子が分からない。
しばらく整備された林道を歩く。
崩落が数カ所有り、小さな岩が林道に散らばっていた。
15分ほど進むとやっと「王岳」登山口に到着する。
緩やかな登山道を進む。
入り口までの林道の方がきつく感じた。
20分も経過した頃からじわっと汗が出る。
さぁここからが本番だ。足の運びはいつも通り快調そのもの。
振り返ってもK君の姿は見えず。
K君は独り身が手伝ってあちこちの高山を歩いている。
だから山についての知識は豊富で全く心配していない。
二人で行動するときは余程の高グレードの山以外ほぼ単独登山と同じである。
若い女性だけのグループに追いつく。
身支度からしてほぼ初心者のようで地元の仲良しグループだと云う。
この日が楽しかったら全員が山を始めるそうだ。

それにしても長い距離を歩いている。
急登が少ない代わりに距離が長いようだ。
山頂近くにやって来ると笹の群生が始まった。
狭い登山道の左右から笹が伸び放題で閉口した。
ましてや左側は崖地である。
反発の強い笹に身体を押されたら危険この上ない。
笹の群生はほぼ山頂まで続いていた。
やっと「王岳」に登頂する。
他の山と同様コースタイムの8掛で登り切った。
富士山は雲に覆われ頭だけを出していた。
単独の年配女性が休憩していた。
近くに住む女性で富士山周辺はほとんど登っているらしい。
しばらく話し込んでいるとK君が姿を現した。
「一体何歳なのですか。どこかおかしいんじゃないか」と口を尖らせる。
コースタイムでの登頂が当たり前のK君には自分が異常に感じているのだ。
一回り以上年の差がある年寄りに先を行かれる悔しさもあるのだろう。
「まぁ良いじゃねぇか。アルプスじゃ何度か負けているのだからさ」と慰めた。
そう言えば先日の「両神山」でも打っ千切ってやったっけ。
この日は初見の山でもありピストンで終わる予定でいたのだが、如何せん時刻が早すぎる。
「ここで引き返して良いよ。俺は周回してみるよ」とK君に伝える。
口を尖らせ「行きますよ。僕だって」とK君が答える。
10分ほどの休憩後、先に進むことになった。
次の経由地は「鍵掛峠」という分岐だ。
小さなアップダウンを繰り返しながら峠に到着する。
ここから駐車場まで下る道がある。
K君は疲労困憊の体。
「ここから下りなよ」と告げる。
「冗談じゃないですよ!行きますよ!」とまた口を尖らせた。

次のピーク「鬼ケ岳」まではロープがあったり岩登りがあったりと心が躍る。
ガスが濃くなってきた。
山頂に到着しても展望は全くない。
山名に相応しく角岩が突き出していた。
ガスがなければ遠く南アルプスや金峰山と瑞牆山の秩父山系も見えていたはずだ。
ここで昼食にする。
途中のコンビニで買ったナポリタンを口に入れる。
冷たくて不味い。
3口ほどで蓋を閉じた。失敗だった。
前の晩に凍らせておいた水が最高に美味かった。
どこの山行でもあまり食事というか行動食をとらない。
当然用意はしているのだが腹が減らないので困る。
これで何度失敗を繰り返したことか。
20分ほどの休憩後下山の準備を整え分岐へ進む。
10分ほどの短い距離にこの日最後のピーク「雪頭ケ岳」へ到着する。
ピークなどあるのかないのか分からないほど狭小だ。
手書きらしい山名看板がなければ通り過ぎてしまうだろう。
先を進むと梯子が出現する。
この辺りはちょっとした岩稜帯である。
雲が流れ出し青空も広がりだした。
富士山が姿を現してくれた。
でかい!やはり日本一の山である。
線状の残雪も絵のようで美しい。
我が家から見える姿とは異なり宝永山は見えない。
左右ともスッキリとしたすり鉢だ。
「子抱き冨士」として有名な大室山もくっきりと見えている。
これが正面なら富士山の真ん中に大室山が填まるのだが。
この先も山塊は続いているのだが時計の針は14時に近い。
満足し下山を開始する。

しばらくは岩の斜面を下って行く。
3分の1程を下ったところで丁度14時だ。
3名の若い男女が登ってきた。
こんな山にこの時間かと訝しさより呆れた。
間違いなく下山時は暗闇になるだろう。
道迷いの遭難が減らない訳である。
岩稜が終わり通常の山道になった。
ここからはいつもの通り走り下りる。
樹林帯に入ると既に夕方のように暗い。
先ほどすれ違った3名を心配する。
行程の半分ほどを過ぎた辺りでK君を待つことに。
しかし15分ほど待ってはみても姿を現さない。
まずい。道に迷ったか。スマホは通じない。
下ろしたザックを背負い直し、登り返し始めた。
大きな声でK君の名前を叫ぶ。
「ハーイ」と返事が聞こえる。
あぁ良かった。無事だった。
「後ろ姿はトレランですよ。馬鹿じゃないですか」
「うるせーよ!心配させやがって」と軽口で返す。
「登山口までこのまま行くよ」と走り出す。
「堰堤広場」に到着する。
ホッとため息をつく。

結構ハードな行程だったが怪我もなく無事に下山することが出来た。
愛車に戻り山塊を振り返る。
高い長い深い。
よく登ってきたなとまた安堵の溜息をついた。
山登りは人生に例えられることが多い。
確かに縮図と言えばその通りかもしれない。
多くの人が人生を振り返る場所かもしれない。
山の神に感謝だ。

生きることの全てを 背負いながら坂道を辿る
それぞれの抱く 自分だけの峠を目指す
いつか叶う筈の世界へ
雲を抜けて 君の夢に手が届く
君は空になる らららら...

「空になる」
          作詞・作曲・歌唱 さだまさしから引用 


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嵐の日に ... [徒然]

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何を怒っているのか。
何に八つ当たりしているのか。
天の機嫌がすこぶる悪い。
朝から横殴りの雨が降り続けている。
老犬のダックスがオシッコを漏らすようになった。
犬種的にはそうなることが多いらしいがまた余計な仕事が増えてしまった。

東京五輪はもう立ち止まれないのだろう。
もし開催されたとしたら五輪史上の汚点になるのだろうか。
政府分科会の尾身さんが主張しているように開催は狂気の沙汰だ。
どうしてかなんて理由は書かなくとも誰だって分かる。
オーストラリアの女子ソフトボールチームの早期来日を素直に歓迎できない自分がいる。

「安倍晋三」さんと「菅義偉」さんは総理大臣になってはいけない人だった。
失礼な物言いだが頭も性格も悪すぎる。
しかし、こんな人たちに限って自分は優秀だと勘違いしているから始末に悪い。
取り巻きも酷すぎる。
もうこの国には国や民を慮る政治家はいないのだろう。
連立を組む公明党にしたって箍の役目を果たしていない。
この政党は票稼ぎの福祉にしか力を入れない。
安倍政権から続く陳腐な政治は野党にとっては大きなチャンスである。
極めつきがコロナと五輪のはずだが残念ながら今の野党に期待などできない。
些細なつばぜり合いばかりだもの。
日本共産党は何故党名に拘るのだろうか。
まともな政策は共産党ぐらいなのに。
党名を変えなければこの党に未来はない。少なくともこの国では...

時節柄指から生まれる文字はついつい愚痴ばかりになる。
明日の天気はどうだろう。
丹沢のヒルに恐れをなして、御坂山塊を歩こうと考えている。
K君も同行するというので”王岳”に目標を定めた。
県外移動は気が引けるが山ぐらいと勘弁してもらう。
趣味と食い扶持じゃ比較にもならないが飲食店の辛さがよく理解出来る。

伝われ 伝われ 身体づたいに この心
伝われ 伝われ 身体づたいに この心

言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう
言葉なんて迫力がない 言葉はなんて なんて弱いんだろう

        「ボディ・トーク」 作詞 中島みゆき 歌唱 中島みゆきより引用

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「無言坂」... [徒然]

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ずっと更新をさぼってしまった。
ついつい愚痴はつぶやきに逃げている。
それとて消したり戻したりの有様だ。

コロナ禍も一年が経過した。
一向に好転しない。
救いはワクチン接種が進み始めたことか。
いやいや自分など未だに接種券(クーポンと名付けた軽薄さ)さえ届かない。
政治や行政のいい加減さはいつの時代も変わらない。
原発崩壊時と同様病原菌を前にして手も足も出せないままだ。
今回それに追加されるのが日本医師会。
今時の言葉に代えると「上級国民」とでも言うのか。
彼らの頭の中は既得権益を守ることばかり。
もう憤ることにも疲れてきた。

東京五輪開催も既定路線。
国民が何を言おうが中止は無かろう。
仕方が無い。我々が支持をしてしまったと同じなのだから。
それが民主主義なのだろうさ。
何を書いても何を言っても捨て鉢になりそうだ。
自分になんて何も出来ない。

ヒルに食われようが山を登ろう。
愛おしいダックスを腕に抱こう。
今の癒やしはそれしかない。
貧乏だったけど昔は良かった。
みんなが優しかった。

あの窓も この窓も 灯がともり
暖かな しあわせが 見える
一つずつ 積み上げた つもりでも
いつだって すれ違う 二人

帰りたい 帰れない ここは無言坂
帰りたい 帰れない ひとり日暮れ坂

            「無言坂」 市川睦月 作詞 香西かおり 歌唱より引用






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ダンスパーティー ... [徒然]

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予報通りの荒天だ。
スーパーコンピューターと気象衛星のお陰で予報が正確になった。
すこぶる日当たりの良い南面ベランダで育つブルーベリーの枝葉が
心配になるほどの強風に揺れる。
摘花をしていないために数えきれないほど実をつけている。
床には小さな実が落ちていた。

首都圏にある観光地の昨日の人出は多かった。
気持ちは分かるが怖さを感じないのだろうか。
我が市にある江の島にも人々が大挙したとニュースが伝えた。
人口40万人超えの我が市が自粛地域の対象から外れているのが理解出来ない。
湘南海岸付近住民はさぞかし迷惑したことだろう。

とうとう何もしないまま連休が明ける。
山へも買い物にも出掛けず自宅で漫然と時間を過ごした。
注文していたトレランパンツが届く。
なにもトレランをするのではない。
このパンツは縫い目が極端に少ない。
今回で2本目だがとにかく気に入っている。
山岳パンツと比べ格段に膝の動きが軽くなる。
水にも傷にも強い割に生地は相当に薄い。
連休明けで人出が減る週末の山行が楽しみだ。

今年の連休も山岳遭難が多いようだ。
どれもこれもそれなりに自信を持つ登山者だっただろう。
しかし今の時期の高山はまだ深い雪に覆われている。
ましてや気圧が目まぐるしく変わる春山は一気に天候が悪くなる。
ホワイトアウトに遭遇したらまず東西南北は分からない。
当てずっぽうで歩き回ると命を落とす。
高低に拘わらず登山は臆病のほうが良い。

また明日から日常が戻る。
そろそろ不織布マスクを調達するか...
本当に馬鹿馬鹿しくなるコロナ禍だ。


この白い街並 春が来たとき
瞳をかすめてく それぞれの場面が

人を愛するため 人は生まれた
傷つき敗れても やさしくなれるはず

誰もがつかみたい 夢はあるけど
ジェラシーかくせない ときめきの瞬間
                     髙橋真梨子作詞「遙かな人へ」から引用

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鳥になれ おおらかな ... [徒然]

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黄金週間の本番に入った。
ベランダから眺める小田急線はどれも空っぽ。
コロナが形を変えて汚染し続けている。
コロナ禍も1年が過ぎた。
マスクはもう衣服の一部になってしまった。
時間がいくら経過しようと日常は変わらないまま。
相も変わらずこの国の水際対策はことごとく失敗している。
学習能力に欠けるこの国の政治。
それでも東京五輪に執着し続けている政治家達。
どう考えても無理なものは無理だ。
もう自民党には自浄する力の一片も残っていないのだろうか。
拓郎のヒット曲「落葉」を口ずさむ。
「この国ときたら 賭けるものなどないさ 
 だからこうして漂うだけ」

K君と約束していた北アルプス「表銀座」行を中止した。
中房温泉も燕山荘も大天井岳ヒュッテもキャンセルとなった。
意気消沈する。
そのために毎週山を歩いて足を作ってきた。
1回の行程を15キロも歩いてきたのに。

まぁ愚痴を吐いても前へは進まない。
山はいつでも待っているから。

ダックスの健康診断を済ませた。
腎臓の数値が幾分高めという以外至って健康体だった。
高めと言ったって許容範囲で自分の方が余程不健康である。

春の山は美しい。
緑のモザイク模様が目に染みる。
数年ぶりで箱根外輪山を半周してきた。
仙石交差点から湿性花園経由で丸岳へ。
そのまま乙女峠から金時山までの縦走だった。
長尾峠で伊豆からやって来たという女性と出会った。
登り始めて1年だと言っていたが脚力のある女性だった。
久しぶりの丸岳からの眺望はまるで絵はがきのよう。
駿河湾、芦ノ湖、神山、大涌谷とご馳走が広がっていた。
人の少なさにも満足したが乙女峠と金時山は人の佃煮状態でちょっと意気消沈した。
山頂の金時茶屋でかき氷を注文。
ここの小屋番はいつも接客が良い。
高尾山系のそれとは大違いだ。
いつもの矢倉沢登山口へ下山したが、暑さのせいもあり疲れた。
帰りはちょっと寄り道して御殿場市街にある「虎屋」に立ち寄りあんみつを食べてきた。
嘆いてばかりじゃ仕方がない。前へ進まなきゃ。
さてこの黄金週間に不要不急の登山を控えたものか思案している。

今 過ぎた昔は
はるかに遠く
夢のように浮かび来る
それは希望たち
泣かないさ
もう二度と
くりかえすこともない

鳥になれ おおらかな
つばさをひろげて
雲になれ 旅人のように
自由になれ
                五輪真弓「時の流れに〜鳥になれ〜」 より引用


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されど春 ... [徒然]

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全面 春です。
嫌な話に蓋をして山を登る...
これぞ人生の最良。

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

                     吉丸一昌作詞「早春賦」より引用

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オーガスタ ... [徒然]


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視界が灰色のコロナ禍に奇跡のようなニュースが舞い込んだ。
プロゴルファー「松山英樹」さんのマスターズ優勝。
ゴルフは古の学生時代から10年ほど夢中になったことがある。
スコアメイクなんてお構いなしに飛ばしまくっていた。
ベストスコアは78ってときもあった。(これ自慢ですから)
ところが性に合っていなかったようですっぱり止めてしまった。
それからは山と川と海。
そして残ったのが山と云う訳だ。

こんな日に限って寝坊した。
テレビを点けると残り4ホール。
萎縮することなくプレーする松山選手に感嘆した。
とにかく舞台はマスターズ選手権だ。
世界一の大舞台だ。
この時期ジョージア州にあるこのゴルフ場はツツジが満開になる。
二十代の初めこの州に1年ほど遊学したことがあった。
その際、1回だけこのクラブを見学したことがある。
深南部だから人種差別は強い。
世界に誇るゴルフクラブであっても「ジャップは出て行け!」と罵る輩がいた。
現地の友人達が殴りかからんばかりに抗議したことを酸っぱく記憶している。
まぁそんなことはどうでも良い。
とにかくこの大会だけは昔から特別だ。
ジャンボ尾崎、青木功、中嶋常幸...幾多の日本人名選手がここで膝を折った。
ガラスのようなグリーン。悪魔のようなバンカー。手招きしている池面...
日本選手の優勝などこの先もあり得ないと思っていた。
それがそれがである。
ずっとアメリカに根を下ろし努力した結果が今日に繋がった。
松山英樹は凄い。本当に見事だった。
アメリカからの中継で正座して観たものは今日と松井秀喜の満塁ホームランの二回だけ。
他人事ながら嬉しくて堪らない。
オリンピックで金メダルを獲るよりも凄いことだと自分は思っている。

走れ!走れ!走れ! 我武者らに
走れ!走れ!ただGOALまで
掴め!掴め!掴め! 手を伸ばし
掴め!掴め!時を追い越せ

走れ!走れ!走れ! 信じるまま
走れ!走れ!未来へ 先回り
届け!届け!届け! 真っ直ぐに
届け!届け!愛よ 君まで 

                    大黒摩季「走れ!走れ!走れ!」から引用



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「コバルトの季節」... [徒然]

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春晴れって言葉があったかな。
今日も過ごしやすい一日だ。
昨日の土曜日は陣馬山を登ってきた。
目的とする山はなかった。
ただ漠然と陣馬山と決めた。

五輪開催の未練絶ちがしだったのか飲食店への補償を惜しんだのか。
緊急事態宣言解除が早すぎたつけが回ってきたようなコロナ感染者増。
またもや時短と外出自粛のお願いである。
ワクチン接種もほんの僅か。
医療従事者さえ打てない数のほうが大きいと云う。
あれやこれやと弁解はするが能力の低い政権と厚労省だ。
黄金週間まであと少しと云う今の段階でこの様だ。
菅首相は連休中に外遊するらしい。
我々の健康と命なんて蚊帳の外ってことか。
喜劇のような聖火リレーも続いている。
東京都も五輪開催命で感染検査も少なくしているのだろう。
常識から考えても大阪の感染者数を下回る訳がない。
もう人々を押さえ込むことは難しいだろう。
みんな呆れ果てお上の号令には従わない。
なるようになれのケセラセラじゃないか...

そんな中、不謹慎ながらまた山を登った。
相模湖駅近くの駐車場に愛車を停めた。
中央線で一つ先の藤野で下車する。
バス停で時刻表を確認すると1時間も待つことになるらしい。
歩くしかない。
案内の矢印に従い歩き出した。
しばらく進むとトンネンルが見えた。
どうもこの中を通過するらしい。
はるか先に登山者グループの賑やかな声が聞こえた。
トンネルを抜けひたすら歩く。
一体どこまで歩くのだろう。
20分ほど進んで登山口の案内表示が見える。
トレッキングポールを組み立て、靴紐を締め直しいざ出発だ。
初めてのコースなので先が全く分からない。
いくつかのコース案内のうち「奈良子コース」を進んだが
行けども行けども舗装路を進むだけだ。
先行者がいるので間違いはないのだろうが、「俺は山を登りに来たんだぜ」とひとり愚痴る。
「陣渓園」という名の旅館前を通り過ぎ、やっと登山口に到着する。
長い登りの舗装路を歩いてきたので登山開始前から足の裏とつま先が痛いし、
随分と汗もかいた。
それほどの急登もなくコースタイムの7掛けほどで「奈良子峠」に着いた。
あとは数十分も進めば山頂である。
人気のコースだけに人は多いので、ここからはマスクは付けっぱなしになった。
登山メーカーのマスクだけに息苦しさは軽いのだがやはり鬱陶しい。
山頂に到着する。
天を仰ぐ白馬のレリーフが迎えてくれた。
人の数はそれなりに多い。
鯉のぼりが泳ぐ西面に腰を下ろし早めの昼飯の準備をする。
売店で板を借り、その上にガスコンロを置いた。
アルミ鍋のうどんを温める。
ガスを止めたところで売店の主人から注意を受ける。
山火事防止のため次からは指定の場所に置いてくれと言われた。
知らなかったこととは云え、うっかりだったことを詫びる。
40分ほどで下山を始める。
分岐の明王峠からは走って下った。
愛車までの総距離は約15キロ。
結構歩いたのだが物足りなさが残る一日だった。

ひとりぼっちだったから
やさしさが 好きでした
絶え間なく揺れている この秋の中で
あなたを 見失いたくないのです
あなたを 見失いたくないのです

 「コバルトの季節の中で」
             作詞 小谷夏(久世光彦)歌唱 沢田研二 から引用 



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重たくってしょうがない ... [徒然]

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今日も天気が良い。
だけど空は灰色で空気も澱んでいる。
こんな日々が続くせいか気分は低空飛行のままだ。
嬉しさにも心が躍らない。

そんな気分を払おうと昨日の午前に金時山へ出掛けた。
昼までに戻れば周囲に迷惑も掛かるまいと急遽思い立ったのである。
いつもの駐車場に愛車を停め、午前8時に歩き始めた。
ここでも空気は変わらず清涼感など微塵もなかった。
春特有のものか黄砂のせいなのか知る由もないが気分が重くなる。

矢倉沢登山口から出発する。
コースタイムは70分。
平日だから登山者は皆無。
鬱々とした気分で緩い登山道を進んだ。
分岐に到着する。
明神が岳に変更しようかとも考えたが、昼には戻れないだろうと
予定通り金時山を目指す。
仙石原や外輪山の眺望もベールを被ったようにぼやけている。
50分で山頂に到着した。
数名の先行者が休憩していただけで静かなものである。
富士山の姿形など影もなし。
10分ほどの休憩後ピストンで元来た道を走って戻った。
小田原経由で帰宅した時刻は正午前。
軽い昼食後、仕事場へ出向いた。
山を登ってみても気持ちの落ち込みは解消せずだ。
何だか中途半端の一日になってしまった。


同じ夢を
追い掛けた道も
今は遠く
平行線描いて

楽しい思い出ばかり
浮かぶ 不思議にね
君のいなくなる
この部屋の広さにも
馴れなきゃ
                  松本隆「チューリップ」(クミコ歌唱)から引用

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今日も春 ... [徒然]

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春の盛りと呼ぶには少々暑すぎる。
Tシャツにシャツを重ね着すると息苦しくなる。
半袖の若者も多いが、年齢的に真似するのも何だかなと躊躇う。

クミコのブログで両親の介護を知る。
失礼ながら若くはない一人娘が老いてしまった親の面倒を見ることの
大変さは想像に難くない。
ましてや人気商売の芸能人だ。
コロナ禍が幸いしたと言っては不謹慎だろうか。
ブログの一語一語に彼女の人間性というか人格が表れている。
親子、家族の関係性を改めて考えさせてもくれる。
彼女は一級のエッセイストだと心奥から思う。
ただ、ぶれない彼女の心が心配だ。

昨日は参った。
昼食用にコンビニで買ったトロロ蕎麦に中ってしまった。
午後の数時間嘔吐と寒気で身が細る思いだった。
もしかしてこれがコロナか何てことも頭を過った。
尾籠な話で申し訳ないが上を下への大騒ぎだった。
出し切ってしまったら気分が落ち着き、嘘のように体が軽くなった。
急性のアレルギー反応だったのだろう。
飯粒より蕎麦が好きなので、蕎麦に中る筈はない。
だから犯人はトロロだったのだろう。
コロナ感染ではなかったことに一先ず安堵した。

K君よりLINEが届く。
予定していた宝剣岳は中止にして、月末に北アルプスの燕を登ろうとの誘いだ。
雪があるならどこでも良いから、「燕山荘」の予約を頼んだ。
ほぼ毎週の低山登山を熟しているので足は相当出来上がってきた。
恐らく「合戦尾根」もそれほど苦にはならないと思っている。

WOWOWで真梨子さんのカヴァー・ステージを再放送した。
既にBDに収めてあるのだが改めてTV鑑賞した。
彼女のカヴァーはいつも素晴らしい。
「時間よ止まれ」は一番好きなカヴァーである。
2010年の「Sing it!」で歌われた。
あの頃の真梨子さんの輝きは眩かった。
目が合ったような気がしたとき、思わず下を向いてしまった記憶がある。
自意識過剰気味な自分が恥ずかしいが、真梨子さんに恋い焦がれていた証だろうか。
ファンクラブも閉鎖し、サヨナラコンサートの予定も立たない。
拓郎に続いて真梨子さんだもの。
耐えに耐え続けているアーティストとそのファン。
役人達のデタラメぶりに怒る自分が虚しくなる。

あなたがここにいて
抱きしめることができるなら
私はもう他になんにもいらない
どんなときもそばにいたいよ
なによりも愛おしいから
あなたはあなたのままでそのままで
大丈夫 私がいるよ
数えきれない季節を越えてあなたと歩んでいきたい

            miwa 「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」より引用

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SOMEDAY ... [徒然]

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予報通り朝から灰色の空。
時々雨も落ちてくる。
午前中に少し強めの地震があった。
コロナ感染も少しずつ息を吹き返している。
灰色の空を見ていると何だか世紀末を予感しそうで気分が落ちる。
ミャンマーとウイグルの人権侵害をテレビが映した
世界平和の祭典を強行しようとしている我が日本に
蹂躙されているこれらの国の人々を救う精神は残っているのだろうか。
先進国を自負するのであれば忖度抜きで行動すべきだ。
もう財布を緩めればという時代ではない。
上辺だけのつくろいはすでに見透かされている。
菅首相も支持率上昇に大博打を打てば良い。
強きをくじき弱きを助ける外交を非難する日本人もそう多くはいないだろう。
まぁ全く以て実現不能な希望だけど...

先週の金曜日に裏丹沢の高松山を登ってきた。
仕事の予定がなかったし、気分も低調気味だった。
汗をかきつつ自然の中に身を委ねたい心境だった。
遅めの7時に自宅を出発した。
年度末の金曜日だから渋滞は覚悟していたが、案の定圏央道入り口手前からの混雑で
1時間ほどを費やした。
東名高速を大井松田で降り、寄木に向かう。
初めての山だったので登山口に戸惑う。
いつもなら麓から登るのであるが、この日は峠まで愛車を進ませた。
人家が終える辺りから道路が狭隘になった。
対向車が来たらすれ違いなど出来るはずもない。
背中を冷たくさせながら蛇のようにくねった林道を進む。
峠の案内板が見えてホッとした。
「尺里峠」。しゃくりと書いてひさりと読む。
駐車スペースらしき空間には2台の車が駐車していた。
1台は遊びでもう1台は山仕事のようだ。
4台も止めれば満杯になるそこに愛車を並べた。
身支度を済ませ歩き出す。
数十メートル先に山桜があると表示があった。
行ってみると八分咲きの桜が数本立っている。
枝の間から富士山が望めた。
心に刺さっていた棘が抜けたようで気持ちが軽くなる。
桜と富士山。普段気にも止めていなかった景色に感動した。
ピンクに染まる空を見上げるのも良いものだが、
隙間だらけの空間にまばらに漂う白点はより感慨を深くする。
この国に生まれた幸せを実感した。

登山口に戻り、山頂を目指す。
目指すとは言ってもいつもの登山とは趣は異だ。
あくまでハイキングの山だから息は静かのままである。
40分ほどで山頂に到着するが、直下は大山同様男坂と女坂に別れている。
男坂は斜度がきつくなるが大山のそれとは強さが違う。
鼻歌交じりで男坂を上り詰め、広大な山頂に立った。
人っ子一人いない。
広大な広場を自分一人で独占する。
それなりに山々を巡ってきたがこれほどの広い山頂をもつ山は経験がなかった。
空をちぎれ雲が流れている。気温も高めなので景色は霞んでくる。
箱根や愛鷹の山々の緑にも薄い白色が混ざっていた。
富士山も見事な姿を見せているがちぎれ雲の数が増しているようで、
小一時間も経てば山頂付近は姿を消すのだろう。
それでもはるか南アルプスの塩見岳が小さく見えている。
足下には大井の町並みがジオラマのように広がっていた。
不安になるほどの広い山頂に自分一人だけ...
どうしたものかと思案する。
スマホに溜め込んだ音楽を流した。当然最大音量で。
ランダムに流れてくる歌をBGMに握り飯をかじった。
こんな贅沢な時間と空間に似合わない歌などない。
どれを聴いても優しく胸に染み入る。
洋楽だ邦楽だなんてこだわらない。
ただただ流れてくる旋律に気持ちを委ねるだけだ。
1時間半ほどの停留の後山を下りた。
滅多にない最上の時間を心ゆくまで堪能し、再びくねった林道を恐る恐る下ってきた。

「手おくれ」と言われても
口笛で答えていた あの頃
誰にも従わず
傷の手当てもせず ただ
時の流れに身をゆだねて

Happiness&Rest
約束してくれた君
だからもう一度 あきらめないで
まごころがつかめるその時まで
SOMEDAY
この胸にSOMEDAY
誓うよ SOMEDAY
信じる心いつまでも SOMEDAY

                        佐野元春「SOMEDAY」から引用









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下戸は辛い ... [徒然]

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小さな町のあちこちで桜の花が春を競っている。
春は花たちの檜舞台でもある。
でもそんな花たちの中で桜だけが儚さを漂わせる。
桜ほど別れの似合う花もない。

今日の午前中、ダックスの狂犬病予防接種に動物病院に出掛けてきた。
土曜日のせいか駐車が出来ないほどの混雑ぶりだった。
2時間も待ってやっと名前を呼ばれた。
毎年のことだがこの時期は金が掛かる。
予防接種、血液検査、フィラリア予防の薬等々数万円が財布から消える。
一月後には混合ワクチン接種でまた万札が消える。
尻で検温をするとウンチをしてしまった。
思わず獣医も苦笑いしていた。

春の選抜もプロ野球も始まった。
コロナ禍でなにもかもが消えてしまったから
気持ちのよりどころには良かったのかもしれない。
柴田高校との初戦に勝利を収めた京都国際高校が話題だ。
韓国語の校歌が流れたことに反発の声が多い。
グローバルだサプライチェーンだとかカタカナが当たり前の時代になった。
もう島国意識で生きていける時代ではない。
子供をインターナショナル学校へ入学させる親だって年々増えている。
もし、流れた校歌が英語やドイツ語、フランス語だったらどうだったのだろう。
今回ほど聞くに堪えない非難は多くなかったと思う。
国が認めた学校なのだ。
問題があれば教育機関として端から認可されていないはずだ。
球児にとって甲子園は夢であり憧れである。
そこにあるのは努力であり汗であり涙である。
イデオロギーなど介入できる余地もないと信じたい。
戦った両校に民族意識など欠片も無かったと思う。
こんな事態になることを想定内として選んだ高野連を見直した。

アメリカではアジア人への暴力差別が顕著だとニュースが伝える。
太った女性タレントを豚に例えた五輪の演出責任者がいた。
アジア人蔑視を目の端を横に伸ばして表す輩も世界には多い。
せめて日本人だけはと願っても周囲には同様の馬鹿者が多くいる。
駄目だな人間とは...
ダックスを撫ぜながらそんなことを考える最近である。

恋は破れて傷になる 人とぶつかり人を知る
そんな時代を通り過ぎ 男は優しくなるんだろ
あぁグッとグッと飲もうぜ飲んだくれ
親の意見も聞かないで
あぁグッとグッと飲もうぜ生きてきた
だれに説教のガラじゃない
                吉田拓郎「ああ、グッと」より引用(作詞 康珍化)

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レベル3 ... [徒然]

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今日は薄ら寒い一日になった。
睡眠が浅いせいか昼食後の一時を眠ってしまった。
目を覚まし外を見ると雨が降っていた。
慌てて、干してある洗濯物を取り込んだ。
ダックスが心配そうにこちらを見ている。
大丈夫だよと頭を撫ぜた。
口の周りが随分と白くなった。
もう13歳の老犬だ。
静かで優しい性格が一層愛おしい。

五輪の聖火リレーが始まった。
100日以上を掛けて全国を巡るそうだ。
変異したコロナが増殖している。
全国の感染者も徐々に増えてきた。
莫大な税金を費やした祭りだから後には引けないのだろう。
しかし国民の命と健康はどうでも良いと考えているのだろうか。
聖火リレーを取り立てているわけではない。
目的である五輪をどうしても開催するのかってことだ。
予測では例え無観客にしても外国からの入国は9万人になるという。
今日まで大した策も講ぜずやって来たこの国が水際での感染対策など
出来るわけがない。
垂れ流した血税の穴埋めに我々の健康を差し出すことになるのだろう。

ホンダが自動運転レベル3の車を出した。
運転者が走りながらテレビを鑑賞できるのだとか。
このまま技術が進めば免許返還なんてことはなくなるのかもしれない。
ドローンだけの戦争が始まるのもそう遠くはないのだろう。
恐ろしい現実はヒタヒタと忍び寄る。


死んで神様と 言われるよりも
生きてバカだと いわれましょうよね
きれいごと ならべられたときも
この命を すてないようにね
青くなって しりごみなさい
逃げなさい かくれなさい
                         加川 良「教訓Ⅰ」から引用

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さようなら三四郎 ... [徒然]

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春の嵐はいつも強烈だ。
日曜日の嵐も凄かった。
相当に気温も下がったのだろう。
大山と丹沢が薄く白化粧をしていた。

前日の土曜日も空が鉛色に覆われていたが山を登った。
目的地は裏丹沢の「シダンゴ山」で山頂に咲き誇る「馬酔木」を見たかったのである。
山頂まで登山者に出会すこともない静寂の世界に身を委ねた。
吹く風は冷たく汗ばんだ身体に心地良い。
岩稜もなくずっと樹林帯が続く。
1時間ほどで山頂に到着する。
予想通り壺状の馬酔木の花で囲まれていた。
我が家のブルーベリーの花によく似ている。

最近は気分が滅入ることが多かった。
山を登ることにも気が引けていた。
でもやはり登ると心が落ち着く。
山は良い。自然は素晴らしい。

一転して昨日今日は春本番の陽気だ。
桜の花が咲き誇りだした。
あと数日も経てば花びらが我が家の玄関先にも飛来するのだろう。
一年なんて本当に儚い。
人生を重ねる毎にそう思う。
山の中でひっそり咲いている桜に出会うと得もいえぬ感情が湧いてくる。
人なんていない方が良い。
その場に腰を下ろし一人でじっと見ていることが最上の喜びだ。

桜便りへの返信かのように「平成の三四郎・古賀稔彦さん」が旅立った。
取り立てて柔道に興味があるわけではないが、整った顔立ちと爽やかな立ち振る舞いが
素敵な人だった。
これからの柔道界に欠くべからざる人だったと思う。
まだ53歳の若さだった。
病気だったとは言え、死に急ぐには早すぎる。
気の毒で仕方がない。

春は出発への門出の季節だが去りがたい別れの季節でもある。
自分にとってスターだった古賀さん。
未だに信じることの出来ない別れに呆然としている。さようなら三四郎
                                    合掌

乾いた空に 続く坂道
後ろ姿が 小さくなる
優しい言葉 探せないまま
冷えたその手を 振り続けた

あなたの夢を あきらめないで
熱く生きる 瞳が好きだわ
貴方が選ぶ 全てのものを
遠くにいて 信じている

あなたの夢を あきらめないで
遠くにいて 信じている

                    岡本孝子「夢をあきらめないで」から引用





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足音 ... [徒然]

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今日は彼岸の入りだ。
コロナ禍でも季節は変わらず訪れる。
菩提寺の墓掃除は昨日済ませた。
墓石を拭き上げ花を供え、仏に近況を知らせる。
ただこれだけのことだが気持ちは軽くなる。
墓守の役目は気が重い。
春秋の彼岸、夏の盆、年末年始とその都度、掃除がつきまとう。
施餓鬼など真夏の炎天に晒される。
まぁ愚痴ってばかりいても仕方がない。
長男として生まれた宿命だろう。

グラミー賞コンテンポラリー部門でパーカッショニスト・ドラマーの
小川慶太さんが2度目の受賞。
天才的ドラマーの村上“ポンタ”秀一さんが70歳で逝去した。
嬉しくて悲しくての報が交互に伝えられる。
個人的にも知人の死が知らされた。
昨日亡くなったという。
地元では名士の類いに入る人だった。
20年来の付き合いだったがプライドの高い人だった。
田畑をかなり所有しているが、そのほとんどが市街化調整区域の土地である。
専業に農業経営しているのなら心配は無いが、全くの家庭菜園程度である。
そしてほとんどの田畑を取り巻きの遊び場にしている。
公共事業計画でもなければお金にはならない。
だから経済的潤いは薄い。
そんなことからちょくちょく相談を受けていたのだが、
如何せん傲慢な性格な人だっただけに少々持て余していた。
お金を生む唯一の財産が市街化区域内にある広めの駐車場だった。
「ここは最悪の状況になるまで売ってはいけません」と釘を刺していた。
万一、相続にでもなれば相続人の糧になる土地だった。
一応の方向付けを整わせ、それ以来会っていなかった。
ところが、口酸っく何度も注意していた虎の子の駐車場を売ってしまった。
経済的に困窮していた訳でもなかろうに無計画なことをしたものだ。
穿った見方をすれば、農協が債務剥がしでもしたのだろうか。
あぁこりゃ駄目だと付き合いを止めると決めた矢先の報だった。

人それぞれの人生だから他人がどうのこうの言える立場でもない。
でも、これまで費やしてきた己の労が泡と化した。
狭量の自分は苛立ちを収めきれないでいる。
死んでしまった人に口を尖らせても仕方がないが、相続人の今後はさぞかし辛かろう。
いろんな人がいる。これも人間社会というものか...
そんな具合からちょっと最近心が痛いのである。

人にはそれぞれの 叫びがあって
走ったり 歩いたり 立ち止まったり
振り返り 道端に涙しても
小さいけどその先には 自由への道標
お前の足音は 自由の足音
今ここを進むのさ 信じるために
                           
                            吉田拓郎「私の足音」より




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お札を納めに大山へ ... [徒然]

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今週は彼岸を迎える。
いよいよ春本番になるのだろう。
ダックスは相変わらず眠り犬と化している。

散歩以外はずっと眠りに陥っている。
高齢だからその方が無難と考えているのかもしれない。
きっとそうだ。動物の生まれ持った知恵なのだろう。
短い足を放り投げ長い耳を広げた様は、人形のようで見ているだけで和まされる。
仕事を一段落させ、短い散歩に連れ出した。
近所に住む独身の中年男性が洗面器を手にして現れた。
どうもダックスの立ち小便が気になるらしい。
顔が合った途端に家の中に引っ込んだ。
マナー違反の飼い主が多いから腹が立つのは理解出来る。
ダックスの散歩に持参するのはティッシュ、ウンチ袋、水の入ったペットボトル。
完璧でないにしろ迷惑は最小に留まると思っている。
最近、腹立たしいことが多いような気がする。
自分の考えすぎかもしれないけど。

やっと去年のお札を大山・阿夫利神社に返納できた。
どうしても彼岸前には納めたかった。
元旦に大山登山をした折に今年のお札は受けてきた。
だから神棚には新旧のお札を祀っていた。
何故かと言えば、御来光は他の山で拝む予定だったからだ。
それが寝坊して叶わないことになり、急遽近くの大山に変更したのである。

我が家を愛車で出発したのが7時過ぎだ。
陽気も良いので、駐車場の混雑が予想された。
恐らく一番下の駐車場から歩く羽目になるのだろうと気が重くなった。
東名高速経由なので40分ほどで現地に到着する。
駄目元で奥に進む。
何とどの駐車場も空っぽの状態だった。
まだ時間が早かったのだろうか。
一先ずほっと一息入れる。

8時に駐車場を出発する。
土産物店の並ぶ参道を登って行くが、階段の連続なので結構汗をかく。
足下に沢蟹がお出迎え。踏まれると気の毒なので安全な場所へ避難させた。
ケーブル駅を横目に女坂に入る。
今年たった4回目の登山だから足は全く出来ていない。
満開のミツマタが見送ってくれた。
大山寺を参拝し女坂の核心部にかかる。
荒い息を弾ませ下社に到着した。
賽銭箱の横にお札の納付箱があった。
お札を返納し心が軽くなった。やれやれだ。
当初はそこで引き返す予定だったのだが、折角だから奥宮までと欲が出た。
距離は短いが最初から急登続きが大山の特長だ。
高尾山の次の山とよく言われているが、高尾山とは次元が違う本格的な登山の山なのだ。
初心者には酷な山でもある。
山頂を目指す予定では無かったのでストックを持参していない。
おまけに気温も高めだ。
案の定足が上がらなくなる。何度も立ち休みして気を立て直す。
何人の登山者に抜かれたことだろう。
情けない気分を持ち直し何とか山頂に辿り着いた。
奥宮を参拝し、電波塔がある裏側に足を運ぶ。
いつも表側の休憩所は満席だが裏側は景色の割に人が少ない。
知らない人も多いのだろうか。
鹿もよくこの場所で草を食んでいることが多い。
絶景である。
真っ白な富士山と丹沢の名山が目前に拡がる。
遠く深南アルプスの赤石岳や笊が岳まで眺望できた。
電波塔の下に腰を下ろしコンビニで買ったカツサンドを頬張る。
冷たくなったそれはあまり美味くない。
半分をザックに戻し下山準備をする。
来た道は混雑していそうなので北斜面の見晴台コースを選択する。
スカイツリーをはじめ東京のビル群がぼんやり見える。
真新しい石を埋め込んだ木階段が続く。
最近整備されたもので本当に有り難い。感謝するのみだ。
見晴台コースは長い急登が続くから上級者コースでもある。
初心者がここを上りに使うと大抵の場合、登山はこりごりと感じるのではないだろうか。
大山を数多く登ってきた自分も5回に1回と云うところでもある。
いつもの通り走って下る。
すれ違いが少ないので大いに助かった。
これだけ快調に下れるのに何故上りはあんな風なのか...
完全に下り向きの足に出来上がってしまっているのだろうな。
火野正平さんではないが己の人生が下り向きなのだろう。
広い見晴台に到着するとどのテーブルも満席状態だ。
ここを最終目的地にしているハイカーも多い。
空間に目をやると相模原や八王子方面の街が見える。
一服したいところだが人が多すぎる。
止まらずそのまま走り続けた。
下社への階段が見えてきた。ここまで30分。コースタイムの半分以下だ。
馬鹿のように一人悦に入る。
いい汗をかいた一日だったが、今の足の状況だと高山は厳しい。
K君に宝剣岳を誘われているが、それにはあと数回の低山登山を熟さないと無理だろう。
それに昨日雪崩があったとニュースが伝えていた。
慎重に計画しないととんでもないことになる。
今週末の予報は雨だがどうしたものか。

今は嘆いても 傷跡さえ 痛みさえ
ありがとうと 言える自分に
いつか必ず 会えるといい

                      覚和歌子(クミコ歌唱)「車輪」より




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風が吹くだけ ... [徒然]

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朝からずっと雨。
それも警戒情報が出るぐらいの強い雨が降る。
おまけに雷鳴が響く。
地震でも平気な顔をしていたダックスが怯え震えていた。

シクラメンがまた咲き出した。
たいした手入れもしないのに鮮やかな赤やピンクで
殺風景な仕事場を彩ってくれている。
草花を愛おしく感じるようになったのはいつからだろう。
きっと山に登らなければならないという強迫にも似た衝動が生まれてからだろう。
毎週毎にその衝動で山を登り続けていた。
ただただ苦しいだけの山登りに自分の事ながら呆れるばかりだった。
春夏秋冬を電車とバスを乗り継ぎ山を目指した。
そんなことを繰り返すうちに足下の草花に気が向くようになった。
踏まれても踏まれても立ち上がる植物の生命力に感動さえ覚えるようになり、
名前など知らなくともスマホのシャッターを押す機会が増えた。
高山での花畑に出会すと大きな感動で身体を熱くするようにもなった。
生きとし生けるものの愛おしさは何も人間や動物だけのことではないと
山を登り始めて知った。
3月11日が過ぎ去った。
黙祷し合掌するのみの自分だった。
理不尽に命を奪われた人々。残された人々。
他者の自分には痛さと苦しみが漠然としか伝わらない。
安全な場所で胸を痛める己に今年も自己嫌悪するしかなかった。

何かを求めて 振り返っても
そこにはただ風が 吹いているだけ
振り返らずただ一人 一歩ずつ
振り返らず泣かないで 歩くんだ

                          北山修「風」より





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矛盾 ... [徒然]

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ここ数日の寒さはまるで冬のようだった。
思わずエアコンの暖房を動かした。

山を登ることがめっきり減った。
計画と準備を済ませるのだが起床できないので困る。
近くの山でも昼過ぎに帰宅するためには5時には出発しなければならない。
それなのに起床するのが6時過ぎになってしまう。
ベッドの中であれこれと思案するのだが、結局は来週にと云うことになる。
まぁ怠惰な性分が逃げてしまう原因なのだろう。
その代わりに長距離散歩を始めた。
1日おきに5キロ前後を歩いている。
東京や横浜の都心なら飽きることもないのだろうが
如何せん田舎町の散策だから、ちょっと歩けば田園風景になる。
変化が少ないから退屈なことこの上ない。

東日本大震災の悲劇から10年を迎える。
もう10年かいやまだ10年かと自分なりに回顧する。
津波が押し寄せた三陸のあのときを思い起こすとまるで
CGを駆使した映画のようだった。
思わずテレビ画面に向かって「逃げろ!」と怒鳴っていたことを
昨日のように覚えている。
綺麗に整地された町並みがテレビに流れる。
人々の笑顔を見ていると安堵するようなしないような複雑な心地になる。
先日のNHK「クローズアップ現代」は行方不明の娘を探し続ける夫婦を取り上げた。
毎日墓の掃除を怠らないが手は合わせない。
墓の中は空っぽだからだ。
父親は潜水の国家資格をとり、今日まで海に潜り続けている。
死者1万5899人、行方不明者2527人の惨劇は僅か10年前に起きた出来事だ。
それが遙か昔のことと感じてしまう自己矛盾に我が事ながら驚く。
テレビが映し出す被災者の現在に目頭を熱くする感情と辻褄が合わない気がする。
他者の痛みや苦しみを共有するなんてことは所詮自分には無理なことなのかもしれない。
まだ冷える春の午後にそんなことを考えていた。

時にしだれる 柳のように 風に負けない人になって
悲しい時こそ 手を取って 何も言わずに揺れていよう ...

                         半崎美子「明日へ向かう人」から







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ヘッドライト ... [徒然]

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昨日までの温かさから打って変わった今日の寒さ。
ただ、寒いと言ったって冬のそれとは違う。
ダックスの散歩も薄手のジャケットで丁度良かった。

極寒の北海道で秋田犬が捨てられていた。
保健所が保護したそうだが、人に非ずの所業である。
コロナ禍が理由なのかペット飼育が増えているそうだ。
気まぐれで飼いだした人間も多いのだろう。
犬に限らず猫でも鳥でも魚でもそして虫でも爬虫類でも
命あるものを飼うことには覚悟がいる。
経済的にも精神的にも環境的にもそれなりのゆとりが無ければ駄目だ。
根気強い労力を要する。
食事にも金がかかる。健康にも金がかかる。清潔を保つにも金がかかる。
子供の言いなりに飼うことも駄目だ。まず、数ヶ月先には飽きてしまうから。

しかし、動物のつぶらな瞳になにも感じないのだろうか。
世の中にあんなにも愛おしい瞳を持つ生物は幼子と動物以外に自分は知らない。
捨ててしまったら愛犬は愛猫はこの先どうやって
生きてゆくのかに至らないのだろうか...
「どうか良い人に拾われて」だとか「ゴメンネ幸せになるんだよ」だとかって
自分を正当化するのだろうな。
生き物を飼ったら死ぬまで寄り添わなければならない。
放棄して良い理由など有るわけもない。
どうしても飼えないのであれば、地域の愛護団体や役所に相談するしかない。
ましてや今回の秋田犬の場合など極寒の北海道の夜のことだ。
人間の業とも思えない悪行である。
法律も悪い。いつまで経っても物としてしか扱わないのだから。
こんな輩からすると自分なんてさぞ滑稽に映るだろう。
ダックスが心配で、家族に迎えてから家を空けることさえ躊躇ってしまうのだから。

行き過ぎる車の ヘッドライトが
ひとりぼっちの 影をつくる
あなたの白い車 捜しかけて
ふと瞳をふせる


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春の花火は ... [徒然]

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今日も温かな一日だった。
街には多くの人が繰り出したことだろう。
そろそろ桜の時期になる。
発表されるコロナ感染者数も少なくなった。
今年は桜の木の下にどれほどの人が集まるのだろう。
コロナワクチンは今年中に全国民に行き渡りそうもない。
医療従事者の追加分が100万人だと厚労大臣が言っている。
どのような見積もりをしていたのだろうか。
全く以てこの国の政治と省庁は信用出来ない。

昨夜ベランダで一服していたら花火が上がった。
どこのイベントかは不明だが
何だか気分が上がるような下がるような不思議な気分に陥った。

何もかもがコロナで消滅した一年だった。
国民が負ったコロナの傷に塩を塗り込む悪行政治に呆然とする。
女房ぐるみで国民を愚弄した安倍政権の次が倅ぐるみの菅政権だ。
これだけの悪政なのに多くの国民の支持を受ける。
結局野党が信頼できない裏返しなのだろう。

好んでいたNHKのキャスターとアナウンサーが異動する。
週刊誌やネットによれば政権批判が原因だという。
もし事実だとしたら卑怯で小心者の政治家達である。
忖度か指示かなんてことはどうでも良いが従った上層部は報道人として失格である。
自分はNHKに受信料を払うことに異議はない。ただし、料金は高いとは思っているが。
ドラマにしろドキュメンタリーにしろ紀行にしろNHKの番組は素晴らしい。
制作費が潤沢だからできることだ。
ただでも下らない番組はゴメンだ。
願わくば中立を保って欲しいのは当然だが、この国にそんなメディアは存在しない。

息吹の春が来るというのに明るい話題が少なくて
自分のことながら嫌になる。
でも何とか生きて行ける細やかな幸福は残っている。
でも、それさえも持ち合わせない人々が多くいる現実。
格差なんて言葉が、この世から消えてしまえばよいのにと心底から思う。

やはり昨夜の花火は寂しさが勝っていたようだ。

もしも明日が晴れならば 愛する人よあの場所で
もしも明日が雨ならば 愛する人よそばにいて







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