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人生を語らず ... [徒然]

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浅い眠りで早朝に目覚める。
日の出までにはあと少し。
ベランダに出ると富士山が美しくそびえ立っている。
雪に覆われた円錐形の山。
ため息がこぼれるほどの美しさだ。
そんな山が我が家から見える贅沢。
しばらくすると日が昇り始め、白い雪がオレンジ色に染まりだした。
泣き言を呟いては罰が当たりそうな光景だ。

歩くことの出来ないダックスの筋力が落ち始めている。
尻周りの肉がそげてきたようで、オムツが後にずれてくる。
獣医から指導を受けたストレッチは欠かさず、毎日やってはいるのだが、
効果は未だに表れない。
猫状態で一日中、眠っている。
もうそれでも良い。
痛がらず生きていてくれさえすればそれで良い。
動こうが動くまいが我が愛犬に変わりはないのだから。

気分が滅入る情報ばかりが耳目に入る。
それこそ他人事として捉えれば気分は軽いのに、性格がそうさせてくれない。
自分とは無関係なことでさえ、何かにつけ心に引きずる。
因果な性分で困る。
こんなだから今日までの人生で、喜びよりも怒りと悲しみの数が多いかも知れない。
変わり者だから人との付き合いも少ない。いや、避けることのほうが多い。
積極的に交わるものと言えば、動物と音楽と自然だけか。
夢としての憧れは、深い山の中で愛犬と音楽だけで生きてみたい。
そうだなぁどこが良いだろう。
岩手の山奥も良いなぁ。南アルプスの玄関である伊那の集落も良いなぁ。
伊豆の竹林の奥も良いなぁ ...
などと夢想する。
流れる音楽は何が良いかなぁ。
クラッシックは誰しも定番だろうな。
カントリーも良い。エミルーハリスなんてどうだろう。
伊豆の山中で石川さゆりの「天城越え」なんてどうだろうか。落ち込んじゃうかなぁ。
絶対外せないのは、拓郎、真梨子さん、クミコ。
その時の心情で、代わる代わるだ。
拓郎だったら「元気です」と「人生を語らず」。真梨子さんだったら「ありがとう」と
「あなたの横顔」。
でも、今だったらクミコの「こころ」と「私は青空」そして「車輪」。
この三人は自分の心。生きる糧。
愛するものが多い分だけ、人は幸せになれるのだろうか。

「今日の歌」
君は言葉を選んで
とても言いにくそう
ぼくを傷つけないないように
斜め横を見てた

こんな風に理性を
制御できるって
褒めてほしかった
ぼくたちは大人だと

チューリップの球根から
根があんなにでてる
フラスコ越し 陽がキラキラ
綺麗ねと君が言う

あんな愛注いでも
日々は枯れてった
それは君のせいじゃなく
ぼくのわがまま

「チューリップ」から引用
作詞 松本隆
作曲 JY Choi
歌唱 クミコ




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